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出典解説Q「commmons: schola vol.16」 2016年12月 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ

出典解説のQです。
 
Q「commmons: schola vol.16」 2016年12月 エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ
 
 
「commmons: schola」は坂本龍一の監修によるアンソロジーのシリーズで、公式サイトによる概要は以下の通りです。
 
 

 
 
schola(スコラ)はラテン語で「学校」の意味。
commmons: schola(コモンズ・スコラ)は、
坂本龍一の監修によるユニークな「音楽全集」です。

クラシック/非クラシックを問わず、世界中の様々な音楽をテーマ に取り上げ、各界の専門家とともに厳選した楽曲を収録したCDと、重厚な解説ブックレットが一体化しています。
 

 

 
このシリーズは分類が大変にユニークで、各巻はジャンルだけでなく、楽器、時代、作曲家別など、良い意味で統一性がありません。
 
 
ジャンルとしては「ロック」「ジャズ」
 
楽器では「ベース」「ドラムス」
 
時代区分では「20世紀」
 
作曲家では「バッハ」「ベートーヴェン」「ドビュッシー」「サティ」
 
等に分かれています。
 
 
このうち第16巻のテーマが「日本の歌謡曲・ポップス」となっており、座談会「 歌謡曲・ポップス ~〈内と外〉の曖昧な境界~」のメンバーが坂本龍一、小沼純一、北中正和、牧村憲一、奥中康人です(お名前は公式サイトによる順番)。
 

 
この解説では、いつも発言の採否、選択、編集に苦労しているようなことを書いていますが、この座談会に関しては、
 
「牧村憲一による発言をピックアップする」

「前後の人の発言に関わりすぎる箇所はカットする」
 
といった機械的な作業でかなり絞れますので、他の項目に比べるとスムーズに進みました。
 


 
本項目は短い発言が5つのみですが、人名の多さではかなりのものです。
江利チエミ、坂本九、弘田三枝子、美空ひばり、服部良一、あがた森魚……、など、珍しい言及が目立ちます。
 
 

*画像は編集中のもので「発言集成」に収録されていない文言を含みます。

*「commmons:schola(コモンズスコラ)」はVol.17まで刊行された後、2021年のVol.18「ピアノへの旅」は版元をアルテスパブリッシングに変えて引き継がれています。




【今回の推しフレーズ】
 
象徴的なのは、当時松山千春がヒットを出すんだけど、
「ぼくは岡林信康に憧れて」と言って出てくるわけですね。
でも、音楽的にはまったく似てないですよ。(Q04)




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