アドルフ・ムーロン・カッサンドル Adolphe Mouron Cassandre

 とりあえず再就職先が決まったので、最近は、来年2月に決まっている引っ越しのために、断捨離をやったり、詰め込める物は今から段ボールに詰めたりしながら、汗をかいています。
 実は、今年3月に失業したときに、売れる物はほとんど売ってしまったので、少なくとも私の物は、ほとんどありません。それでも、いろいろな物があります。なるほどな自分はこういう物を持っているのか、と再確認しました。いろいろなジャズのCD、いろいろなクラシックのCD、いろいろなレコード、ビル・エバンスのCD、夏目漱石全集、村上春樹全集、単行本とか文庫本とかDVD(ほとんどが村上春樹さん関係)、佐野元春さんのCD・DVD・ファンクラブ通信・関連書籍、ヤマハのクラシックギター1台、ずいぶん前に買った服とかスニーカーとか、スピーカー4個、レコードプレーヤー3台、アンプ2台、カセットデッキ1台、ラジオチューナー1台、400連奏CDプレーヤー、アドルフ・ムーロン・カッサンドルのポスター4本、6年前に買ったPC、3年前に買ったプリンター、20年以上前に買ったFAX、銀河鉄道999のDVD・漫画、などなど。
 自分でも驚いたのは、アドルフ・ムーロン・カッサンドルのポスターでした。そうだ、あの時、買ったのだ! 値札が付いていたので見てみると、今ではとても手が出ない値段にもびっくりでした。まだ大阪の天保山にサントリー美術館があったころ、25年前の夏に、カッサンドル展を観に行きました。開催期間中に何度も何度も通いました。記念に無理して買ったのでした。カッサンドルの名前を知らない人でも、『深夜特急』(沢木耕太郎著・新潮文庫)のカバーでご存知の方も多いはずです。その原画の、船、鉄道、などのポスターです。私は美術には疎い人間ですが、少年のころから、なぜだかカッサンドルが大好きでした。いつか額に入れて飾ろうと思っていたのに、結局、巻いたままで筒にいれたままで、25年が経過しました。
 新居ではぜひ飾りたいと思いますが、額も安くはないので、どうなることやら。とりあえず、広げておきたいとは思っています。

追伸

 2月の引っ越しは、公営団地の建て替えのためで、こちらの都合ではありません。現在は崩壊寸前の築56年の東向き(日中も薄暗い)4階建ての4階ですが、新居は新築の南向きの8階建ての6階です。もちろんエレベーターもあります。引っ越しも簡単で、今の住まいから徒歩5分程度です。文句を言う筋合いは一つもないのですが、22年も今のところに住んでいるので、私にとっては実家住まいよりも長いので、故郷みたいなので、少し物悲しい感じがします。
 カッサンドルの伝記も読みましたが、彼は舞台美術、イヴ・サン・ローランのロゴマーク(YSL)、ペニョー(Peignot)という書体とか、いろいろやっています。でも結局自殺してしまいます(闇を抱えていたのでしょうね)。カッサンドルのほかに好きな芸術家にベルナール・ビュフェ(画家・版画家)がいます。私は、カッサンドルやビュフェなどの、そういうハッキリしたタッチが好きなのかもしれません。でもビュフェも結局自殺してしまいます(パーキンソン病を患っていたとか)。うーむ。
 引っ越しにおける最大の不安は、愛猫の引っ越しです。新しい環境に慣れることができるかどうか。シニア猫なので、それが気になるところで、今から心配しています。

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