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GLOBAL CREATIVE TRIP

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海外のクリエイティブトレンドをいちはやくレポート
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2024年ホリデー広告

2024年も残すところあとわずか! 今年もGoogleが1年間を振り返ったYear in search ムービーを公開しました。 毎年この時期になるとどういうテーマで1年を表現するか気になりますが、今年は「Breakout(大ブレイク)」でした。 個人的には、2020年〜2022年のコロナ禍で発表された Year in Search が、世界中の多くの人々が感じていた感情を表現していて感動が強かったので、なんとなく今年のテーマは少しインパクトが弱いように感じました。ただ、オ

成功?失敗?今年話題になったOOH(屋外広告)

さて、今年も残すところあと2ヶ月ちょっととなりました。 今年のベスト広告を振り返るには少しまだ早いですが、今回は今年話題になった世界のOOH(屋外)をご紹介いたします! カンヌライオンズ受賞作: MAGNUM「Find your summer」 アイスクリームを片手に、かすかな陽の光を浴びているマグナムの広告写真。広告のコピーは「Find your summer」。 真冬でも陽射しが差し込む場所で夏を感じようというメッセージが込められています。 Find your su

HEINZ流、トレンドへの素早い反応と成功のカギ

先月、大谷翔平選手がマイアミ・マーリンズ戦で50号のホームランを放ち、史上初の1シーズンで50本塁打、50本盗塁の「50-50」を達成したことが話題になりました! ここで、素早く反応したのが、クラフト ハインツ。 ハインツは57ソースとして知られており、大谷選手が57-57を達成した場合は、SHOHEINZという限定ボトルと一生分のケチャップを57名にプレゼントするというプレゼントキャンペーンを発表しました。 完全にトレンドに乗っかったキャンペーンですが、ハインツは昨年のス

パリオリンピック:ナイキ、コカコーラなどの各ブランド体験レポート!

8月11日に無事終了したパリオリンピック。 オリンピック開催中は、連日フランスの公共放送のフランステレビジョンで試合を観戦し、SNSでオリンピック関連イベントをパトロールしていた高嶋です。 オリンピック期間中は試合はもちろん、各ブランドや各国のオリンピックハウスは日に日に盛り上がっており、オリンピック前半は比較的簡単に入れたパブリックビューイングやオリンピックハウスなどはSNSでの拡散効果で入場制限を行い、参加が困難になっていました。 ということで、今回はパリで実際に体感し盛

パリオリンピック開会式レポート!

パリ在住の高嶋です。 はじまりました!パリオリンピック! エッフェル塔の下でビーチバレー、グラン・パレ美術館でフェンシング、コンコルド広場でスケートボード、セーヌ川でトライアスロンの試合が行われ、街全体が会場となっているパリ・オリンピック。 開催中は人で溢れかえってしまうのではと思っていましたが、想像以上に街は空いていて拍子抜けしています。 そもそも、7月と8月はフランスはバカンスシーズンの為、パリに住んでいるフランス人はパリを離れることが多く、今年は混雑を避け、早々にパリ

カンヌライオンズ2024

みなさん、ボンジュール! 先月、フランス・カンヌで開催されたカンヌライオンズ広告祭に初めて参加しました、張です。 美しい海岸リゾート地で広告業界のエリートたちが語る知見を得ていた充実な一週間でした。会場の雰囲気など、今年の現地の様子を紹介したいと思います! Palais des Festivalsカンヌライオンズ2024は、今年も変わらずに、映画祭と同じ会場である「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」で開催されました。 室外も室内も楽しめる設置になっているので、軽く

ヨーロッパ最大テックイベント VIVA TECHNOLOGY / ロレアルAI最新活用事例

世界最大のテックイベントと言えば、ラスベガスで開催されるCESですが、もう一つ見逃せないテックイベントといえば、毎年パリで開催されているVIVA TECHNOLOGYです。 ヨーロッパ最大のテックイベントと言われており、フランス政府の強力なバックアップもあり年々来場者も増加しています。 そして今回8回目の開催では、来場者がCESの13.8万人を超え、16.5万人以上が来場! トークイベントにはイーロン・マスク氏やP&Gのチーフブランドオフィサーであるマーク・プリチャード氏など

パリオリンピック 海外広告特集!

