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#好き

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これまでの人生で感じた、特に好きなコトやモノを紹介します。あなたの趣味と合いますか?一覧だけでも是非ご覧頂き、少しでもシンパシーを感じましたら、リアクションをして頂けるとうれしい… もっと読む
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2024年3月の記事一覧

#好き022 平家物語

これまでの人生で、最も好きなアニメ。 私にとっては、あらゆる要素が奇跡的にマッチした作品である。 800年以上ものあいだ、途切れることなく改良を重ね語り継がれてきたその物語は、古典とは言え、現代人の心をも揺さぶる。アニメによるオリジナルの脚色もあるが、物語の大まかなストーリーはすでに知っているにもよらず、回を重ねるごとに、その物語の行く末に心を奪われた。そして、全話を見終わった時には、これまでに感じたことがないほどのアニメロスに陥った。 構成、色彩、音楽、声優、作画、など

#好き021 鉄コン筋クリート

全三巻の松本大洋の作品。高校生の時に一番好きだった漫画。 子供のころから漫画は好きだったが、どいうわけか20歳を境に一切漫画を読まなくなり、引っ越しやなんやで、ほぼすべての漫画を一度手放している。そして40歳を過ぎたころから、また気まぐれに懐かしの漫画や話題の漫画を読むようになり、この漫画も20数年ぶりに読んだら、少しエモい気持ちになった。 この漫画が一番好きだった、18歳のころの自分を思い出す。そして、私が46(シロ)のイラストが描かれた白いTシャツを着て、その時に付き合

#好き020 コカ・コーラ

私の父はお酒が飲めなかった。 その代わりにコーラが好きで、私が子供のころ、実家の勝手口の脇には、漬物樽と並んで、酒屋から仕入れた瓶コーラのラックが置いてあった。だからと言って、日常的にコーラを飲んでいたわけではなく、おそらく月に数本程度しか飲んでいなかったと思う。また我が家では、その瓶コーラは”父のコーラ”という共通の認識があった。勝手に飲んではいけないと言われた記憶はないが、そのコーラを取り出して飲むのは、父か、または父の了解があった時だけだったと記憶している。 そして父は

#好き019 魔女の宅急便

ジブリ世代ど真ん中の私は、宮崎アニメと供に成長した。そして、大人になった今でも好きだ。生涯で最も繰り返し視聴した映画トップ10の半分は、宮崎アニメになると思う。特に思い入れがあるのは「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」「もののけ姫」で、おそらくそれは、自分が大人になる前に見た作品だからだと思う。その中でも特に好きなのが「魔女の宅急便」であり、いつ観ても何回観ても面白いと思える作品である。 他のジブリ作品に比べるとストーリーが地

#好き018 センス・オブ・ワンダー

環境保護のパイオニアとも言われている、生物学者レイチェル・カーソンの遺作。60ページほどの、1時間もあれば読めてしまうこの本で、私は人生を少しだけ豊かに生きることが出来る知恵を学んだ。 「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない この本で出会ったレイチェル・カーソンのこの言葉を、私は信じることにした。そうすることで、生きることが少し楽になり、楽しくなるからだ。 勉強することや知識を身につけることももちろん大切だけれど、それよりも素直に感じることの大切さを尊重していい

#好き017 砂の女

安部公房の代表作。 面白い本と言われて、私が真っ先に思い浮かべる本。 あまり本を読んだことのない人から『お薦めの本は?』と聞かれたら。相手が男性なら「砂の女」か「春琴抄」を伝えてきた。薄いし。 女性だったらどうかというと「春琴抄」を薦めたことはあったけど、「砂の女」と答えたことがあったかどうか…。そこには、薦めることを躊躇してしまう何かがある。 ※「砂の女」は新潮文庫の100冊に30年間以上選び続けられている。また、20ヵ国語以上に翻訳もされている、いたってメジャーな作品