【ホストファミリー】心の声が聴こえた

初登校はあいにくの雨の中でした。通学ルートをまだ把握できていないため、同じ高校の生徒さんが一緒に行ってくれました。生徒さんは出発するときに「ゴー！」って声をかけていて、たぶん途中で「ターン　レフト」とか「ストップ」とか教えてくれるんだと思います。その言葉のニュアンスは彼にとって命令形に聞こえるのか、それとも「行こ♪」「左やで～」「止まって～」ってフレンドリーに聞こえるのか、どっちなんでしょ。どっちでもいいか。

私は時制やら単数複数やらがてんで適当な英語も駆使しつつ、なるべく日本語で会話しています。そういう時、英語に自信がないからついついヘラヘラしてしまいます。彼も日本語はまだまだなので時々困っていますが、わりと真面目な顔で困っています。私の自信のなさからくるヘラヘラが相手を見下した感じにならないように、実は気を遣います。表情って、子ども相手とか接客の時でもけっこう大事で、笑顔だったらいいってもんじゃない気がしています。

昨日は、高校への挨拶と打ち合わせに同行しました。学校でキープしてある制服を貸してくれるのでサイズが合うかどうか試着したんですが、制服を着て出てきた瞬間、先生方数人が「カッコいい～」と拍手していました。いやもう実際、すらりとした長身で、かっこよさ認める。ルッキズムにつながらないよう、あまり容姿については話題にしませんが、田舎では確かに目立ちますわな。

ちなみに、そこにいた生徒さんが彼を見た瞬間「マジか、やばい」って心の声が聴こえた気がしました。分かる。でも、すごく大人っぽく見えたとしても、同じ10代、同じ高校生です。ずんずんと距離を縮めて親しい友達がたくさんできますように。

家では、話のネタにけん玉を教えてあげました。私は「もしかめ」ぐらいなら一応できます。やって見せたら「すごい」って言ってくれて、その後、黙々と練習してはりました。アニメやマンガだけでなく、日本の伝統的なものに興味があるみたいです。少し前かがみで熱心に練習する姿がなんかちょっと可愛いかんじでした。