統計検定2級CBT方式を受験した感想

はじめまして。統計検定2級(CBT方式)に合格したので
今後受験をされる方の参考になればと思い記事を執筆するに至りました。

こんな人に読んで欲しい

統計検定2級の試験を間近に控えている方
過去問は解いているけど、CBT方式で受験したことがない方
これから統計検定2級の勉強を始めようと思っている方

上記のような方の参考になれば幸いです。
過去の筆記試験が掲載されている公式問題集と実際に受験した
CBT方式の問題の出題傾向に結構な違いを感じたので参考になると思います。

過去問とCBT方式の違い

1番の違いは、CBT方式の問題は独立しているという点です。
過去問では大問ごとに3題出題され、1題目が解けなければ2題目3題目が
解けないということがありましたが、CBT方式では殆ど全ての問題が
独立問題となっていました。(ほんの1部連題がありました)
したがって私は大量失点をしないという安心感から、
試験中わからない問題があっても1問1問切り替えて問題に取り組むことが
できました。

2つ目の違いは、計算より式を選ばせる設問が多いという点です。
過去問と比べ、特に推定・検定分野においては直接計算させて解を選ばせる
問題より、その過程を求める式が選択肢で与えられ、答えさせる問題が多かった印象があります。
したがって問題を最後まで解かなくても答えられる問題や、選択肢をある程度絞ることができるため、対策の仕方が変わってくると感じました。
この2点の違いを踏まえ、これから受験をする人にこんな勉強法をしたらいいよという提案を下記で述べていきます。

これから勉強する人に向けて

今回受験をして過去の出題傾向との違いを感じたので、
勉強する際に意識してほしい3つの点について述べます。

①基礎の徹底
結局基礎が大事。私は割とギリギリで合格しましたが、
基礎である記述統計分野を固めたので合格することができたと思います。
また、基礎的な統計手法を理解していれば、
選択肢を絞って正解の確度を上げることもできるため、
選択問題の試験こそ基礎の徹底が大切であると感じました。
また、語句も大切です。
「一致性」や「普遍性」などといった語句の定義を覚えてさえいれば、
間違った選択肢を消して正解確度を上げたり、直接正解の選択肢に辿り着けたりするので、語句の意味をしっかり覚えることが大切です。

②山をはらない
統計でも、記述統計、確率統計、推定・検定と3つの分野がありますが、
どの分野も満遍なく出ます。したがってある分野に特化するのではなく、
全分野の基礎を人に説明できるくらいに仕上げるべきだと感じました。
応用は全く必要ありません。
私は結構山を張って勉強してしまったために
偏りのある点数となってしまいました。
また、出ないと思って捨てるつもりだった「適合度検定」と
「独立性の検定」という単元を前日の朝に詰め込んだら、
ラッキーなことにしっかり出たので
私のように山をはらないで、全分野学習することをお勧めします。

③公式を覚えるのではなく、公式の意味を覚える
これは、先程述べた語句・用語の大切さと通ずるところもあり、
私はこれが一番重要だと感じました。
CBT方式は問題が独立しているという点。直接計算させる問題が少ないという点から、公式の意味を覚えておく必要があると感じました。
筆者が「分散」という用語を例に、下記に覚えるべきポイントを述べます。


1.公式
公式の意味が大事だと言いましたが、公式は完璧に覚えましょう。

2.なぜその式になるのか
これは、公式の証明ではなく、ざっくりとした成り立ちを考える
(分散は平均からのばらつき具合の指標
→すべての値のずれ具合の平均を算出するからこの公式なんだ〜
くらいのざっくりとしたイメージを持つ)

3.分散の性質
「定数は2乗して外に出す」のような

一つの用語に対して1.2.3のことを理解できれば解ける問題がたくさんありますので、この辺を意識すると良いのではないかなと思いました。

最後に

いかがだったでしょうか。
私は4月に統計検定の勉強をはじめた時、
分散、標準偏差とはなんぞやという状態だったので
同じ状況の人にとっては統計2級に高い難易度を感じていると思いますが、
私は基礎を徹底的に固め、過去問を解けば合格できると思います。
また、今回はCBT方式を受験した感想を書き、
本番感を知ってもらうことが
目的でしたが、また別の記事で
実際に行った詳しい勉強法について語っていきたいと思います。
筆者自身、過去問に尻込みしてしまい、手をつけるのが遅くなってしまったという反省点があるので、
何事もまずアウトプットすることが最短ルートだと身をもって感じました。
この記事が少しでも受験される方の参考になれば幸いです。ありがとうございました。


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