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パート日誌11回目「スピードアップしましょう!」

9回目→外販担当を程なく終える。10回目→初めての土曜日、初めての流し台。憧れの洗い場だが、要領が掴めず丼をためてしまう。同じ時間シフトに入った5人中、4人がベトナム人。日本人は私一人。仕事中は日本語がルールだが、この日はベトナム語が行き交う。マネージャーは不在で、リーダーは瞳のきれいな男の子のようで、効率のよいやり方を教えてもらう。

11回目の今日、久々のパッシング係。返却されたトレー上にある丼や箸などを洗いやすいよう仕分け、紙ゴミなどを捨てる。後、予めお茶を注いだコップを用意する。

で、まあパッシングについて、仕分けが遅い。「スピードアップしましょう、これじゃあ追いつかない、客席も拭いてもらいたいし」と日本人ベテラン男性。この人苦手。色々教えてくれるんだけど、私は怖いんです。

で、言われたからには早くやろうとするも、台拭き落とす→洗いにいく、プラコップたくさん重ねて一気に運ぼうとして落とす→音がして「失礼しました」と客席に謝り、拾いにいく、洗う等々無駄な作業が増える。

「スピードアップしろと言われたけど、できない。もうやだ、仕事やめたい」

夜、夫に愚痴る。

「それぐらい大丈夫だよ、僕は年賀状に『スピードが大事』って書かれたんだから」

10年程前、今とは別の接客業の仕事をしている時に上司が送ってくれたそう。普段からよく言われ、更に年賀状に書かれたと言う。

「何年ぐらい一緒に働いていたの?」

「4年ぐらいかな」

「じゃあ、ずーっと遅いって思われてたんじゃない?」

「そうだね、だから気にしなくていいんだよ」

すごいメンタルな人がいました。メンタル強くすることが、仕事を続けるためには必要なようです。

(あー明日もまたパートだ〜っ、ムリムリ〜、いきたくなーい、イヤイヤ、メンタル強めでいこう…)

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