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「死にたがりの君に贈る物語」感想文に悩む

「読書の秋2021」においてポプラ社の課題図書である「死にたがりの君に贈る物語」綾崎隼、著を読了した。早速感想文を書いて、大賞を目指したい。

で、何を書こう。意気込んで書こうとして書けない最中。この作品は、小説とは何か、何のために書くのか、読むのか、根源的な問をテーマにした小説だと思う。作者自身が抱える永遠の疑問をフィクションを通してぶつけてきたかと思えるような話。小説の中に、更に小説、それを書く作家、届ける編集者、読者がでてきて、あれやこれやストーリーが進み、最後の最後でジーン、ウルッとなる。

私にとって小説を書くことは、慰めにしかならない気がする。村上春樹著「風の歌を聴け」第1章は大好きで超共感、これだけでこの小説を読んで良かったと思える。哀しい事実を掘り起こし、見方をかえてフィクションにしたところで本当の意味では救われないのだ。

では、読む行為はどうか。小説に救われたことってあっただろうか。これも同様で、慰めにはなったが、本当の意味で救いにはならなかった。フィクションはどこまでいってもフィクションで、現実は何もかわる気がしない。じゃあ何で読むの?書くの?救いとは何なのか。

このあたりを更に深め、作品とうまく絡ませ感想文を書きたい。1200字以上は必須だろう、これ多分800ぐらい。




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