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N4書房の日記まとめ 2020-2022

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noteで公開している日記のまとめです。 2020年9月から2022年12月まで。
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#音楽

03号編集日記 0921-0927

11月販売予定の「ベレー帽とカメラと引用」03号の製作・編集・進行具合などをメモした日記です。毎週日曜日に更新する予定です。 ↓ 0921 ボリス・ヴィアンの好きな小説リストの中にコンスタンの「アドルフ」を発見。去年の今頃「恋とマシンガン」に関する話の途中で「アドルフ」を持ち出したのだが、ほとんど誰にも通じていなかったような印象だった。 そもそも世間の人は本を読まなさすぎるし、自分は読みすぎなので、仕方がないとはいえ手ごたえの無さを味わった。それが今になってこんな風に

03号編集日記 1019-1025

11月に文学フリマ東京で販売予定の「ベレー帽とカメラと引用」03号の製作・編集・進行具合などをメモした日記です。 毎週日曜日に更新する予定です。 ↓ 1019 織田作之助の「世相」に以下のような記述があるという。たまたまアマゾンのカスタマーレビューで発見したのでメモ。 「僕はほら地名や職業の名や数字を夥しく作品の中にばらまくでしょう。これはね、曖昧な思想や信ずるに足りない体系に代わるものとして、これだけは信ずるに足る具体性だと思ってやっているんですよ。」 「数字か

03号編集日記 1026-1101

11月に文学フリマ東京で販売予定の「ベレー帽とカメラと引用」03号の製作・編集・進行具合などをメモした日記です。 毎週日曜日に更新する予定です。 ↓ 1026 昔の「ロッキン・オン」に電気グルーヴの「UFO」評があって、小山田圭吾と記者のやり取りの話題から始まる。作り話っぽいが、面白いので04号で紹介したい。 某氏のビーチボーイズとコーネリアス関係の原稿が来た。この人の分はこれでほぼ終了。 「恋とマシンガン」に関する文章は9300字くらいになった。この

03号編集日記 1102-1108

11月22日に文学フリマ東京(入場無料)にて販売予定の「ベレー帽とカメラと引用」03号の製作・編集・進行具合などをメモした日記です。 ↓ 1102 文フリ東京のブース番号が【ツ-16】に決まった。ツイッターで告知をする出店者が増えている。見ていると「三冊しか持って行かない」という人もいる。 メジャーなレコード会社からリリースしているミュージシャンですら、自分のサイトやブログで曲目解説を書いている時代だというのに、それに比べるとzineはどうか?  宣伝は下手だし消

04号への橋渡し日記 1213-1219

1213 ミュージシャンを「魅力的な異性」「理想的な異性」と見るか、「音楽家」と見るか。この隔たりは大きいが、視線の質がそもそも違うので、かえって意識されにくい。 たとえば矢野顕子の熱烈なファンでもないのに「愛がなくちゃね。」を、かつてテープで何度も何度も聴いた。その音が身に染みて残っている。それでも矢野顕子という存在を、異性としては一度も見ていない。異人か超人か、ほぼ非現実的な存在なので性的な何かを感じろと言われても無理なほどだ。 しかし坂本龍一や高橋幸宏を魅力的な異

04号への橋渡し日記 1220-1226

1220 04号のためのインタビューのメモ書きを原稿にする作業を行う。この原稿はいくら長くなっても、いくら詳しくなっても面白いと思うので、第二稿で30%、さらに書き足して第三稿でまた30%くらい分量を増やしたい。 ツイッターで「ベレー帽とカメラと引用」の感想を書いてくれた方がいて、明らかにこのツイートのおかげで十数冊売れた。もはや03号は残り数冊のみ。 1221 「ミュージック・マガジン」の巻頭のインタビューに大森靖子とkiki vivi lily を発見する。

2021年への橋渡し日記 1227-0102

1227 やっと長いインタビューをまとめることができた。 とりあえず第一稿なので、今後さらに書き足していただく箇所もあり、充実させつつ削るようになるかもしれない。 将来おそらく誰かによって書かれる誰かの評伝が正史だとするなら「外伝」のようなものだと感じる。 1228 年末ムード漂う中、04号に原稿を書いてくれる方とのメールのやり取りが進む。期待が高まる。 「細野晴臣と彼らの時代」を買った。 1229 講談社選書メチエ「自由意志の向こう側

