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吉田仁「レクチャー&インタビューズ」関連のまとめ

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吉田仁「レクチャー&インタビューズ」(N4書房)の解説、補足的な記事、告知のまとめ
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N4書房の新刊

N4書房から久々の新刊、吉田仁著「レクチャー&インタビューズ」が販売開始となりました。 ミュージシャン吉田仁の、デビュー以前からの音楽活動をこの一冊にまとめています。 大学での講義録「FGの時代と音(サウンド)」の書き起こしに、のべ十数時間におよぶインタビューを収録しています。 楽器を手にした4歳時から、サロン・ミュージックの活動、近年のプロデュース作までを幅広く網羅。 内容充実の14万字(本文190P)、A5サイズです。 目次はこちら。 おまけとして二つ折り小冊子「こ

雑誌「フリースタイル」60号「ONE,TWO,THREE!」で取り上げていただきました

雑誌「フリースタイル」60号の「ONE,TWO,THREE!」で吉田豪さんにN4書房刊「レクチャー&インタビューズ」(吉田仁著)を取り上げていただきました。 数あるサブカル関連の作品から「AV女優ちゃん」「淡島百景」と並んで取り上げていただけるとは光栄です。 そもそも「本が売れない」と言われ続けている世の中で、当然のことながらZineはもっと世間から注目されにくい存在です。 それでも「この本を出したい!」という情熱を燃料にして制作、販売しているケースが多いのではと思います

よりぬきベレー帽日記 0608-0614

0608 前からAAAMYYYの曲のいくつかはよく聴いていたが、また別のコラボ曲を知って、ますます惹かれる。 0609 いろいろと読みすぎて、頭が回らなくなってきた。こういう時は運動とか、話すことが大事と分かってはいる。しかし「さあ、休もう」と考えて、まず本を読んでしまうので結局は同じになる。 今とは異なる別の企画、路線を考えるとなると「有名な小説やノンフィクションを読む」という線くらいしか思いつかない。あるいは「読みたいと思って読めないでいた長編小説を読む」という記

「よりぬきベレー帽とカメラと引用」(オマケつき)目次

「よりぬきベレー帽とカメラと引用」(オマケつき)は、これまでの01-05号の総集編で全230ページ、14万字となりました。 目次は以下の通りです。 ↓ その1  よりぬき小文集 1 はじめに~引用論の続き  2 緊急座談会「この世界とよく似たもう一つの世界」の巻  3 「僕ら」「僕たち」とは何か  4 緊急座談会「手紙を書くつもり」の巻  5 「カメラ・トーク」以前と以後の「僕ら」「僕たち」  6 「ピクニックには早すぎる」に始まる二、三の傾向  7 

よりぬきベレー帽日記 0525-0531

0525 「よりぬき」の編集作業は、脱線や事例を把握してから枝葉をカットすればよいと分かってきた。03号の内容をほとんど忘れているので、ビクビクしながら読み直すと、そこそこ内容が充実しており、それなりに工夫して書いていたとを思い出した。気持ちが前向きになる。 0526 03号の講義と05号のその続きが長いので、あちこちカットしながら読み返す。「われら」から「僕ら」「僕たち」に移っていく文章など、すっかり忘れていたので新鮮に感じられる。他人の眼を意識しながら書いた文章さえ

よりぬきベレー帽日記 0511-0517

0511 「サウンド&レコーディング・マガジン」の「カメラ・トーク」のレコーディングに関するレポートが載っていたのはどの号だったか、前々から気になっていたので調べてみると90年6月号で、メルカリで660円だったので購入する。 それにしても「恋とマシンガン」が世に出ていない段階で「ロンドン・レコーディングのレポートを掲載するべき」という判断があり、ライターを2人も従えて行くという構想はどこから出てきたのだろうか。よほど1stを高く評価していたのだろうか。 0512 「レ

「レコード・コレクターズ」書評欄で取り上げていただきました

「レコード・コレクターズ」2024年6月号の書評欄で「レクチャー&インタビューズ」を取り上げていただきました。 なかなかZineが取り上げられるケースは少ないですし、本によっては厳しい評価になることもありますが、幸いそのようなこともなく好意的に書いていただいております。 有難うございます!

