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発達親子の生活(回顧録・離乳食戦争)

どうも。アラフィフおばちゃんです。
今日はASDの息子の育児奮闘記を書いてみたいと思います。

・離乳食戦争

健常のお子さんでもなかなか離乳食を食べてくれないとかよく聞きますよね。私は健常児を育てたことはないので、よく幼稚園などでママ友(?)同士で話してるのを聞いて、「ほ〜・・・」と思ってました。
ASDの息子の場合、好き嫌いが多くて・・・とか遊び食べが酷くて・・・とかそういう悩みではなかったので、みんな色々悩みは違うんだと思いますが、息子の場合は

とにかく、食べる気がない。

最初は、りんごジュースとか少し飲ませていってその辺りは順調でした。さぁ、次の段階へ!とほぼほぼ重湯状態のおかゆを用意。

食べない。口も開けない。

まぁ、仕方ない。初めての経験だし、そういうこともあるよね。自分を励ましつつ、一日一回のおかゆトライが延々と続く・・・
「もしかして、お米が嫌なのか?」と思い、野菜ペーストをトライするも見事玉砕。洋食派なのか(?)とパン粥をトライしても玉砕。
私の調理法が良くないのかも・・・と市販のベビーフードをトライするもやはり玉砕。

もしかしてこの子は液体しか受け付けないんだろうか・・・

不安はつのる。育児書を読み漁る。答えは見つからない。息子に食べさせることに必死で自分の食事が疎かになっていく・・・
食べないのは全て私のせいだと、自分を責める日々が続く。
体力も気力も失われていく。私は育児に向いていない。食事すらまともに食べさせられない。
絶対に食べようとしない息子の前でひたすら泣き続けた日もありました。

しかし
「ちょっと待てよ。私はこんなに衰弱してるのに、目の前の息子はめっちゃ元気だぞ」とある日思ったんです。
ミルクはまだ飲んでいる状態でしたし、生まれて数ヶ月はミルクのみで生きてたんだから多少食べなくても大丈夫なんじゃない?と。
そう割り切ってからは、「食べない!」という態度をしたら「はい、じゃぁ今日の練習終わり!」と無理に頑張ることを辞めました。

そんな離乳食レッスン(?)をしていたある日、息子に離乳食を食べさせながら片手間に私が食べていたロールパンを息子が欲しがりました。
月齢的に育児書からいけば多少早い。でも、これは絶対にチャンスだ!
そう思い息子にロールパンを渡すと、思いっきりかぶりつきました。
人生初の固形物は、離乳食ではなくロールパン・・・

それからはしばらく、ロールパン生活が始まります。ちなみに幼稚園へ持っていくお弁当もおにぎりではなくロールパンでした。

ちなみに成人した今は、朝起きてすぐに飲み物なしでロールパン食べれる猛者になりました。

離乳期は「生きてりゃオッケー」くらいの気持ちでいても良かったんだろうなぁ。育児書や周りからの情報に惑わされて「こうあらねば!」という気持ちが強かったんだと思います。

その後、息子を育てていくうちにわかったことは生まれつき失敗することが嫌な遺伝子が入っているようで、しっかり自分の中で準備ができて「大丈夫!出来る」と思うまで、行動にはうつさないタイプみたいです。
この「0の状態からいきなり出来るようになる」は、ひとり歩き・トイレトレーニングなど、多くのママたちを悩ませるイベントでも今後発揮されていくのでした。

今日は離乳食のお話を書きましたが、これからも「歩く気がないらしい」話や「おむつは快適らしい」話なんかも書いていきたいと思います。

離乳食で悩んでるたくさんのママたちへ
偉そうなことは言えないけれど、あまり思いつめないでください。
「生きてりゃオッケー!楽しい食事が良い食事」
私は息子の好き嫌いが発動するたびに、この言葉を自分に言い聞かせます。
頑張りすぎないで。自分を責めないで。ママは十分頑張ってるよ。
この言葉が悩んでいる誰かに届きますように。

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