学習指導要領解説を読んで・・

久しぶりの投稿となります。

サボっていたわけではないのですが、これからは適宜投稿していければと思っています。

時間に比較的余裕が生まれたので、学習指導要領解説算数編を少しだけ読んでみました。400ページ近くあるので、全て読むのは不可能だと思われます。(笑)

改めて読んでみると、よくまとめられているなと感じました。

以前も書いたと思いますが・・・

数学的な見方・考え方を中心にまとめたいと思います。



数学的な見方・考え方:事象を数量や図形及びそれらの関係などに着目して捉え、根拠を基に筋道立てて考え、統合的・発展的に考えること

数学的な見方:事象を数量や図形及びそれらの関係についての概念等に着目してその特徴や本質を捉えること

数学的な考え方:目的に応じて数、式、図、表、グラフ等を活用しつつ、根拠を基に筋道立てて考え、問題解決の過程を振り返るなどして既習の知識及び技能等を関連付けながら、統合的・発展的に考えること

内容ごとの数学的な見方・考え方


「A数と計算」の内容の外観
1 数の概念について理解し、その表し方や数の性質について考察すること
2 計算の意味と方法について考察すること
3 式に表したり式に表されている関係を考察したりすること
4 数とその計算を日常生活に生かすこと

「B図形」の内容の外観
1 図形の概念について理解し、その性質について考察すること
2 図形の概念の仕方について考察すること
3 図形の計算の仕方について考察すること
4 図形の性質を日常生活に生かすこと

「C測定」の内容の外観
1 量の概念を理解し、その大きさの比べ方を見いだすこと
2 目的に応じた単位で量の大きさを的確に表現したり比べたりすること
3 単位の関係を統合的に考察すること
4 量とその測定の方法を日常生活に生かすこと

「Dデータの活用」の内容の外観
1 目的に応じてデータを収集、分類整理し、結果を適切に表現すること
2 統計データの特徴を読み取り判断すること


指導要領解説には、各学年ごとにまとめられているのでさらに読み進めていく必要がありそうです。


さてさて、新指導要領では「数学的な見方・考え方」が重要視されているわけです。

授業者が単元や本時で働かせる数学的な見方・考え方を明確にしておく必要があります。

いろんな本を読む中で、「子どもの数学的な見方・考え方が働く算数授業」(東洋館出版社)が授業づくりのイメージに適していると感じました。

授業づくりの流れとしては、

①本時のねらい

②どのような見方・考え方を引き出すか

③どのように見方・考え方を引き出すか

この流れに沿って実践がまとめられていました。

どれも大事ですが、個人的には「③どのように見方・考え方を引き出すか」が大事ではないかと思います。



具体的な授業設計をもとに考えてみようと思います。

1年生の「なんばんめ」という単元です。


①本時のねらい

自ら起点を定めて、ものの位置を表すことができる。


②どのような見方・考え方を引き出すか

起点を自ら設定して位置を表す。


③どのように見方・考え方を引き出すか

場面を曖昧にする

:動物の絵だけを提示し、何番目かを問う。起点を設定しない場合は反対側から数えて揺さぶる。

場面を拡張する

:教科書では起点が左右だけであるが、上下にも広がる問題を提示することで、多様な見方で起点を設定することができるようにする。


数学的な見方・考え方を明確にすることで授業が見えやすくなるのではないかと思う。


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