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BranCo!卒業生でクリエイティブ職の博報堂社員に学生スタッフが突撃!【BranCo!2020オリジナルインタビューVol.4】

こんにちは、BranCo!学生スタッフです!

さて、先日のストラテジックプラニング職に続き、今回はクリエイティブ職として活躍されているBranCo!卒業生で博報堂社員の櫛田さん、浅倉さんにインタビューをしてきました!

インタビュー1

▲ 左から浅倉さん、櫛田さん

課題解決の日々からBranCo!へ

スタッフ:
今回は、BranCo!の出場経験がありクリエイティブ職として働かれているお二人から見たBranCo!の魅力をお聞かせいただければと思っています。早速ですが、お二人はどのような学生時代を過ごされていましたか?

浅倉さん:
私は2年生からずっとゼミ漬けの日々で、定量分析をしていました。たとえば、企業さんから「このサービスを若年層にもっと使ってもらうにはどうしたらいいか」というようなお題をいただき、自分たちで考え、アンケートをとって、分析のソフトにかけて、「これが一番若年層に刺さる!」というの結果を見つけて提案するような日々を送っていました。

櫛田さん:
僕は理系で大学院まで行き、社会課題をプログラミングなどの技術でどう解決するか、ということを研究していました。テーマは美容院のサービス設計で、従業員のスキルや、お客様の特徴、美容院が提供するサービス内容などを、アンケートなどの調査結果をもとにパラメータ化し、コンピューター上で美容院のサービス自体を再現したシミュレーションを行っていました。シミュレーション結果をもとに、どこどこエリアには、どのような美容院が、どのくらいの数必要なのかといったことを解析していましたね。

スタッフ:
お二人とも、課題解決をする日々を過ごした学生時代だったのですね。次にBranCo!に参加しようと思ったきっかけについてお聞きしたいです。やはり、ご自分のやっている専門分野に近いという理由で興味を持ったのでしょうか?

櫛田さん:
学部2年生の時に博報堂による「Brand Design Studio」という東京大学の授業に出会って、その年は「浅草の未来の劇場を考える」というテーマだったんです。半年間、BranCo!を主催するブランドイノベーションデザイン局の社員さんたちからレクチャーを受けたんですが、その授業がとても楽しくて。そういうことをもう1回できないかなと考えていた時にBranCo!の存在を知りました。それをきっかけに、同じ授業を取っていた友人と5人で、3年生の時に参加しました。

スタッフ:
ストラテジックプラニング職社員のインタビューにご参加いただいた土居さんも「Brand Design Studio」がきっかけのとのことでしたが、櫛田さんも同じ入り方だったんですね。

櫛田さん:
そうなんです。結局、BranCo!には学部3年生と4年生の時の2回参加しました。そして大学院2年生の時に学生スタッフもやって。BranCo!をやりすぎました。笑 

浅倉さん:
私はゼミの一環で関東学生マーケティング大会に出場したんですが、その審査員の中にBranCo!を運営している方がいて誘っていただいたのと、ゼミの先輩で学生スタッフをしている方がいてその方からも声をかけてもらったこともあり参加することを決めました。メンバーは、大学1、2年生の時に入っていた広告研究会の友人に声をかけました。時期は大学3年生の終わりの春休みですね。

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誰かに憑依 / 関係性×切り口で発想する

スタッフ:
BranCo!から少し離れて、クリエイティブ職というお仕事について伺いたいと思います。まず、どんなお仕事をしているか、から教えていただきたいです。

櫛田さん:
色々やっています。TVCMを作ったり、Web動画を作ったり、SNSの中の人をやったり。リアルイベントを企画したり、企画したイベント内で使用する言葉を書いたり。

浅倉さん:
私はコピーライターなので、文字周りの仕事が中心です。新しい商品名を考えていて、会議の時などには100個ほどコピーの案を用意して持っていきます。

スタッフ:
お二人にお聞きしたいのですが、どういう時にアイデアが浮かんでくるんですか? 100案もコピーを考えるとなると、なかなか難しいですよね?

