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同窓会って知ってる人ばかりじゃないらしい

書きたいテーマがないので、単語ガチャ。
「不正アクセス」「ゾンビ映画」「同窓会」
の3つより「同窓会」を今回のテーマに。

同窓会に一度だけ行ったことがある。
地方から東京に出てきて20年以上たった頃、Facebookがはやって若い頃の友達と一気につながった頃だ。
高校の同窓会を東京に住む人たちでやろうとお誘いを受けた。

飲み会は苦手だが、たまたま開催場所が自宅から近かったので、思い切って行ってみた。
が、知らない人がほとんどだった。
同窓会って知ってる人ばかりかと思っていた。

ひとりだけ、小学校から高校まで一緒で大人になっても連絡をとっていた友人A子がいたので、彼女と一緒にいてふたりで早めに帰った。

西日本にある小さな市のマンモス校で、生徒のほとんどが地元に残るか、外に出たとしても近畿エリア。
今から数十年前に東京の大学へ進みそのまま東京で就職した人たちの多くが優秀な人たちだった。
医師、弁護士、官僚、大学教授などになった同級生がずらっといた。
おそらく在学中から成績が違いすぎて授業などでの接点がなかったのだと思う。
本当に全然知らない人たちがたくさんいた。

ごくごく普通のサラリーマンの私と、ごくごく普通の専業主婦の友人A子と、帰りの電車の中でつぶやいた。
「ほとんど知らない人だったね」
「みんなすごい仕事の人たちだったね」
「めちゃくちゃ偉くなってたね」
「・・・私たち普通だったね」
行きにはあった、ほんの少しの高揚感のようなものはなくなっていた。

想像していた同窓会とは違ったが、うちはマンモス校だし地元から離れているしそんなものかと思った。
すべての同窓会で恋や妬みが渦巻く訳ではないだろうし。
ちょっとよく見られたいとか、マウントを取りあったりとか、そんな若さもなく、落ち着いた集まりだったということだ。

ただ落ち着きすぎていて、知らない人なもんだから「おいくつですか?」と聞きそうになっていた。
とA子に言ったら、
「私は『初めまして』とあいさつしちゃった」
と返ってきた。

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