膝の上で寝息を立てる愛猫を起こさぬように夜中に私は死を意識しながら詩を書く。In the middle of the night, I write poems with a sense of death so that I won't wake my cat up on my lap.

ソングライターの佐野元春は歌う
『通りすぎた昨日より 遥かに強く
 自由になる約束を 信じてた 夜
 曇り空のこんな日には 窓にもたれて
 すべてうまくはいかなくても 君を信じてる 夜』

眠れない夜に百日失業中の私は
見ない振りで現実から逃避しても
穴が開くほどに現実を直視しても
その現実という私の人生は苦である

哲学者心理学者の岸見一郎は記す
『人生は苦である、でも死んではいけない』

他の人は私に告げる お前には…………………………………………………
我慢が足りない覚悟が足りない努力が足りない幸運が足りない
感謝が足りない能力が足りない根気が足りない笑顔が足りない
体力が足りない貯金が足りない幸福が足りない欲望が足りない
元気が足りない希望が足りない実績が足りない未来が足りない
意欲が足りない祈念が足りない愛情が足りない尊敬が足りない
………………………………………………………………………………… が足りない

他の人より私には何かが足りないらしい
足りない何かが私には決してわからない

私はただ私として穏やかに
ただ生きていたいだけなのに
なぜそれが私には出来ないのだろう
なぜそれが私には許されないのだろう

自分で選ばなくても私はいつか死ぬ
そして夜が明けて新しい朝が来る
しかしその朝は本当に新しいのだろうか?

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