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Maker Fair Kyoto 2020 online に出展いたします。


Maker Fair Kyoto 2020 online に出展いたします。
#MFKyoto2020 #作品発表

装置の説明

SALZ(ザルツ)
盆栽用の自動灌水装置です。
マイコンで水分計センサ、給水ポンプ、排水弁を制御します。
黒松の「ザル作り」を行うため、絶妙なタイミングで水やり、乾燥を繰り返します。
ホームセンタで手に入るものと電子パーツを組み合わせて、工作ベタでもできるレベルで作ることを考えています。
第一弾のSALZ1では、obnizを使って電子パーツを組み合わせました。

構成要素

・マイコン(obniz)
・IFTTT
・Google Spreadsheet
・水分計センサー
・給水口(給水モーター、ビニールホース、ゴムキャップ、塩ビ管)
・排水弁(サーボモータ、ビー玉、ペットボトルの口、キャップ)
・オーバーフロー(塩ビ管)
・スマホ(FireFoxブラウザで)
・上部トレー
・下部トレー

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[SALZ1の外観]

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[SALZ1のフロー]

詳細は、「SALZ(ザルツ)1の紹介」「SALZ製作日誌」をご覧ください。

開発の背景

盆栽は非常に長い時間を掛けて樹を育て、幹を太らせ、枝を作っていきます。
通常は駄温鉢(素焼きの植木鉢)に赤玉土などを入れ樹を植えますが、早く樹を成長させるため、ザルに小石などを入れ水はけをよくした状態で、多くの肥料を与えて、乾いたらたっぷりと水やりする「ザル作り」という方法があります。
盆栽を趣味として数年たちましたが、いつかはチャレンジしてみたいと思っているあこがれの育成方法です。

ところが、この方法の難点は「乾いたら、たっぷり水をやる。」がなかなかできないことです。普通の盆栽であっても夏場は2~3回の水やりが必要と言われています。
昼間仕事をしているため、 私は1日1回の水やりが精一杯です。なので、用土を水持ちのよいものにしたり、砂を敷いたトレーに鉢を載せ水切れしない工夫をしています。でもこれ、枯れないようにする方法であって、大きく育てる方法でありません。
定年が来て、一日盆栽がいじれるようになってからの楽しみかとも考えていましたが、水やり装置があれば解決できるか!と思い、探し回りました。
が、私の欲しい機能を備えた水やり装置は存在していないことが分かりました。

似たような装置はあるものの、ちょっと惜しいというのが多いのです。
ならば、自分で作ってみるしかない。
と思うようになり、2019年11月に一歩を踏み出しました。

本業はソフトウェア技術者なので、ハードや電子は興味はあっても苦手なのですが、ソフトウェアは得意です。でも古株なので、BASICやCはわかっても、JavaScriptやPythonは分かりません。
この度、装置作りをすることで、どん欲に新しい技術を勉強する楽しさを思い出しました。
とても楽しい。なかなか思うようにできない、もどかしさが、たまらなく楽しい。課題を抱えて悩みながら、布団に入るのが、楽しいのです。

今後の製作予定

ESP32を用いた装置作り
現在、obnizからesp32へ変えるべく、あれこれ迷いながら、少しずつ作業を進めています。
現在は、下部トレーに水をため、給水ポンプで上部トレーに水をくみ上げ、しばらくした後、排水弁をあけて、下部トレーへ水を落としています。
今後は、水道からの給水弁の制御を行う方法も検討しています。
盆栽家の皆さんが欲しいと思うような装置を作っていくうちに、様々な人から、たくさんの便利な装置が生まれることを期待しています。


出展の経緯

4/29 23:30 Maker Fair Kyoto 2020の存在を知りました。電子工作を初めて半年の駆け出しですが、調べ物をするたびに、メイカーフェアに行き当たり、いつかは参加してみたい。と思っておりました。
そんな矢先、憧れていたイベントが京都で開催される予定であったことを知り、おおいに驚きました。私の情報収取能力の低さに落胆するとともに、東京まで行かなくても身近な場所で開催されるとあって、とても嬉しくなりました。
ただ、イベントが中止になったこと。その代わりにオンラインイベントとして、開催されるという残念なことを知り複雑な気持ちになりましたが、これはひょっとして、今作成中のSALZをお披露目する絶好のチャンスではないのか。と思うようになってきました。

こんな素人が、いきなり本物のイベントで出展する勇気はないですが、onlineであれば、ご迷惑にはならないかな。
それよりも、電子工作もDIYも下手な私が、やりたいことをアピールすることで、色んな方からのアドバイスが頂けて、もっと開発のペースが上がるのではないか。と思いました。装置開発の軸足はあくまでも盆栽です。盆栽のためにできること。でもひょっとしたら、園芸全般、農業へも活用できることもあるんじゃないか?などと壮大な夢に想いを馳せながら、仕事や盆栽の手入れの合間にぼちぼち作っています。

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