浅倉さん:
いま、ちょうど私もアイデア行き詰まってるんです。でも、トレーナーから教わったのは「誰かに憑依して考える」ということ。この人だったらこう考えるだろうな、って考えて書き出すと言っていました。

櫛田さん:
僕も役職はコピーライターですが、僕のトレーナーはコピーを書く時にはまず「そのモノとヒトとの関係性を考える」と言っていました。お父さんならこうだよね、お母さんならこうだよね、みたいに。そして、例えば10個の関係性を出せたら、その関係性をどう表現するかをそれぞれ10案くらい考える。そしたら100案になると。

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スタッフ:
そんなクリエイティブのお仕事で、「これは楽しかった!」という経験はありますか?

櫛田さん:
ある漫画の試し読みサイトを作ったのですが、漫画のコマのセリフをいじって、このキャラだったらこんなこと言いそう、こんなこと言ったら面白い、ってファン目線で面白がって作ったら、Twitterでその漫画のファンの人たちが「公式やってくれたな!」ってすごい好反応を示してくれたんです。コンテンツのファンの方を喜ばせることができた時はすごく嬉しいですね。

浅倉さん:
私のやっている仕事はまだ企画段階なので生活者の反応は見えていないんですが、先日、トレーナーから手紙を書きたくなるようなコピーを100本持ってきてと言われて、置き手紙を書こうみたいな内容のコピーを書いたんです。そうしたら、「手紙って郵送で送るものだと思ってたけど、たしかにそういう考え方もあるね」って言ってくださって。そういう固定観念以外のところを見つけて言語化できたときにはすごく「やってやった!」って思います。笑


一生懸命やるからこそ、得るものがある

スタッフ:
ありがとうございます。またBranCo!の話に戻りたいと思います。お二人とも学生時代に参加されていたということですが、そこで得た経験は今のお仕事で活かされている部分はありますか?

櫛田さん:
僕があの頃と今で変わらないなーって思うのは、みんなでワーキャーいいながら面白がって考えるっていう姿勢ですね。あの時は「嘘」がテーマでしたが、「嘘ってなんだろう?」って。それこそ視点をたくさん出して考えたところは今に通じているし、ブランドデザイン特有の、足を使って人に聞きに行くみたいな情報の広げ方は、今に活かされているかもしれないと感じます。

浅倉さん:
私も、BranCo!に出場していた時、アンケートをとったりしていたんですが、今でも「そんなの人に聞かなくてもわかるでしょ」みたいなことも人に聞くようにしています。Instagramのストーリーで軽くアンケートとってみたり。笑

櫛田さん:
わかる!めっちゃストーリー投稿するよね。「これ知ってる人いる?」みたいな。

スタッフ:
BranCo!で身についた技術と言えそうですね! 続いての質問ですが、BranCo!に参加するメリットはどんなことだと思いますか?

浅倉さん:
一つの事柄についてこんなに深く考える機会って普通に生活しているとなかなかないですし、私の出場回のテーマは「笑い」だったんですが、毎日たくさん笑っているはずなのに笑いに対して特に何も思ってこなかったなって気付かされて。そこから1ヶ月くらい、毎日「笑いってなんだろう?」って色々な切り口から考えたのがすごく新鮮で、そういう考える癖をつけるには最適な機会ではないかと思います。

櫛田さん:
色々な人がいるっていうことが分かるのも良いところです。プレゼン資料がものすごく綺麗なチームがいるなとか、とても面白いことを言うチームもいるなとか、こんな面白いプレゼンの仕方あるんだ!とか。とにかく色々な人がいるのを目の当たりにして、視野が広がるっていうのはひとつ良いところだと思います。自分にとって「笑い」っていうものに対する切り口ってせいぜい10個くらいかもしれないけど、あれだけの人数が集まると100個くらい出てきて「こんな切り口あったんだ!」って思うし。そうすれば自分の未熟さが見えたり、次への目標もできるかもしれない。だから一生懸命やるなら、すごく得るものが多いと思う。逆にテキトーにやっちゃうと、「あの人すごい!」みたいな学びもあんまり得られないかもです。

