ドライブラインが変えた野球の概念

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

ベイスターズも招聘したドライブライン

2008年にドライブラインの元となるモーションキャプチャー解析マシーンが完成し、MLBの野球を変えてています。動作解析によって選手のパフォーマンスが著しくアップしています。ドライブラインからは20人以上のMLBのコーチ、監督等指導者が生まれています。サイヤング賞を2020年に獲得したバウアー投手などその効果は絶大です。ベイスターズも今永、濱口らがドライブラインで学び、球団も積極的にドライブラインの指導を取り入れるために、ドライブラインの指導者やバウアー投手を横須賀の練習施設に招いています。


#日経COMEMO #NIKKEI

動作解析により160km/hの球速が可能

動作解析に従った投球フォームとそのフォームを可能にする筋肉を付ければ160km/h台の速球も夢ではありません。現にベイスターズはほとんどの投手が球速UPに成功しています。ドライブラインの構想では小さな筋肉まで含めて故障を未然に防ぐプログラムもあります。こういったことをうまく組み合わせることでベイスターズの投手陣のパフォーマンスアップが期待できます。

パフォーマンス向上の代償

楽天の清宮投手は入団当初130km/hそこそこの投手でした。こでラプソードを用いて回転効率を改善すると、清宮は常時150キロを計測するようになりました。それまで回転効率をロスしていたところから急に指にボールがかかり出し、それによって(右ヒジの靱帯が)耐えられなくなったのです。自分が本来持っている骨格から、どんなフォームが合っているか。回転効率やボールが指にかかる重さを理解したうえで、パフォーマンスの向上をしていかないと故障者を多く出してしまいます。

中高生で150km/hを出してはいけない

ここ10年ぐらいで高校生でも150km/hを連発する投手が出てきました。高校生といえどもトレーニングで体格が大人並みになってきています。しかし10代は関節が緩く、腱もルーズです。筋肉はトレーニングで鍛えることができますが、関節や腱は鍛えることができません。そのため高校生が150km/h以上のボールを投げることは選手生命に関わる可能性があります。まして中学生で150km/h投げているとしたらかなり危険です。160km/hを超える速球を投げていた佐々木朗希投手が1年目は2軍でもほとんど投げないで過ごしたのは、こういった人間の体を考えた育成をロッテが選んだからだと思われます。ベイスターズも150km/h以上投げる10代には特に配慮した練習が必要だと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?