見出し画像

[2020年7月最新]経営者が教える美容師が独立して失敗する原因5選



美容師が独立して、失敗する理由ってどのような事があるかお分かりですか?


ほとんどの美容師が独立をする時に、この失敗について考えない人がほとんどです。


美容師が独立して経営していく上では失敗についてのリスクを管理していく必要があります。


リスク管理やリスクヘッジを日頃からしておく事で長く安定した経営ができるようになります。


実際に独立したいなと考えている美容師は多いと思いますが、実は独立は技術力や接客が上手なだけでは絶対に上手くはいきません。


僕の身近な知り合いにも美容師仲間にも独立して失敗した方が数人いますし、

今回はそんな美容師の独立後の悲惨な実態をお伝えしていきたいと思います。

独立したいけど上手くいくか不安だ。

失敗しない為にはどうしたら良いんだろうという方の為に、実際に失敗事例、失敗しやすい人の特徴、失敗法則などをお伝えしていきますね。

実態を知ってしまって、不安を加速化させてしまうこともあるかもしれませんし、独立は辞めておこうかなと思うかもしれませんが、

事前に失敗の原因を把握しておく事でそれに対しての対策などができ、逆に成功の可能性は上がります。

「失敗しない為にはどうすれば良いのか?」「どうすれば上手くいくのか?」

合わせて紹介していきますね。


1. 美容室独立の失敗

ご存知の方も多いかもしれませんが、美容室は年間で10000店舗が新たに開業している中で年間で8000店舗が廃業・閉店していると言われる程、独立が成功するというのはとても難しいことなのです。

