見出し画像

海上での"命"とは

第2回 2021年8月11〜12日 @座佐の浜

お久しぶりです(全然久しぶりじゃないって突っ込まないで下さい)、しのです。

また三重大学自然環境リテラシー学の活動の一環として8月の11日、12日に1泊2日の実習に参加してきました!

今回はレスキューと自然の中での1泊が主な目的です。レスキューは2種類あり、1人で行うセルフレスキューと2人で行うグループレスキューです。

 ところで皆さんは海でのレジャーと聞いて何を思い浮かべますか?私は真っ先に"命"についてネガティブなイメージが思いつきます。海でもし事故に遭ったら。危険な状態に陥ったら。一緒にいた人が海に落ちたら。海での経験が少ない自分には命を救える手立てがありません。
海上での事故を想像してこの先を読んで欲しいです。(前回ふざけたからって今回は面白くないからと言わずに最後まで読んでいって下さいね!)

1日目(2021.08.11.wed)

 ロッジさらくわに到着後すぐに海上保安庁の方のお話を伺いました。これを読んでいる皆さんは海でのレジャー中に自分や周りの人が危険な状態に陥ったときに何をすればいいか知っていますか?今回は守るべき手順3つを紹介します。

①海に(海周辺に)行くときには必ずライフジャケットを着用する。ライフジャケットを着用することで体力を奪われずに頭を水面から浮かせることができます。頭が浮いていると精神的にもかなり落ち着きます。
②海に出る時も防水ケースに入れてスマートフォンを携帯する。この先の③に繋がるのですが、スマートフォンはやはり重要です。
③海上保安庁118番に電話する。警察は110番、消防・救急は119番のように海上保安庁には118番で繋がります。さらに、着信元特定をGPS機能で行うので発見がかなり速くなるそうです。

以上が海上事故で守る3つのルールです。是非海に遊びに行くときは参考に(というか守って欲しいですけどね!)して下さい。

↓お話を伺う様子

 海上保安庁の方のお話の後、昼食をとって、前回同様、座佐の浜に向かいました。ただ今回は座佐の浜で1泊!座佐の浜にあるのは海と砂浜と砂利と緑!のみ!もちろんシャワーも水道も電気もありません!でも気付かされることは沢山ありました。1泊の荷物ってカヤックに余裕で乗るんだなとか、思っていたより視覚に頼っていたんだなとか、暗闇に目が慣れると空が黒1色じゃなくなく見えたり。自然や周りの人の気を色濃く感じました。

↓パッキングではカヤックにこれだけの荷物を入れます

2日目(2021.08.12.thu)

 1日目の夜中から雨が降って、朝起きたら、雨は止んでいたもののひんやりとした空気を感じ、海もより冷たく感じました。天候の関係で午前中に座佐の浜からロッジさらくわまで戻りました。帰る途中からまた雨が降り出しました。

↓フィルムカメラアプリで撮ったお気に入りの1枚


ロッジさらくわに戻った後、荷解きをして、レスキュー講座を行いました。

 2人で行うグループレスキューは、助けられる側よりも助ける側の方が大変です。相手のパドル(パドルがわからない人は私の前回のnoteへ)を受け取り、相手とコミュニケーションを取りながらひっくり返った船体を起こし、船体に入った水を抜き、相手が海上からコックピットに戻るのを補助するという流れです。ポイントは、海に落ちた相手にこまめに声をかけること。海水は飲んでないか、動けるか、寒くないか等です。詳しい方法は体験するのが1番です(そりゃそうだ)。

↓前回の私のnoteです。パドルの説明があります。

 1人で行うセルフレスキューは、1人で船体を起こし、1人で水を抜き、1人でコックピットに戻る。グループレスキューの何倍も体力を奪われます。いや、こんな丁寧に言っても伝わらないですね…。

めちゃめちゃ疲れます!!!!!!
腕動かなくなる(言い過ぎか?)ぐらい!

私はセルフレスキューで何回も船体によじ登っては落ちて、を繰り返しました(5回ぐらい)(こら!そこ!ダサいとか言わない!)。だから知ってます。腕が動かないんですよ。上陸してから、今までは持てた自分のカヤックが持てないんですよ。冗談じゃなくて。ふざけたことばっか言ってるから冗談だと思うじゃないですか。これが冗談じゃないんですよ!体験すれば1番分かります(だから、そりゃそうなんだよ)。

↓グループレスキューの様子(遠すぎすみません)

まとめ
今回のレスキューで、正直、いいのか悪いのか、海への恐怖心が和らぎました。今までは、カヤックから落ちたら最悪、ぐらいの気持ちだったのですが、レスキューを経たことで、まあ落ちても何とかなる、と思えるようになりました。ポイントとしては、セルフもグループも落ちたら必ず船体とパドルを離さないことです。しかし、海上保安庁の方のお話もあって、恐怖心が和らいだというよりも、正しく恐れることが出来るようになりました。敵の恐ろしさを知るというのは何に関しても重要です。命の小ささは海上に出ると浮き彫りになります。人間は、小さくて貴重なものに尊さを感じるのではないでしょうか。言わずもがな、命は大事で尊いのですが。

最後に
今回も、坂本先生をはじめとしたリーダーやインストラクター等の方々のサポートなしでは実施できませんでした。体調面から技術面まで様々だサポートありがとうございました。



おまけ
そういえば、雨が降った後、どうして海の水が冷たいか知ってますか?雨が降ると海表面の水は雨水(つまり淡水)で、海水の上に層としてある形になります。なので雨が降った後、海に手を突っ込むと、冷たいのですが、より深く突っ込むと温かいです!また、この時期の海は黒潮つまり暖流が流れているため温かいんですよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?