香水は心の美容液( フエギア編 ❷ )
最近、初めて「正社員」というものになりました、貴族です
また、フエギアでサンプルを大量に頼んでしまいましたので、そのメモを書きます
今回は12個ほど注文し、約1ヶ月ほどかけて一つ一つお試ししました
【フエギア サンプルレビュー その① はこちら】
▶︎ Luna Roja ルナロハ
1ml - Sample (Spray) / II-XXII
( 前回頼んだロットはⅠ-XIXなので、だいぶ期間は空いているみたいだ……)
XIXをあまり覚えてないけど、ワイン感が強くなった気がします。
相変わらず「冬、やってます」って感じの香り。
しかし少しだけ、万人好みになったかもしれない、人気になりましたしね……
けどこの、飲んだことないワインが広がる感覚はどのロットでも健在
▶︎ Thays タイース
1ml - Sample (Spray) / I-XXI
タイスの瞑想曲とは関係ない…ぽい?
フローラルでありながら立体的な香りがするのは、オスマンサス(金木犀)のおかげですね
まあ、そこまでオスマンサスは強くないんだけども
オスマンサスが調子に乗りそうなのをグリーンティーが抑えてる気がします、ちょっとお茶っぽい感覚
なんかこれは万人ウケしそうだ……
▶︎ Fueguier フエギエール
1ml - Sample (Spray) / I-XXI
Figが入ってなければ、嫌いな香りだったかもしれないな…という印象
フルーティーさのなかに、「田舎の木陰」みたいな香りが潜んでいて、それがあまり好きじゃ無いかも…………
自分は結構イチジク好きなんだなぁ…という確認と、イチジクならディプティックのフィロシコスだなぁ…という再確認。
▶︎ Elogio de la Sombra エロヒオ デ ラ ソンブラ
1ml - Sample (Spray) / I-XXI
人間って不思議で、この歳になると自分が何頼んだのか全く覚えてないんですよね
これもその一つ、なんで今回候補になったんだろう……
この子の説明文は短いのですが、香りはほんの少し複雑
パウダリーな香りを底上げするローズの香りがいて、なんとなく緑色の葉の存在が見える
フワッとアイリスの香り?が舞うので、グリーンはそこまで気にならないと思う
▶︎ Amalia アマリア
1ml - Sample (Spray) / II-XXII
フエギアにしては軽そうな香りのアマリア
ジャスミンの香りとアンバーグリスがうまく融合してるのか、"ジャスミン茶感" はあまり強くないような
「アマリア」って、ヨーロッパ系の女性の名前らしいですね
それ以上のことはよく分からなかったけど、とにかくこれは「フエギアっぽさ」があまりない軽い香りの香水
プレゼントにも良いかも、癖がないから……
▶︎ Alma アルマ
1ml - Sample / I-XXII
ロメロラストレロ……とは?
調べてみたんですが、どうやら香りの強い草()みたいで、日本ではあまり見ない品種なのかな
まあ、"島の特別な品種"って書いてあるしな
フローラル&アロマティックの組み合わせで、海の近くの花畑とか緑地って感じ
ただ、他の香水と比べると若干高め
▶︎ Agua Magnoliana アクア マグノリアーナ
1ml - Sample (Spray) / II-XXII
「アクア」という名に相応しくも水々しさがありますが、これは花びらに溢れるような雨の雫を思わせます
マグノリアは、日本語で「木蓮」
マグノリアとジャスミンの組み合わせが軽やかになりすぎないように、サンダルウッドが土台になってくれています
ジャスミンがそこまで強くないので、ジャスミンの独特な匂いが苦手な人にもおすすめ
季節を問わず使える香水ですね、これは良いもの見つけたかも
▶La Luna ラ ルナ
1ml - Sample (Spray) / I-XXII
私は何故か月がすごく好きなので、月関連は全部買ってしまう病を患ってるんですよね
で、この ラ ルナに関しては、お店では「あんまり好みの月じゃないな……」と思ってたんです
でも、家で落ち着いて試してみたら案外好きな香りでした
熱帯雨林なんて、人生で一度も行ったことないけど、でも緑の楽園のようなところから満月を眺めているみたいな香りがしてすごい
どちらかと言うと、「人に管理された緑の楽園」だけども……
ウッド感はそこまで強くなくて、グリーンが前面に出てる
でもこの謎の花の香りは……………………?
