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【SALZ製作日誌】2020.09.03 これってつまり、ワイヤーハーネスってこと?

今まで配線をどうするかであれこれ悩んでおりましたが、盆栽愛好家をはじめとする園芸愛好家の皆様に広めていきたいと思えば思うほど、電子工作、はんだ付けの山が高く立ちはだかり、難しいものになっています。

小学生の頃から、銅線をひねってくくったり、束ねたりして、豆電球やムギ球を光らせたり、モーターを動かしたり、あれこれ遊んでいましたが、一時的な動作のための回路づくりでは問題なくても、野外で長期間使えるものを作ろうと思うと、生半可なものではダメなんじゃないかと思い、気合が入ってしまいます。

SALZ3初号機を何とか完成させたとき、ユニバーサル基板化が必要だと思って、頑張ってはんだ付けしました。でも、基板に取り付けたのは、電子パーツではなく、コネクタです。配線にまとまりができたのと、交換できる安心感がありますが、正直、ここまで頑張る必要があるのか、疑問に思い始めました。

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じゃあ、何ができるんだろう。と思って、配線について、世の中にあるものを観察することにしました。

野外で使って、水にも濡れそうな所で使われている配線と言えば。。。車やバイクで使われる配線を学べばよいのではないか。と思い始めたのです。

と思って、部品を集め、並べてみました。

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[SALZ3初号機の配線電子工作的アプローチ]

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そう、これって、ワイヤーハーネスっていうんですね。名前がビシッと決まるとそれだけで、少し心が落ち着きます。ネットで情報をたくさん取るには、その業界の専門用語を押さえると良いことを知りました。自動車やバイクの電装系はまさにSALZで要求される環境であると思われます

ワイヤーのつなぎ方をまとめてみました。

はんだ付け

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ワイヤーストリッパー、はんだ、はんだごて、が必要。まず、ワイヤーストリッパーで被覆を5mm程度剥き、合わせて固定した状態で、はんだを付けます。その後、熱収縮チューブで被覆します。うまくやるにはコツがいります。細い線の接続はこの方法が良いようです。うまくできれば、よいのですが。。。

EHコネクタ

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ワイヤーストリッパー、電工ペンチが必要。ユニバーサル基板に取付可能で使い勝手の良いコネクターを探したところ、EHコネクターに当たりました。

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基板側に、ベース付きポストと呼ばれる部品を取り付けます。

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ワイヤーの端をワイヤーストリッパーで2mmほどはがし、コンタクトと呼ばれる端子をカシメます。きちんと対応する専用工具を使うと、気持ちよく、カシメられ丈夫な端子となります。

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コンタクトをハウジングと呼ばれるパーツに差し込み完成します。

圧接形中継コネクタ

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プライヤーまたはペンチ。被覆を剥かずに、ワイヤーの末端をコネクター化できます。これはなかなかよいです。ただ、ワイヤーの端毎に一個必要となるので、数は多めに用意しておきます。

圧着接続端子

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電工ペンチとワイヤーストリッパーが必要です。アマゾンで買った安物の電工ペンチがここで活躍しました。これが、一番使えるかと思いきや、カシメるときに結構強い力が必要でした。軽い力でカシメるためには、またもや、専用工具が必要そう。

絶縁被覆付き閉端接続子

電工ペンチ。そもそも、配線を迷い始めたのはGNDを束ねる必要があったため。ネットをさまよい物知りになりました。この絶縁被覆付き閉端接続子を用いれば、複数本のワイヤーを1つにまとめることができます。SALZ3では、5本のワイヤーを束ねます。防水の問題に関しては、このキャップの中にバスコークを充填すればよさそうです。

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これらのワイヤーを束ねます。

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まず2本ずつ束ね、

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1つにまとめます。

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あと一本必要でした。

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追加してねじり、

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かしめてできあがりです。

今回は、水中ポンプ部分について、先にはんだ付けで工作していたため、そのまま使うことにいたします。そして、今後も、この部分については、はんだ付け一択のような気がします。理由は、水やりキットの水中ポンプから出てきているワイヤーの太さが細いこと。圧着接続端子では、すり抜ける可能性が高いです。また、圧接形中継コネクタでは、防水面で不安が残ります。はんだ付け+熱収縮チューブでの防水性も100%信じている訳ではないのですが、今一番ベターな方法なのです。

更に、ワイヤーハーネスについて学ぶと、コードを保護するためのコルゲートチューブというものに訪ね当たりました。そういえば、車の中で見かけるあれか。すでに半年稼働しているSALZ2水分計のワイヤーが日焼けしていて、何とかならんものかと考えていましたが、これで解決できそうです。

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それにしても、またもや最後の最後で悩んでいます。

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M5Atomとの接続についてです。
ジャンパピンを使うことを検討していましたが、どうも、つなぎが弱くて困りました。ここは、はんだ付けを行うべきでしょうか。

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もう少し考えてみることにいたします。

一晩寝て、策を思いつきました。

QIコネクター

そうか。QIコネクターの4P、5Pのコネクターを用意し、ピンを挿せばよいのではないか。抜けないか、ちょっと心配ですが、ネットで発注しました。

今日はここまで。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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