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KPOP第一世代 H.O.T.とSechs Kies
今年最後のnote.は何が良いかと考えて、これにした。のは嘘で、書きたいから書く。
KPOPといえば、どのアイドルグループを思い浮かべるだろうか。
僕が小学生の時は、少女時代、KARAの二大ヨジャドル(女性アイドル)にBIGBANG、東方神起、2PMなど三大事務所のナムジャドル(男性アイドル)が大ブームだった。
最近だと、BTSの勢いはKPOPに精通していない方でも耳にしているのではないだろうか。
日本の男性アイドルは、ジャニーズ一強と言えるだろう。人口が一億人以上の日本では、市場を国内に限定したとて何とかなる。
しかし韓国の人口は半分の5100万人。国外に売り出さなければアイドルの人気を強固なものにすることができないそうだ。
故に、とにかくパフォーマンスの向上に力を入れている。歌がうまいのは当たり前、ダンスができるのは当たり前。そこからどれだけの魅力が出せるのか。
そんな厳しい世界だけに、日本のアイドル市場以上に、大量消費社会で1アイドルグループの寿命は短い。
日本と韓国、どちらが良いかではなく、そういうものなのである。
そんな世界を席巻するKPOPの礎を築き、人気のまま解散した、第一世代アイドルH.O.T.とSeshs Kiesの紹介をしようと思う。
1.H.O.T.
1996年に「10代の代弁者」としてSMエンターテイメントからデビューした5人組アイドルグループ。
名前は「High-five Of Teenagers」の略で、10代の勝利という意味が込められている。ファンには「エチョティ」と呼ばれ親しまれている。
ファンダム名は「CLUB H.O.T.」で応援カラーは白。
メンバーは
ムン・ヒジュン(リーダー、ボーカル)
チャン・ウヒョク(ラップ)
トニー・アン(ボーカル、ラップ)
カンタ(メインボーカル)
イ・ジェウォン(ラップ)
「韓国のSMAP」と評された彼らは、自主制作をしないアイドルで、ポップな曲で大量消費を目的とされていた。
とにかく、その人気はすさまじく、数々の伝説を作った。
・韓国の歌手として初めて蚕室総合運動場オリンピック主競技場でライブを行った際、観客の200人あまりが失神、病院送りとなった。
・H.O.T.ファンの女子高生が、彼らを応援していることを親に咎められ飛び降り自殺。
中でも上記2つは社会問題ともなった。
他にも、各テレビ局の音楽大賞を総なめにした。
しかし、メンバー3人の契約任期満了に伴い、人気絶頂の中わずか5年で解散した。
今のKPOPアイドルのシステムを構築し、根付かせたのは間違いなく彼らだろう。
それもそのはずで、H.O.T.を生み出したSMエンターテイメントは、東方神起、Super Junior、EXO、少女時代を生み出したKPOP一の大手事務所なのである。総プロデューサーのイ・スマンは、ジャニーズジュニアのシステムを参考に、事務所でパフォーマンスレッスンをおこなうシステムを作ったと言われている。
解散後は、事務所を退所したメンバーでグループ活動をおこなったり、ソロ活動、バラエティの司会として活動したりしている。
メインボーカルのカンタは、毎年アジア各国で開催される事務所のイベント「SM TOWN」に今も参加している。(今年はオンライン)
事務所を辞めたウヒョクは今も精力的に歌手活動を行っており、その実力は全く衰えていない。
2017年に再結成されるかと言われたが、残念ながらそれは叶わなかった。
代表曲
「Candy」
https://youtu.be/XQwsh9Ob2e0
化け物級のアラフォーアイドル ウヒョクオッパのソロ曲
「WEEKAND」(JAE WOO HYUK)
https://youtu.be/dwgHGSpUy00
2.Sechs Kies
第2のH.O.T.を目指すべく1997年にデビューした6人組ヒップホップアイドルグループ「Sechs Kies」(ジェクスキス)略称はジェッキ。
グループ名はドイツ語で「6つの水晶」という意味とされている。
ファンダム名は「Yellow Kies」でイェルキと略され、カラーは黄色。
メンバーは
ウン・ジウォン(リーダー、メインラップ、サブボーカル)
イ・ジェジン(ラップ、ダンス、サブボーカル)
キム・ジェドク(ラップ、ダンス)
チャン・スウォン(ボーカル)
カン・ソンフン(メインボーカル)
コ・ジヨン(ボーカル)
H.O.T.が「韓国のSMAP」と呼ばれていたのに対し、ジェッキは「韓国のV6」と称されることがあった。
二強と語られることが多いが、実際はH.O.T.に唯一対抗できるアイドル、という立ち位置だったという。
しかし、彼らも三年という短い活動期間で、多くの大賞を受賞している。
2001年に解散してから、それぞれソロ活動、スウォンとジェドクはユニット活動をおこなったが、リーダージウォン以外、目立ったヒットを出せずにいた。
ジウォンはソロアルバム「만취 In Hiphop」のヒットに加え、バラエティ番組「一泊二日」で活躍した。
2016年にバラエティ番組「無限挑戦」の企画をきっかけに、すでに芸能活動をおこなっていなかったジヨンを除く5人で再結成。
16年ぶりの新曲「THREE WORDS」は韓国全ての音楽チャートで1位を獲得し、その人気が衰えていないことを見せつけた。
その後、ソンフンが脱退。現在はYGエンターテイメントに所属し、4人で活動をおこなっている。
代表曲
「기사도」
https://youtu.be/1k_BO5KUBUE
「연정」
https://youtu.be/op8cvPVrREE
16年ぶりの新曲
「THREE WORDS」
https://youtu.be/8HTqr3Wp-R0
3.「応答せよ1997」
(左から二番目がウン・ジウォン)
H.O.T.とジェッキのファン同士は非常に仲が悪く、応援道具である白い風船と黄色い風船を振りながら、熾烈な争いを繰り広げてきた。
ドラマ「応答せよ1997」は、2012年に放送された、釜山に住む高校生の青春模様を描いたドラマである。主人公の女子高生はH.O.T.の大ファンで、その当時のアイドル文化やファン文化を面白く描いている。
さらに、主人公の同級生役として当時30代中盤だったジェッキのリーダー、ウン・ジウォンが出演している。
ウントッキ(ジウォンのファン名)である主人公と仲の悪い女子高生は、ジウォンを見て「ジウォン……?」というシーンがある。
主人公がH.O.T.のメンバーでいわゆるBL小説を書いていることが友人たちにバレるとジウォンは「アイドルからしたら嫌なんじゃないか」と発言している。とてもメタ的で面白い。
更に、主人公はH.O.T.の中でもトニーの大ファンで、トニーは本人役で登場している。
当時の韓国のアイドルや、高校生文化を面白く見られるのでおすすめだ。
多少、韓国語が聞き取れる方は、本物の釜山訛りも楽しんでいただきたい。
4.まとめ
今やその人気は韓国内にとどまらないKPOPだが、その礎を築いたH.O.T.とSechs Kiesの存在を覚えていただけるとありがたい。
ちなみに僕はイェルキである。年末年始のKPOPファンの楽しみ「シーグリ(シーズングリーティング)」が今届き、にやにやしながら書いております。
皆さま、良いお年を。
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