わかりやすく言うと10人が独立したら8人は借金だけ残して失敗に終わってしまうくらい確率的にはかなり厳しい事なのです。

美容師になり「独立したい!」と思う美容師は数多くいますが、独立前に独立に対する知識や考えがないことが原因でこのような結果になってしまいます。


2. 失敗する原因

何故こんなにも多くの美容室・サロンの独立が失敗してしまうのかと言う具体的な失敗の原因を掘り下げていきます。


2.1 物件選び

まずはここを間違えてしまうと、確実に失敗します。

独立する前の段階で物件に詳しい美容師はそうそういません。

自分の美容室がどう言ったお客様に来て欲しいかなどを考慮して立地を考えたり、立地にこだわりを持つ美容師も多くいます。

もちろんエリア分析は成功するのに大切な要素ではありますが、今のネット時代においては立地はそこまで気にする必要はありません。

物件選びで失敗しない為には、「家賃」をしっかり見ましょう。

所謂家賃比率ですが、ここが圧迫することで安定経営していくことが難しいです。

毎月の売上が上ろうが下がろうが、家賃が変動する事はありません。

独立開業時の家賃は場所にもよりますが、最低でも坪単価1万円以内が家賃20万以内の物件を選ぶ事で

失敗の確率はぐんと下がります。正直安いに越した事はありません笑


2.2 集客力がなく失敗

売上を確保し、美容室の運営を継続させていく為には、集客力が最重要な項目です。

雇われ美容師の頃にはほとんど携わったこなかった「集客」は独立すると自分がなんとかしていかなくてはいけません。

どれだけ技術に自信があっても接客にこだわっていても自分の見た目が格好良くても集客する力がなければ何の意味がありません。

お客様が来てもらってなんぼなのです。

誰もが取り組む集客戦略でチラシを作ったりクーポンサイトへの掲載などを行いますが、

そんなお金を払ったからって上手くいくモノではありません。しかも意外にもお客様は集まりません。集客ってそんな簡単な事ではないんです。

美容室で働いてるとお客様が勝手に来てくれてるような錯覚に陥りますが、実際のところここの集客が上手くいかずに、

経営難に陥り廃業してしまうケースがほとんどです。

独立前に集客を学ぶことが失敗しない為のカギになる事は間違いなしです。

僕のおすすめはインスタグラムで自分のファンを作っておくことなんかもした方が良いですね。

東京でモデルをやってる有名な美容師さんが、原宿にお店を出したのですが、フォロワーにファンがたくさんいて、独立してすぐに予約の取りにくいお店になっていました。

今の時代にとてもマッチした集客方法です。

何にしても集客というのはコツコツとやっていく以外にはありません。


2.3 キャッシュが底をつき失敗

独立をする際、今までの貯金を崩したり銀行から融資を受けたりなんとか資金をかき集めますが、問題はその後なんですよ。

経営に関して全くの素人で知識もない為、お金の使い方を全然わかってないんです。

一番よくあるパターンは独立前にたくさん借入をして、出店にごそっと使い込んでしまうケース。

内装や設備を充実させたい気持ちもわかりますが、実際にオープンした後の方がお金はかかります。

オープン後のことを考えると、運転資金として500万くらいはキャッシュを残した状態でオープンすることが良いです。

お金がかかるのはオープン前もそうですが、オープン後、現実としてお金はどんどん出ていきます。

キャッシュが回らなくなって、開業から1年以内で潰れるお店が多いのはこれが理由です。

ご利用は計画的にですね。


2.4 人材確保に失敗

今や人員不足はどの業界でも言われていますが、美容業界も例外ではありません。

むしろこれだけ美容室が多くあるのだから、美容師の奪い合いが始まっているのです。

人材の確保が出来ずに閉店してしまう美容室・サロンがある程、深刻な事態となっています。

大前提として美容師は辞めてしまうものです。

今はスタッフがいるから大丈夫とたかを括って求人採用を怠っては危険です。

離職が続き、思わぬ速さでスタッフが減ってしまえば月の売上も低迷して支払いが厳しくなります。

その結果として廃業してしまうケースだって多々あるような事なんです。

一昔前のカリスマ美容師が話題だった頃に比べ、美容師を志望する若者が減ってきているのも確かです。

美容学校も定員割れは当たり前。

追い討ちをかけるように美容業界の美容師の離職率が高いことも一つの原因です。

これによりどこの美容室でも人材不足に悩まされています。

特に独立したばかりの小規模の美容室では、人材確保がめちゃくちゃ難しいのが現状です。

やはりどの業界でも大手企業に応募が集まるように、小規模で且つオープンしたばかりでまだ名前も知られていないような美容室・サロンには人材は集まりません。

これはまじで僕も経験済みのことなので絶対にです。

先ほどの離職率の話でもあるように美容師はまじで直ぐに辞める社会リテラシーの低い人種が多いのも事実です。

現実的に一人前のスタッフに育つ前でにはかなりの時間を要しますし、一人前になった途端に辞めていく子も多いのが事実です。

サロンの取り組みとしては辞められないようにどうするか?

辞められてもいいようにどうするかの2つが重要なわけです。

スタッフの教育・育成は以前勤めていた美容室でやってきたし得意だから大丈夫って、そう思っている人の方がやばいんですよ。

僕もそうでした。後輩からは慕われやすい先輩だなと実感もしてましたし、事実そうでしたよ。(多分)

ですが雇われていた頃の先輩後輩と経営者と従業員の関係では全く違うんですよ。

この求人の課題こそ繁栄サロンを作って行く上では大きなポイントになってきます。


2.5 経営力がなくて失敗

総称するような感じで今まで書いてきたように、経営に関して美容師は全くの素人です

資金の使い方から集客、求人、財務など今まで美容師としてやってきた仕事とは全く違う仕事をしなくてはいけないようになるので仕方はないのですが、独立したいのならそこは勉強しなくてはいけません。知らなかったでは済まされないような取り返しのつかないようなことになる事態も起こりうるのです。

独立し開業するということは、全てを自分で決めなくてはいけません。

相談する人が経験したことある人であればある程度信憑性や確実性も高いと言えますが、

実際に独立する時って相談できる人がいない状況なのも事実です。

物件選びから集客・求人戦略、資金調達、事業計画書制作から内装や備品など細かいものまで全て自分で決めないといけません。

正直、美容師としてお客様と楽しくカットしてる方が100倍楽しくて幸せなことですよ。

知識もない。経験もない。おまけに教えてくれる人もいない。

こんな状況の中でこれでいいかなと妥協したり、なんとなく今までの感覚だけで決めてしまう事が後々命取りになったりします。

実は僕も独立3ヶ月後に現金がそこをつきそうになりましたが、何となく奇跡的に4ヶ月目からお客様がたくさんリピートしてきてくれたから、乗り越える事ができました。

事前に経営に関する知識をつけておく事、できれば経営に関して教えてくれるような人が身近にいるとなお良しですね。

そもそも独立後、最初から利益なんて出るわけがないんですよ。

自分が思ってる以上にお客様は来ませんし、本当に苦労の連続です。

こんなはずじゃなかったと気持ちをすり減らして精神的に病んでしまう人もいます。

最初の1年くらいは赤字大前提で事業計画をたて、資金繰りをして行く事が重要なポイントです。

このくらいの覚悟をもち、独立開業しなければ失敗してしまう可能性は大いにあります。


3. 美容室独立後の生存率について

怖い現実ばかりお話しますが、実際に独立し開業したあとに、生き残れる美容室・サロンはどれくらいあるのでしょうか?

1年以内に閉店する美容室は全体の60%!!!

この数字には驚きでしょうけど、実際にこんなもんなんですよ。オープン半年で閉店廃業なんて別に珍しい話でも何でもありません。

僕の知り合いなんて3回サロンを潰した人がいますが、まさに借金まみれから自己破産を余儀なくされていました。

このようにどんなに成功させる事が難しいと言っても、半分以上の美容室閉店しているという現状を知っておくことは大事です。

その数字は独立後3年になると90%、10年以上たっても残れてい美容室は何と6.3%、20年以上となると0.3%までになってしまうのです!

3年でほとんどの美容室が閉店し、20年後に1%にも満たないのが美容業界の現状です。

これが美容室経営が所謂10年のビジネスモデルと言われている所以です。

美容室を独立するのはとても簡単なことで誰でもできることですが、生き残って行けるのは本当に一握りだということを知って置いてください。


4. 独立で失敗しない為には?