N4書房の日記 2020-2022

2020年9月から2022年12月までの日記をまとめました。 不定期更新のため空いている期間がありますが、記録として残しておきたくなる面もあります。 コロナ禍やオリンピックの頃の記述は、2024年の今になって読んでみるともう忘れかけていますので。 「レクチャー&インタビューズ」の最初の打合せは2022年2月1日なので、このあたりから読まれると「制作日記」風に読めるかもしれません。

「レクチャー&インタビューズ」全目次(PDFつき)

吉田仁著「レクチャー&インタビュー」の目次です。 *PDFもあります。 ↓ 前奏1: はじめに  (吉田 仁)  前奏2: 前書き   (中村 四郎) 第一章 インタビューⅠ  音楽遍歴~サロン・ミュージック初期まで 1. 楽器を習い始める 2. ビートルズの来日とGSブーム、映画とTV 3. ラジオから聴いた曲 4. プログレの時代 5.ベースを始めた頃 6.ロック喫茶 7. アメリカでのホームステイ体験 8.大学の現代音楽研究会 9.サロン・

動画チャンネル「Jazzな話」でご紹介いただきました

N4書房の新刊「レクチャー&インタビューズ」を高野雲さんの「Jazzな話」でご紹介いただきました。 【立ち読み的書籍紹介】のタイトル通り、まさに立ち読み的な感覚で、紙の匂いや重さ、目次や奥付など隅から隅までよく分かる動画です。 本書にはJazzの話題も少し出てきます(P.15、16あたりのプログレの話題の時にチラッと)。

タイトルが決まるまでの紆余曲折

N4書房の新刊「レクチャー&インタビューズ」は、シンプルでどうということのないタイトルのようですが、決まるまでには紆余曲折がありました。 私は大抵、タイトルを決めてから文章を書くことが多く、本づくりもたとえば「ベレー帽とカメラと引用」「牧村憲一発言集成」など、タイトルから逆算して目次や構成を考えて、本文に着手するという段取りです。 今回の吉田仁さんの本については、真っ先に思いついたのが「吉田仁の音作り」という平凡なタイトルで、さすがにこれは自分でも「駄目だろうな」と、ストレ

表紙のデザインについて

タイトルと同様に、表紙のデザインも難航しました。 そもそもタイトルが決まらなければデザインも決まらないものですが、それでも並行していろいろなパターンを考えました。 基本的に表紙には「タイトル」「著者名」「出版社名」が並ぶことになります。 何かワンポイントでもイラストを添えると、たちまち費用が増すのでそれは無しとして、原則はこれまでのN4書房の本と同様に文字のみで、入れるとしてもせいぜい〇や★だけを使う、という範囲で考えています。 実際、有名な出版社から出ている本でも、イラ

僕たちは偶然に気づく(1)ディスコ

「レクチャー&インタビューズ」の制作過程や販売までにおいて、つまりごく最近まで含めて、ときどき「アッ」と声が出てしまうほどの偶然がいくつかありました。 話としては大したことのない、「それはたまたまでしょ」と受け流されてお終い程度のものですが、ちょっとした余談として、忘れないうちにいくつか書き残しておきます。 情報量の多い本なので、この本に書いてあることが「偶然、別の本にも似たようなことが書いてあった」くらいのケースは結構ありました。 まずは(1)ディスコ から。 坪内祐

僕たちは偶然に気づく(2)各時代の影響

「レクチャー~」のオマケにつけた「この本ができるまで~」に、 という箇所がありますが、これは以前にも(部分的に)別のところで書いています。1960.70.80年代から90年代へのつながりという点です。 で、よく考えると本書にはもっと前の話も出てきた(P.28)っけなと思い直して「1920年代」の部分を書き足しました。 その数日後、たまたま「ミュージック・マガジン」のバックナンバー(84年11月号)の表紙に「サロン・ミュージック」と書いてあるのを発見して購入してみました。