N4書房の販売日記 0628-0703

0628 01.02号は小さくなっている分だけ安くなるものと考えられるだろうから、700円にするべきか。文庫化に近いようなイメージだし。今度からは、裏表紙にも■を並べた模様を入れようと考える。 昨夜の「music is music」は伊藤銀次さんゲストの二回目。この日記の読者には「伊藤銀次のPOP FILE RETURNS」に牧村さんがゲスト出演した回(2017年の第199.200回)も強くお勧めします(ルー・アドラーに関するくだりは特に)。 0629 仕

N4書房の販売日記 0704-0710

0704 「エヌヨンしょぼう」と読んでもらいたいのだが「エヌフォーしょぼう」と読んでいた人がいると知った。これは読み方を添えて書くべきだったと反省する。 0705 30年前の「宝島」はFGの表紙+インタビュー+ラジオ番組のプレイリスト+広告+ディスクレビュー(小野島大+瀧見憲司)という布陣。「カメラ・トーク」の時も、音楽専門誌よりよほど力が入っていた。 0706 DVDで「竜馬暗殺」を観た。洋画も邦画もシナリオ理論に基づいたような筋が多いので、急にそうでない、本物の

N4書房日記 0711-0717

0711 昨晩は夜10時から「ヘッド博士」を同時に聴きながらコメントする催しがツイッター上で行われた。 もし実際に集まってみんなで聴くとしたら、途中でコメントを話し合ったりはしにくい。Zoomで知らない人の顔を数十人ほど見ながら聴いたり書いたり読んだりも、おそらくしにくい。つまり、ほどほどに分断されつつ一体化しており、参加も離脱も手間がかからない理想的な形になっている。 自分で感想を書いていて、このアルバムの「先」の見えなさ加減を久々に思い出した(「グルーヴ・チューブ」

N4書房日記 0725-0731

0725 ツイッターを見ていると気が滅入るので、平凡社の「柳田國男 ささやかなる昔」を開いたら、いきなりオザケンのお父様のエピソードが出てきた。 センスや頭の良さを誇示するために、「そんなことは前々から分かっていた」と誇るような発言は結構ある。「コーネリアスが世界的に高く評価されるようになるのは、FGの頃から分かっていたよ」的な。そこまで先読みできるなら、「あなたは過去にこういう発言を雑誌でしているけれども、将来に瑕瑾を残すことになるから謝罪した方がよい」と進言するべきだ

N4書房の夏休み日記 0801-0831

0801 週一の更新は少し休むが、日記は記録しておくだけでも後から読むと面白いので、一応少し書いておくことにする。 今のコロナの感染状況は増える一方で、東京の感染者数は一日で三千や四千人になっている。これは7月半ば頃から予想されていた。死亡者数は減っているのでワクチンが効いているというのだが、40-50代の接種がまだで、自分も8月末にならないと一回目すら打てない。 相変わらず新選組や幕末に関する本を読んだり、映画を観たりしている。 0802 「#ベレー帽とカメ

05号制作日記 0901-0930

0901 会社の某さんが感染したかもしれないということで、PCR検査の結果を待っているとのこと。しかも某さんは定年退職するかもしれないとのこと。もっとお若いかと思っていたので意外だが、その分だけこっちに仕事が流れてくる可能性が大なので、年末からはかなり忙しくなるかもしれない。 カレンダーに自分の走り書きの文字で「会議(お~い)」と書いてあるので何かと思ってよく見たら「会議(よてい)」だった。 会社の某さんは陰性だったが、名古屋の市長も感染したというニュース。 0902

N4書房日記 2021 1201-1215

1201 05号のための豆新聞を作る。枠組みと「ここにこれを書く」と大まかに。 1203 「血の轍」の最新刊が出て、そういえばこれの影響で母親の視線について考えたんだっけと思い出した。この件も豆新聞に追記しないと忘れてしまう。この人が以前描いた「悪の華」は、ボードレールと映画「小さな悪の華」の影響下にあるものの、後半の独特の静けさが良かった。 1204 05号の本のどこかにギターのハンコを何か所か押して、ハンコなし=小吉、1つハンコ=中吉、2つハンコ=大