オリンピックまで2ヶ月を切りました! 現在、私はパリに住んでいるため、オリンピックの交通広告を見かける機会が増え、オリンピックムードを徐々に実感し、ワクワクしています。 ただ、街全体が会場となることで、7月上旬から多くの橋が通行止めになり、交通手段はメトロに集中するだけでなく、オリンピック期間中は切符の金額が倍になるので、パリ市民はワクワクよりも、「どうなっちゃうの?」と言ったハラハラムードの方が高いように感じます。 さて、今年の企業やブランドは広告でどんなメッセージを発信

シンプルで明快な海外広告特集!

みなさまこんにちは。 GWではリフレッシュできましたでしょうか。 さて、今月は最近話題になったシンプルで明快だった広告やキャンペーンをご紹介します! シンプルでただただ美しい・・・ Coca-Cola 「Recycle Me」 コカコーラはグローバルキャンペーンの「Recyle me」で缶が潰れていく過程を写した音楽と映像だけのシンプルな動画を公開。 缶が潰れ、ぐにゃりと変形したロゴはアルゼンチン、ブラジル、メキシコなどのラテンアメリカで公共の広告やデジタル広告としても登

SUPER BOWL 2024 CM解説!

NFL(ナショナルフットボールリーグ)の優勝決定戦であり、アメリカ最大級のスポーツイベントのスーパーボウル。 アメリカだけでなく、世界中で数億人が視聴し、毎年スーパーボウルで放映されるCMやハーフタイムショーのパフォーマンスが注目されています。 特に今年はスーパーボウルにカンザスシティ・チーフス所属のトラビス・ケルシー選手と交際中のテイラー・スウィフトが応援に駆けつけたことで、フットボールファンでない方も優勝の瞬間をSNSで見かけることが多かったのではないでしょうか。 そんな

AI 2024: ユーザーが求める製品や体験とは?

今年は何と言ってもAIの年。 先月ラスベガスで開催されたCESでもテーマは言わずもがなAIで、AIに関するトークやAI搭載の製品が非常に多かったです。 ただ、画期的な製品やサービスもあれば、テクノロジーだけが先行しすぎて消費者のニーズに応えてる?という疑問も浮かび、それって本当にAIが必要?と思うものもしばしば・・・。 AI 2024でもあり、何でもかんでもAI 2024な年でもありますが、今回はCESのKeynoteや話題になった製品を通して、一般消費者目線でグッときたも

心温まるAppleのホリデイ広告

クリスマスも過ぎ、残すところあと数日で2023年も終わりですね。 みなさまにとって2023年はどんな年でしたでしょうか。 私個人は拠点を海外に移したことで1年を通して落ち着かない日々でしたが、12月に入ってやっと一息つくことができました。 既に冬休みに突入された方も、今週もお仕事がある方も一年で一番慌ただしい日々だと思うので、今年最後のブログはほっこりするAppleのホリデイ広告をご紹介します! Apple | Fuzzy Feelings 今年のAppleのホリデイ広告

Happy Holidays! イギリスホリデイ広告事例

いよいよ2023年も残すところ1ヶ月。 現在、プライベートとリサーチも兼ねてロンドンに来ています。 ちょうどブラックフライデーの前日にロンドンに到着し、人の多さに圧倒されながら百貨店、路面店、スーパーなどのリアル店舗での買い物体験での日本との違いを色々実感したり、ピカデリーサーカスにあるヨーロッパ最大のデジタルビルボードを見てきました。 ということで、今回は毎年注目されているイギリスのホリデイCMとピカデリーサーカースのデジタルビルボードに登場していたAIを使ったコカコーラ

パリでのポップアップイベントレポート

こんにちは、高嶋です。 現在拠点をパリに移し、ユーロもドルと同じく円安で(現在1ユーロ約158円)、円安と物価高騰をひしひしと感じています。 おにぎり大1個800円、お洒落なカフェでサンドイッチをテイクアウトしようものなら2500円といった感じで円換算するとキリがなく、パリに引っ越してすぐは細々と過ごしていました。 とは言え、出歩かないと発見や収穫がないので、最近は図書館に行くついでにマーケティングパトロールをするようにしたところ、ビューティー関連のポップアップイベントがち