名作は締切があるから生まれる

小説家は書いた小説の1行目に命をかけていると、どこかで聞いた事ある。
CMっていうのは最初の5秒でグッと相手を引きつけなければならないと、今日上司が言っていた。
要は、掴みが大事ってことだろう。


今週から訳あって、クリエイティブな仕事をしている。元々、自分のアイデアを形にしていろんな人を楽しませたり、励ましたりするようなことをしたいと思っていた。そのため、自分の願望を実現できる機会が巡ってきたここ一週間は、ずっと静かなワクワクを感じていた。しかし、自分のアイデアを形にしたいと思ってはいたが、これまでそのようなことを真正面から取り組んだことがなかった。なので、ワクワク感を感じながらも、どのようにアイデアを具現化すれば良いのか分からず、頭を抱えていた一週間でもあった。1時間ひたすら、うーん、うーん、と悩んでも何も思いつかなかったこともあった。でも、その1時間はずっとワクワクしていた。やりたいことなどあまり無いタイプなので、やりたいことに対して熱心になっている自分は大事にしていきたい、なんて思えた。


決められたテーマ×アイデアで人の目を引くような作品を作る。茫洋たる世界に1人で船を漕ぎ出して、何か面白いものを取ってこい!と言われているような気分であり不安を感じる一方で、その自由すぎる世界にもう少し浸っていたい。でも世の中には締切というものがあるため、決められた日付までに船を降りて収穫を披露しなければならない。


「 名作は締切があるから生まれる 」


これはいかにも誰かの名言っぽいが、私がなんとなく考えた言葉である。追い詰められてから生まれるアイデアに期待して、来週までにはなんとか形にして提出できるように励みたい。



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