新型コロナウイルス後に、国民を分断しない支援制度は生まれるか?After COVID-19, will there be a support system that does not divide the people?

三浦瑠麗 さんの『「診断テスト」12.6万回の結果から見えてきた私たちの価値観 』第26回(2020/05/11/ 20:00)を読みました。

過去の私は中流でしたが今は違います。ですから簡単な手続きで迅速に支給される一律10万円給付を評価します。30万円が、より簡単な手続きで迅速に支給されたら、もっと良かったというのが本音ですが…。

『困窮層に手厚くする施策が「ズルい」「不公平だ」として分断を生んだ』の背景には、困窮は自己責任(=自業自得?)という意見が多数派だからでしょうか。それが『「弱者保護にもっとお金を使うべきだ」という意見は、自民党批判層においても弱い。』ことにつながるのでしょうか。

今のところ私は生活保護を申請するつもりはありませんが、『財政的制約や民意に基づき、現実に困窮している人に支援が届くまでには相当な壁があるということです。』という壁は、時代の雰囲気として何となくわかります。

「財政的制約」は納得ですが「民意に基づき」なんですね。つまり、国民の意見としては生活保護は「ズルい」制度だ、ということですか(だとすれば民意というのは厄介ですね)。民意はともかく支援を届けるためには「相当な壁」は邪魔でしょう。そう考える(「ズルい」と感じない)私は(民意ではないから)きっと少数派ですね。

今こそ、何の制約もなく簡単な手続きで、平常時から国民を支援する、継続的な制度を考えて、導入してほしいと思います。

私はここで、あえて弱者ではなく、国民という言葉を使いました。今あなたが仮に富める強者でも、弱者(困窮層)になる可能性はあるからです(2019年5月に2020年5月の現状を誰が予想できたでしょうか)。そもそも弱者として言わせてもらえば、弱者も国民ですよね。

弱者が弱者でなくなったとしても、そのまま、ずっと支援されるような制度があってもいいと思うからです。良くないですか? そういう制度が、常にすべての国民に運用されているような国が、豊かな国であり、生命と財産を守ってくれると、信じるに足る国だと思います。

私はnote(2020/05/08 18:28)で「今こそ、ベーシックインカムを。」という記事を書きました。一律10万円給付後の継続的な国民支援のために、今このタイミングで、ベーシックインカムを検討してほしいという趣旨でした。

私はもちろんベーシックインカムにこだわりません。勉強不足でほかを知らないだけです。もっと良い制度、たとえば多数派が「ズルい」「不公平だ」と感じない、国民を分断しない制度があれば教えてください。 

新型コロナウイルスをきっかけにして、社会が変わるといわれています。それが、国民一人一人にとって暮らしやすい変化であることを願います。そのための努力と協力は惜しまないつもりです。

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