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吉田仁「レクチャー&インタビューズ」関連のまとめ

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吉田仁「レクチャー&インタビューズ」(N4書房)の解説、補足的な記事、告知のまとめ
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N4書房の新刊

N4書房から久々の新刊、吉田仁著「レクチャー&インタビューズ」が販売開始となりました。 ミュージシャン吉田仁の、デビュー以前からの音楽活動をこの一冊にまとめています。 大学での講義録「FGの時代と音(サウンド)」の書き起こしに、のべ十数時間におよぶインタビューを収録しています。 楽器を手にした4歳時から、サロン・ミュージックの活動、近年のプロデュース作までを幅広く網羅。 内容充実の14万字(本文190P)、A5サイズです。 目次はこちら。 おまけとして二つ折り小冊子「こ

よりぬきベレー帽日記 0511-0517

0511 「サウンド&レコーディング・マガジン」の「カメラ・トーク」のレコーディングに関するレポートが載っていたのはどの号だったか、前々から気になっていたので調べてみると90年6月号で、メルカリで660円だったので購入する。 それにしても「恋とマシンガン」が世に出ていない段階で「ロンドン・レコーディングのレポートを掲載するべき」という判断があり、ライターを2人も従えて行くという構想はどこから出てきたのだろうか。よほど1stを高く評価していたのだろうか。 0512 「レ

「レコード・コレクターズ」書評欄

「レコード・コレクターズ」2024年6月号の書評欄で「レクチャー&インタビューズ」を取り上げていただきました。 なかなかZineが取り上げられるケースは少ないですし、本によっては厳しい評価になることもありますが、幸いそのようなこともなく好意的に書いていただいております。 有難うございます!

N4書房の日記 2020-2022

2020年9月から2022年12月までの日記をまとめました。 不定期更新のため空いている期間がありますが、記録として残しておきたくなる面もあります。 コロナ禍やオリンピックの頃の記述は、2024年の今になって読んでみるともう忘れかけていますので。 「レクチャー&インタビューズ」の最初の打合せは2022年2月1日なので、このあたりから読まれると「制作日記」風に読めるかもしれません。

「レクチャー&インタビューズ」全目次(PDFつき)

吉田仁著「レクチャー&インタビュー」の目次です。 *PDFもあります。 ↓ 前奏1: はじめに  (吉田 仁)  前奏2: 前書き   (中村 四郎) 第一章 インタビューⅠ  音楽遍歴~サロン・ミュージック初期まで 1. 楽器を習い始める 2. ビートルズの来日とGSブーム、映画とTV 3. ラジオから聴いた曲 4. プログレの時代 5.ベースを始めた頃 6.ロック喫茶 7. アメリカでのホームステイ体験 8.大学の現代音楽研究会 9.サロン・

動画チャンネル「Jazzな話」でご紹介いただきました

N4書房の新刊「レクチャー&インタビューズ」を高野雲さんの「Jazzな話」でご紹介いただきました。 【立ち読み的書籍紹介】のタイトル通り、まさに立ち読み的な感覚で、紙の匂いや重さ、目次や奥付など隅から隅までよく分かる動画です。 本書にはJazzの話題も少し出てきます(P.15、16あたりのプログレの話題の時にチラッと)。

タイトルが決まるまでの紆余曲折

N4書房の新刊「レクチャー&インタビューズ」は、シンプルでどうということのないタイトルのようですが、決まるまでには紆余曲折がありました。 私は大抵、タイトルを決めてから文章を書くことが多く、本づくりもたとえば「ベレー帽とカメラと引用」「牧村憲一発言集成」など、タイトルから逆算して目次や構成を考えて、本文に着手するという段取りです。 今回の吉田仁さんの本については、真っ先に思いついたのが「吉田仁の音作り」という平凡なタイトルで、さすがにこれは自分でも「駄目だろうな」と、ストレ

表紙のデザインについて

タイトルと同様に、表紙のデザインも難航しました。 そもそもタイトルが決まらなければデザインも決まらないものですが、それでも並行していろいろなパターンを考えました。 基本的に表紙には「タイトル」「著者名」「出版社名」が並ぶことになります。 何かワンポイントでもイラストを添えると、たちまち費用が増すのでそれは無しとして、原則はこれまでのN4書房の本と同様に文字のみで、入れるとしてもせいぜい〇や★だけを使う、という範囲で考えています。 実際、有名な出版社から出ている本でも、イラ

僕たちは偶然に気づく(1)ディスコ

「レクチャー&インタビューズ」の制作過程や販売までにおいて、つまりごく最近まで含めて、ときどき「アッ」と声が出てしまうほどの偶然がいくつかありました。 話としては大したことのない、「それはたまたまでしょ」と受け流されてお終い程度のものですが、ちょっとした余談として、忘れないうちにいくつか書き残しておきます。 情報量の多い本なので、この本に書いてあることが「偶然、別の本にも似たようなことが書いてあった」くらいのケースは結構ありました。 まずは(1)ディスコ から。 坪内祐

僕たちは偶然に気づく(2)各時代の影響

「レクチャー~」のオマケにつけた「この本ができるまで~」に、 という箇所がありますが、これは以前にも(部分的に)別のところで書いています。1960.70.80年代から90年代へのつながりという点です。 で、よく考えると本書にはもっと前の話も出てきた(P.28)っけなと思い直して「1920年代」の部分を書き足しました。 その数日後、たまたま「ミュージック・マガジン」のバックナンバー(84年11月号)の表紙に「サロン・ミュージック」と書いてあるのを発見して購入してみました。

僕たちは偶然に気づく(3)7月10日

他にも、たまたま日づけが一致した偶然もありました。 まずは7月10日。 と、これだけ書いて何の日か、わかった人はかなり鋭いですね。 「レクチャー~」のおまけの冊子「この本ができるまで~」 に書いてある日程を見ていただくと、次のようになっています。 インタビューのⅠからⅣまでが済んで、いったん休憩+細かい部分の確認をする日が7月10日でした。 この日は発売以来31周年、ということで都内では「ヘッド博士の世界塔」関連のイベントが行われていたりもしました。 そういう日に

僕たちは偶然に気づく(4)3月30日

前々からN4書房の動向を追われている読者の方はご存じですが「レクチャー~」の製作はかなり難航しました。 インスタグラムの記事を見ると、2022年の8月頃に書き起こし作業を必死でやっています。 その後、とりわけ2023年の春から秋にかけてはまったくの停滞ぶりで、販売予告は延期となり、作業の進展もほぼ無いまま、メルマガで月に一度、 「今月は何もありませんでした」 「どうもすみません」 という報告をするのみ、という状況でした。 いま振り返ると、取材期間や書き起こしの難航や、

僕たちは偶然に気づく(5)4月14日

さて、思いがけず印刷が完了したからといって、 「さあ、今日から販売開始だー!」 という訳にはいきません。 「まず著者に見せないと」と私は思いました。 完成品を最初に他の人に見せてしまって、たとえば一週間後に吉田仁さんに渡す、という流れは順番としておかしい気がします。 小包で送る方法もありますが、何だかんだで延びてしまい、その間に私は付録の冊子を印刷したり、折り作業をしたりです。結局、実際にお会いできたのが4月13日でした。 本にサインをいただいたり、献本や宣伝につ