▶︎ Ballena de la Pampa バジェーナ デ ラ パンパ
1ml - Sample (Spray) / I-XXI
これを書いている1年前、2021年12月に初めて六本木フエギアを訪れたとき、この香水がすごく良くて、買う直前まで行ったのを覚えています
しかし100mlが在庫切れで買うことは叶わず、虚しく帰宅しました…
鯨が空を飛んでいるような、軽やかなのに安定している、アンバーの重さを感じる香水
アンバーだけなら好きになれないんですが、タバコが良いアクセントになっているのか、変な甘ったるさが無いのが良い
どう考えても初見では読めない名前
▶︎ Darwin ダーウィン
1ml - Sample (Spray) / I-XXII
ダーウィンのサンプルは二つ目で、前回はI-XXIでした
ダーウィンはフエギアの中でも万人向けの軽めのジャンルに位置します
今回のロットは、その軽さがさらに増したような……?
もう少しクセのある香水だった気がしたんですが、気のせいかな
海底2万マイルとかセンターオブジアースに乗りたくなる、隠された研究室の香り
▶︎ Biblioteca de Babel ビブリオテカ デ バベル
1ml - Sample (Spray) / I-XXII
嗅いだ瞬間、大学の閉架に初めて入った時のことを思い出しました
100年ほど前の古い書物を借りて、埃を拭き、いざ読もうと開いた時の匂い
(あ、これは自発的に読もうと思って借りたんじゃなく、大学の課題で仕方なく借りたのです……カッコつけたわけじゃないよ……)
ここ数年、アンティーク品にハマっているので、100年前の何かの匂いがめちゃくちゃしました
古いものの匂いって、こんなに上手く再現出来るんですね、人間ってすご
collectionのLiteraturaが、日本語で「文学」なのも納得
Tonic note : Austrocedrus
Dominant note : Cabreuva
の部分ですが、これはヒノキの仲間?とハーブっぽい何かでした
Cabreuvaについては、アルゼンチンあたりに自生してる…?ようで、" なるほどね。"という感じ
これ、何かと組み合わせたらとんでもないことになりそうだけどな……
良い組み合わせ見つけたいな
……こんだけ文章量あるから、これめっちゃ好きってことは、お分かりいただけるだろう
▶︎ La Tierra del Rayo ラ ティエラ デル ラージョ
1ml - Sample (Spray) / I-XXI
Twitterでじわじわと人気な組み合わせ、それが「ラッジョとルナロハ」
みんな呪文のように唱えていたので、遂に買ってみました
( HPにはラージョと書いてあるのに、みんなラッジョと呼ぶのが不思議)
で、頼んでみて分かったのが、ルナロハを真に愛している人は、ラッジョも刺さるということ
ルナロハをただの流行りなニッチ香水として見ている人にはなんら刺さらないと思うが、ラッジョはすごい
まるで大戦を潜り抜けたフランスの古い木造倉庫にいるみたいな感覚が味わえて凄い(?)
オークウッドがかなり強く、タバコの香りがほんのり染み付いている、ローズは外に咲いていて、ワイン樽がぎっしりと置かれている
これはね、確かにルナロハと相性良いよ……
右腕左腕に装備するのが主流のよう、今度やってみよ
▶︎ 香水は、急いで買うな
ここまで大量に試しても、フエギアでの初1本が決まりません
でも有力なのは、ルナロハと閉架かな
最後に、最近フィルムカメラで撮影した給水管を添えておきます
← 給水管
FujiFilmのフィルムカメラに、iso800のタングステンフィルムを使用
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