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【SALZ製作日誌】2020.03.18 初期ロードテスト結果

2020/3/6より、初期ロードテストを行いました。
その結果と今後の課題を報告いたします。

テスト内容:
自動潅水装置SALZを用いて、一週間程度放置し、複数回のルーティンを行う。

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テスト結果:
・給水ポンプ:△
当初は5分程度、水中ポンプを回して給水する予定だったが、1分程度でObnizとの通信が途絶することが判明。Wifi の途絶か、Obnizの再起動かの原因究明はできていない。給水モーターから発生するノイズがよくないか?逆起電力はどうだ?など、気になるものの、ともかく先に進むため、ステートマシンを構築。給水ポンプ動作1分×5セット行い、十分な給水量を確保する。

・排水弁:〇
排水弁を下部の開閉弁方式から上部吊下弁方式に変更することで、弁の性能が格段に向上し、上部トレーに水を溜め置くことが可能となった。

・水分計:〇 
水分計からの値の取得はきちんとできている。取得値のふらつきはあるものの、1.0を閾値としてチェックすることで、今の所は期待通りの動作をしている、
水分計の閾値については、水分計の個体差、土壌、環境など考慮すべき点が多く、適正値を見つけることが、最終的には大きな課題になるものと考えられる。
水分計方式の自動潅水装置の難しい所はこの部分なのだと実感した。

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・温湿度計:×
以前のテストでは正常に動作していた温湿度計ではあるが、今回のテストでは値が返ってこなくなってしまった。センサの故障、プログラムの不備などが考えられるが、自動潅水装置としての機能を考えるとき、おまけ的機能であるので、その結果で良しとする。今後、温湿度のモニタが必要になる場合、マイコンより離して外気に触れる場所にセンサを取り付ける必要あり。

・Wifi:△
Wifi中継器を用いて、電波の確保を行う。時々、Deviceボタンが赤くなることがある。デバイスとの接続が切れていることがある。Obnizの再起動なのか、原因は不明。

・Obniz:〇
コールバック地獄から脱出したので、8割程度の想定で動作するようになる。ただし、思いのほか、再起動が掛かる感じがする。根本原因がわからないまま。ObnizのOSが変わると改善される可能性があるが、現時点では及第点。そもそも、自動潅水装置を思い立った後、ここまでこれたのは、Obnizだったからできたのだと思う。ただ、PCかスマホでプログラムを常時動かす必要があり、これが、次のステップ進むときの障害となっている。単体で動作する装置で、必要に応じて、通信ができるものがあればよいのだが。

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・電源:〇
最終的には、乾電池やモバイルバッテリで駆動する装置を作りたいが、そのための特別なノウハウが必要なことが分かってきた。現時点では欲張らず、ACアダプタからのUSB給電を行うことで、諸問題から解放された。ベランダへの電源確保のため、漏電防止コンセントを用い、エアコンの穴にコンセントを通すようにした。窓を閉め切ったまま、電源確保ができ作業がはかどっている。

・ハードウェア:△
上部トレーにセンサー、モーターを配置したため、分解しやすくなった。上部トレーには、給水口、排水口、オーバーフローの計3か所の穴をあけたが、機能をまとめることにより、少なくすることは可能と思われる。給水モータを下部トレー底に沈めたいと思っているが、ビニールホースが曲がるため、水面上部に留まることが多い。おもりを付けるか、ビニル管を伸ばしてガイドにする必要がある。下部トレーに関しては、水の入替作業を簡単にするための排水コックがあると、便利なようだ。また、循環型のため、夏場の腐敗対策が必要となるかもしれない。電子機器の防塵、防水対策として、ポリ袋で覆いビニールテープで止めた状態にしているが、この部分に関しても箱に入れるなど、きれいにしたい。

今後の課題:
・Obnizによらない装置作り
 ・現在、コントロールするスマホ、PCが常時必要。
 ・装置単体で動作し、必要な時に通信できるようにしたい。
・ハードウェアまわりの改善
 ・下部タンクの水抜き栓を付けたい。
・モーターを強力にしたい。
 ・USB接続のモーターを使ってみたい。
・持ち出し可能な物も作りたい。
 ・筐体、配線をきちんとし、見栄え良くする。
・黒松の植え替え
 ・本格的なザルつくりを目指して、排水性を優先させた用土作り。

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