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創作大賞応募作 振り返り

あとがきに似た振り返り記事です。『東野圭吾公式ガイド』で東野さんが自作を振り返った記事を真似して書きたい。

創作大賞の概要を見たとき『漫画原作』の文字が目に入り、それで漫画になるような話を小説にしようと思いました。以前、その発想で小説を書いたらヒットしたと語る作家についての記事を読んだこともあります。

今私が読んでいる漫画はほぼ電子で、主婦や30代前後の女性が主人公のような話ばかり。テーマは、夫婦の問題や不倫、ママ友、義実家との関係で悩む話など、割と身近なものが多いです。あ、でも、誤解しないでください、そういう話が好きで読んでいるわけじゃないですよ、何故か勝手に勧めてくるんですよ(笑)

まあ、でも読むと、ほどよくリアルな描写に引き付けられ、息抜きにも丁度よく楽しめるから、じゃあ私もこのセンで小説を書けばいいって思ったわけです、単純に(笑)。ターゲットも私とおなじような女性を想定しました。

それで、そのまま書くんじゃなくて、そこに一つ、ありえない設定を入れたいと考えた時、分身だ!とすぐに思いつきました。何故なら私が自分の分身が欲しいと常々思っているからです。休日の朝「マーマ、おきて、マーマ、おきて」がもう辛くて。「パパいるでしょ?」「やだ、ママ」と言われる度、もっと寝てたい、姿形が全く同じ人がいればいいのに〜と切実に願っていたわけです(笑)

分身といえば、最初は柔順だけど、次第に暴走、本体を脅かす存在になるものです。10年前も実は「コピーロボット」という題で書いていて(笑)主人公の代わりに仕事行ってくれる、でもそのうち、楽しみにしていたデートに勝手に行くとか、しょーもない話でした。発想が今と変わらないのが、まずいですね、私自身の成長がないからでしょうか(笑)

今回は、クライマックスで分身が本体の首を締めるイメージがありました。(←慣用句じゃないですよ)。分身に絶対に言わせたいセリフも出来ました。で、首を締められ「うっ」となったところで子どもが助けにくる、「あなたには、ママがみえるのね」と主人公が言う、そんな感じに持っていこうと。

さあ、書き始めましたよ、まずは夫婦の問題から。こういう話も漫画にはよくあります。2話はパートの話入れましたが、これはねー、まずったと思いました、いきなり設定の追加ですよ、でも、分身の存在を主人公に信じさせるための、良い展開が思い浮かばない、パートの話を創作に活かしたいとメラメラしていたのもあり、抑えきれず書いちゃいましたね。結果的に設定や登場人物が後半に活かせましたが、それは、たまたまです(笑)。その後、3話までは書けましたが、ここで止まりました。

いや、展開は頭にあったし、所々は書けてたんです、分身が主人公に手を伸ばして首を締めるところも書いてました。あとは色々と足して書こうと思いつつ、書くのが怖くて。まだ道のりは長く、ここからが大変な作業であることを、わかってたんでしょうね、特に分身の範囲みたいなものに、悩みました。主人公の疑問として投げかけたセリフは、私の疑問でもありました。それで逃げるように東野圭吾作品を読みまくってました(笑)。

そんなんで、気づくと一週間を切ってしまい、さすがにやろう、お蔵入りはもったいないと思い、出来た話を公開し始めました。読んでもらうことで、最後まで書くしかない状況に追い込んだんです。それでもう、意地でも完成させたる!と奮起しましたね(笑)先の2話分ぐらいの目処がついたら、1話分の投稿を続けました。その説は、スキ、コメントを下さった皆様、本当にありがとうございました。

あとですね、マルチの話がでてきますが、これも当初、予定にない話でした。ベタな展開ではありますが、元彼か年下の男性に出会い不倫、夫にばれ修羅場、更にママ友にばれ無視、孤立、「もういや、消えたい」と言ってもらう予定でした。でも、はやい段階でママ友に無視されちゃったし、それに、不倫相手と付き合う様子を書くのも大変だし、一気に急転直下させるにはどうすれば、と考えたときにマルチが繋がったんですよ。でもこれが頭に浮かんだのは、東野圭吾作品を読んだからです。創作に読書は役立ったわけです、だから逃げたのも、無駄じゃなかった(笑)

まあ、よくなかったのはあれですね、いきなり倒れて、記憶喪失っぽくさせるという禁じ手をやったとこですかね。でも、これは朝ドラの影響なんですよ、安子なんて、2回も倒れて場面展開してますから。だからいいんです。あと主人公を良い気にさせて、突き落とすも、今季の朝ドラから学びました(笑)

分身の正体の設定はありましたが、書きませんでした。ラストも今の私にはこれが精一杯ですね。紆余曲折ありましたが完結し、読んで頂き感想まで頂けたのは本当に嬉しいです。そのうえ、感想文まで!

イヤイヤ、正直そんな大それたテーマはなかったんですが、でもコメントにも書きましたが、最終話を書いているとき、この話は、一人の女性の生き方の話なのかな、と思えてきました。感想文ありがとうございました。

正直疲れて、しばらく小説なんて書きたくないと思っていたのですが、性懲りもなくまたミステリーを書き始めたところ、それとは別に締切アリの企画の小説が飛び込み、書き出し、苦しみ、でも何とか形になりそうなので近日中に発表できそうです。


創作大賞に応募した小説

おまけ。こちらは、バレンタイン当日に、創作の募集があることに気づいて作り、投稿した小説。書き出しが良かったのか、たくさんの方に読んで頂きました。


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