様々な美容師の独立で失敗する原因を書いてきましたが、ここからは失敗しない為にはどうするか?

ここを知っておくだけでも失敗の確率は格段に低くなってきますので最後まで目をかっぽじって読んでくださいね!


4.1 初期投資を抑える

まずはじめに重要なことは独立前までのリスクを最小限に抑えることです。

その為には小さい規模で美容室を開業し、初期投資を抑える必要があります。

その状態で基盤をつくり、徐々に拡大して行く事が失敗しない為のリスクヘッジです。

ただここで一つ重要なポイントがあります。

それはただ闇雲に規模を小さくすればいいってものではありません。

もしもあなたが今後1店舗、2店舗、3店舗と多店舗展開して行くというビジョンがあるのであれば、

最初の独立時の店舗の条件は家賃は10万〜16万くらい。どんなに家賃が高くても20万以内には必ず抑えるようにしてください。

そしてセット面の席数は初期段階では4席、後からいつでも2席くらい増やせるよなスペースがあると理想です。

というのも小規模サロンの理想の席数はセット面が6、7席。シャンプー台が3台。

家賃20万前後。このくらいだと労働環境整備をしながらでも利益も残せる状態なので、今後を見越した物件選びと初期投資をしてください。

多くの美容師は夢にまでみていた独立です。自分の城をと意気込んで好き放題、こだわり放題にお店を創りますが、

だから手元キャッシュがなくなって閉店廃業してしまうんです。

以前僕が出店の際に居抜き物件を見に行ったお店がやたら新品同様綺麗だったので、「ここのお店いつ開業ですか?」

と不動産の方に聞くと、「半年前です」と。笑

とてもおしゃれな創りで店自体は狭かったですが、きっとこだわり抜いてお金使い果たしてしまったのでしょうね。

最初は誰でも失敗の連続です。そんなもんです。

だからこそ立て直す力を残せているかが重要なんですよ。

初期投資を極力抑えて失敗しても立て直せるキャッシュを残しておきましょう。


4.2 フランチャイズ独立

これまでに紹介してきた独立は完全独立についてでした。

このほか以外に独立には暖簾分け、フランチャイズ、業務提携などがあります。

これらは全て他者と契約し開業する独立方法です。

暖簾分けとフランチャイズは美容室のブランドイメージや運営や経営のノウハウを使用できる代わりに毎月ロイヤリティという使用料を支払います。

完全独立とは違い自分の好きなように一から美容室を作ることはできませんが、サロンのブランド認知である程度の集客・求人が見込めることと、

経営のノウハウが最初からわかるので、経営初心者の美容師にとっては失敗のリスクを最大限に抑えることができる、

これが一番のメリットです。

業務提携(パートナーシップサロン)は、資金調達と運営のサポートをしてくれるパートナーと契約します。
基本的には運営は美容師が行いますが、困った時にサポートしてもらえたり資金力がない美容師にとってはメリットと言えますが

僕個人としてはおすすめではありません。

3つとも他者との契約のため、トラブルが起きないようはじめの取り組みをしっかり理解した上で納得して契約するように注意する必要があります。
しかし、独立の失敗のリスクを抑えるといった意味では僕はオススメしています。


4.3 税理士など専門家に相談する

今まで書いてきたように、美容師は経営に関して素人です。

独立においては自分の感覚に頼って良い部分が圧倒的に少ないです。

一番低リスクな方法としては、税理士や社労士、外部のコンサルタントなどの専門家を雇うことをおすすめします。

どの業界でもそうですが、初めての経営は難航します。

ただお勧めと言ったものの、当然誰でもいいという訳ではなく、その中から自分の思いを理解してくれる人や、その人の思いに共感できるような人をしっかりと探さなくてはいけません。

実際独立した美容師は経営について相談する相手がいないことで、一人で全て抱え込み、間違った方向へ進み、気づいた時にはどうすることもなくなってしまうケースはよくあります。

その結果閉店してしまうことになってしまうのです。


まとめ

独立の失敗を減らす為には、実は独立まえの段階でかなり決まってしまいます。

独立してからみなさん頑張るんですが、それでも多くの方が閉店・廃業してしまいます。

せっかく夢の独立開業を果たして一国一城の主人になったとしても、すぐに潰れてしまっては借金だけ残って、

それから地獄のような生活が待っているだけです。

そうならない良い為にも、独立前にしっかりと学び、知識をつけておく事がお勧めです。

また、独立についてのご質問、独立サポートなどもご希望の方には行っておりますので、興味のある方は下記のラインを登録後にお気軽にメッセージをいただければと思います。

経営相談はお気軽にどうぞ

→→→マサキタカシにラインで相談


インスタグラムはこちらから

→→→お金のお勉強【Money class】

→→→マサキタカシ ライフスタイル

お気軽にDMくださいね♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?