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#好き

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これまでの人生で感じた、特に好きなコトやモノを紹介します。あなたの趣味と合いますか?一覧だけでも是非ご覧頂き、少しでもシンパシーを感じましたら、リアクションをして頂けるとうれしい… もっと読む
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2024年2月の記事一覧

#好き016 雪国

で始まる、川端康成の代表作。 私にとって数少ない定期的に読み返したくなる本の一冊だ。 しかし、何度も読んでいるはずなのに、どういうわけだか内容はあまり覚えていない。きっとストーリーが魅力で読んでいるわけでは無いからだろう。物語を楽しむというより、日本語の文書の心地よさと、その文書から情景を想像するさまを、楽しんでいるのだと思う。それと駒子の魅力である。彼女の奔放で、つかみどころのない様に惹かれてしまうのである。 それともう一つ、この作品には私のお気に入りの表現がある。 「

#好き015 テトリス

生涯で最も長時間かつ長期間プレイするゲームは何かを考えたとき、それはきっとテトリスだと思う。 小学生のころにゲームボーイでテトリスをプレイした。 中学生のころには地元のゲームセンターでテトリスをプレイした。 高校生のころにもキーホルダー型のテトリスが流行った。 そして40歳を過ぎた今でも、パソコンでテトリスをプレイをしている。 時にはVRゴーグルを使ってプレイするときだってある。 30年後も何らかのデバイスでテトリスをプレイしていると思う。 今はTetris Effect

#好き014 Trainspotting

高校生の時に大流行した映画。 とにかく映像も音楽もストーリーも、何もかもがスタイリッシュで世界中が絶賛をしていた印象がある。私の記憶では、ファッション雑誌も音楽雑誌もTrainspotting一色で、渋谷の町がオレンジ色になっていた。 また、私がユアン・マクレガーを知ったきっかけの映画でもある。ちなみに、ユアン主演の映画で他に好きな映画はビッグ・フィッシュ。 soundtrackも最高で、ずっと聞き続けてた。今聴いても最高だ。 特にこの映画をきっかけに、Underworl

#好き013 Losing My Religion

R.E.M.は名曲が多いが、その中でも一番好きな曲。マイケル・スタイプにまだまだ髪の毛がたくさんあった1991年のアルバムのヒット曲。 マンドリンのイントロが印象的で、この曲の影響でヤフオクでマンドリンを衝動買いしたのを思い出した。(使いこなせなくてすぐにお荷物と化した) なお、タイトルが"Losing My Religion”なので、私はダグラス・クープランドの「ライフ・アフター・ゴッド」と重ねて、ジェネレーションXのさらに前の世代の、信仰を失った喪失感を、アンニュイな感

#好き012 Bernard Buffet

結婚前に妻から教えてもらい、最初に見たときに、すぐに好きになった。 代表的な作品には、線を基調とした暗く不気味なイメージのリトグラフが多く、現代の不安や悲劇性を表現しているかのように感じる。また、晩年には「死」をテーマにした作品を作り、ポリ袋をかぶって自殺をしたという話も相まってか、暗いイメージが先行する画家である。 自分が若かった時の感性では、それらの特徴的で少し不気味な作品が好きだった。しかし年を取ると、そういった前衛的な作品を素直に好きだと思えなくなってしまったようで

#好き011 新潮文庫

印刷業界で働いた経験があるためか、印刷物を手に取ると、手の上でクルクルと回しながら、製本の仕組みや、特殊加工や、装丁などを眺めたうえで、出版社と印刷や製本をした会社をチェックするクセがある。 それを見たところで、大したことは解らないのだが。 新潮文庫が好きになったのは、そんな変なクセがつくずっと前のことで、学生のころからだ。 まず、カバーのデザインがシンプルまたは控えめで良い。絵柄がある場合も、作品への無用な先入観を与えないような、控えめのデザインでいい。 好きなのは谷崎

#好き010 アンタッチャブル

私の考える理想的な映画の一つ。 俳優、音、映像、演出、シナリオともにバランスがよく、かっこよくて、ドキドキラハラし、スカッとした気持ちにさせてくれる。 1987年の古い映画であるため、現代の映画に比べれば、エッジがなく、映像的な派手さもなく、テンポも遅い印象も受けるが、それでも色あせることない魅力がある。 1930年代、禁酒法の時代にシカゴで暗躍していた犯罪組織のギャング、アル・カポネ逮捕の実話をベースにしており、善と悪が明確であり、スマートな主人公が、いかにも悪そうな悪党

#好き009 弓道

40歳を過ぎてから始めた新しい趣味。 極めて原始的な道具を使って、静止した的を射抜く。 戦う相手のいない武道。その単純な動作に意味を見出し自己の人格を磨く。 弓道の魅力は多岐にわたるが、最も特徴的なのはその文化ではないかと思っている。それぞれの時代、それぞれの人たちが、弓を引くことに様々な目的と意味を見出してきた。弓に魅了された者たちが、その知恵や技術、芸術としての文化を、各々の時代に合わせながら次の世代へと脈々と引き継いできた、そんな印象を受ける。 茶道と同様に、弓を引

#好き008 かいじゅうたちのいるところ

みんなを魅了するモーリス・センダックのあの有名な絵本。 もちろん原作の絵本もお気に入りで、子供たちにも何度も読み聞かせた。 彼らにとってもお気に入りだったんじゃないかと思う。 そして、無謀とも思えるが、この絵本を原作にスパイクジョーンズが映画化をしている。映画も決して悪い出来ではないのだが、原作への思い入れが強すぎて絶賛とまではなかなか言えない。でも、映画館で見たこの映画の予告編が最高すぎてとても印象に残っている。(※残念ながら、私が見たのと同じ日本語の予告編はyoutub

#好き007 Creep

イギリスのロックバンドRadioheadの1stアルバム『パブロ・ハニー』からのシングル曲。2ndアルバムの『ザ・ベンズ』、3rdアルバムの『OK コンピューター』と供に、学生の時によく聞いたアルバムである。 友人とも、恋人とも、いつでもどこでもよく聴いた。特にこの曲は、学園祭や卒業式の打ち上げなんかでも、特別なタイミングで流されていた。 なので私にとっては、学生時代を連想させるエモーショナルな一曲である。 この曲をよく聴いていた次期は、音楽を最も身近に感じていた。サブスク

#好き006 スタンド・バイ・ミー

若いころから映画はたくさん見てきたのに、特別に好きだと思える映画が思い浮かばない。若いころに好きだった映画で、今でも変わらず好きだと言える映画が全然思い浮かばないのは正直意外だった。小説や漫画ならたくさん思いつくのに。 そんな中、思い出したのがこの映画。これまで何回見ただろうか。 ジブリだとかAKIRAなんかのアニメ映画は何度も繰り返し見たし、金曜ロードーショーで繰り返し放送される「天使にラブソング」とか「ホームアローン」なんかも何回か見たけど、地上波では放送されない実写映