浅倉さん:
一生懸命やると、チームのメンバーもすごく仲良くなりますよね。やっていく中で喧嘩とかもちょっとはありましたが、それを乗り越えてとても仲良くなりました。いまも月一くらいで会ったりします。

コピーの仕事はミニBranCo!の繰り返し

スタッフ:
みんなで切り口をたくさん出すというのは、先程伺ったコピーのお仕事にもすごく似ているところが多そうな感じがしますね。

浅倉さん:
そう思いますが、今はそれを自分ひとりでやっている感じです。なので、膨らませづらかったりしますね。

櫛田さん:
「ひとりBranCo!」だよね。笑 ネットで視点を拾ったり、友達の意見を聞いて少しでも膨らませようとしていますが、最終的には打ち合わせで先輩が広げてくれたり。打ち合わせは、みんなで考える「ミニBranCo!」と言えるかもです。ひとりBranCo!、ミニBranCo!、をずーっと繰り返すイメージ。リボン思考も現業だと、一人でいろんな情報を集めて、コンセプト決めて、アイデア膨らませて....っていうのを繰り返して、一人で何個もリボンをつくる。そうして、みんなでリボンを持ち寄った中から、面白いリボンをみつけだして、ここ膨らまそう!って決めるみたいな。それを楽しめるかどうかが結構大事で、BranCo!が楽しめるかどうかでもしかしたら広告の仕事が楽しめるかどうかもちょっと分かるかもしれませんね。

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スタッフ:
最後に、BranCo!に参加を考えている学生に向けてメッセージをお願いします!

櫛田さん:
今年のテーマの「秘密」って多分みんな持っているものだと思いますが、そんな「秘密」についていろんな角度から考えてみるっていうのはすごく面白い経験だと思いますね。

浅倉さん:

1つアドバイスしたいのが、アウトプットの収束のときのこと。いっぱいアイデアが出てきて、一方で(一次予選通過後は)メンターさんからも意見が出て「結局どうしたらいいんだろう...?」ってなることもあるかと思います。その時には「自分たちだからこそ出せるアイデアってなんだっけ?」ってところに立ち返ってもらえるといいかなと思うんです。私たちのチームの共通点は、家族があんまり仲が良くないことだったんですけど、だからこそ「もっと仲の良い家族が増えたらいいよね。それって私たちしか出せないアイデアだよね。」ってなって。それで「笑い」っていうテーマに「家族」を軸にした案でいこう、って方向性が決まったんですね。どれが正しいかではなくて、どれを自分たちが実現したいかっていう視点を最後プラスして欲しいなって思いました。

櫛田さん:
あと1つ、足で稼ぐというのも他のチームと被らないために良いと思います。僕が出た「嘘」がテーマの回の優勝チームは、絶対に嘘をつきそうにない人としてお坊さんにインタビューしに行っていて。「僕が嘘をつこうとすると脳裏に仏様が浮かぶんです」っていうコメントをもらって、そこから人が嘘をつかないためには見守る存在が必要なのではって仮説を立てて、その仮説をもとにアイデアを発想していたんです。それって、ちゃんと足を使って人に会いに行ったからこそ得られたそのチームならではのアイデアだと思うし、他のチームと差をつけるために足で稼ぐのは有効だと思います。

スタッフ:
足で稼ぐことで聞いたことのない情報を拾ってきて、そこから独自のアイデアに落とすということですね。インプットの仕方で差をつけるというのは、とても示唆深いです。櫛田さん、浅倉さん、ありがとうございました!!


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