大学院を卒業するにあたって

この1年間を振り返ってみたいと思います。


まずは、学部時代とは比べ物にならないほど勉強したということです。

自分の課題意識に応じた研究、自分が興味関心がある分野以外の学び、特色豊かな学校訪問等、あのまま働き続けていたら触れることのない世界にどっぷり浸ることができました。

この1年がなく、あのまま働き続けていたらと考えるとゾッとします。

それぐらい学びの密度が高く、これから「やってみたい」と思うことが増えました。

それと同時に、1年では学ぶことの限度(理論に偏ってしまうこと)も感じ、改めて現場で実践を重ねながら、理論と実践の往還を図る必要が見えてきました。

現場に戻った時、理論ばかりで頭でっかちにならないように、子どもの実態に応じながら実践を積み重ねていきたいです。


次に、これまでの自分は「井の中の蛙」であったということに気づいたことです。

あちこち勉強会に出掛けたり、本を買い漁っては読んだりと、自己流で学んできたつもりでした。

しかし、その鼻はいとも簡単にへし折られると同時に、自分の知らない世界の広さを知ることができました。

教育実習で算数の授業に憧れてから算数ばかり学んできたものの、算数だけでなくその根底にある哲学や学級づくりの大切さなど、これまで表面的な理解に止まっていたものが少しずつ深く繋がっていくようなことを感じました。

これまでの学びが決して浅かったわけではなく、深めることができていなかったことがわかりました。

学びを深めるためには、多面的・多角的に物事を捉えることが大切だと感じます。

今の学習指導要領で求められている「見方・考え方を働かせる」に通じるものがあり、大人になっても大事だということを身をもって知りました。

大学院を卒業するにあたって、卒業してからが「本当のスタート」だと思うようになりました。

自分の無知を自覚したことで、生涯学び続ける必要性も理解したつもりです。

次年度は地固めをする意味でも、子どもの実態に応じた取り組みをすることができればと思います。


最後に、「大学院に行く!」と行くまでは漠然と考えていましたが、いざ行くとなると思いの外、大変なことがたくさんありました。

とくに大学院行き始めの頃はギャップにやられて気持ちが滅入ることもありましたが、なんとか無事卒業することができました。

この場を借りて、1年間快く支えてくださった皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

1年間ありがとうございました。

これからは、体を壊さないようにぼちぼち働いていこうと思います。

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