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グラウンド整備が変えたベイスターズ

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

人工芝でも毎日手入れ

人工芝のグラウンドといえば芝の手入れが簡単で、グラウンドの土の整備も下がアスファルトなので水はけがいいというのが特徴でした。しかしグラウンドが硬く故障する選手が出たり、スライディングで火傷するなどプレーする側には負担が大きいグラウンドでもありました。横浜スタジアムは2016年からDeNAが経営権を握り、グラウンド整備も手掛けています。ボールパークマネジメントグループの枡谷氏は「日々の試合によってグラウンドの人工芝も荒れてくるので、小まめに手入れしています。人工芝の整備ポイントは多岐にわたるのですが、イレギュラーバウンドの原因にならないように充填しているゴムチップや珪砂(けいさ)のムラをなくしたり、決められた厚みになっているかを調べたりするなど、常にベストな状態を保つことを心掛けています」と語ります。人工芝だから手入れしなくていいのではなく、人工芝だからこそ手入れを丁寧にして選手がベストパフォーマンスできる状況にしているのです。


#日経COMEMO #NIKKEI

2022年選手の要望でグラウンドの土を変えた

枡谷氏は「今年はマウンドや各塁の土を新たな材質の物に入れ替えました。練習初日にはグラウンドに出向いて選手たちに感想や要望をヒアリングしましたし、登板が終わった投手にも話を聞きました。チームと球場でコミュニケーションを取りながら日々整備にあたっています。また、横浜スタジアムはプロ野球だけではなく、高校野球やアメリカンフットボール、音楽ライブなども開催される場所です。来場する全てのお客さまに安心して楽しんでいただけるように努力することが、この仕事の最大のやりがいですね」と語ります。日本ハムやヤクルトの本拠地と同じ土にして選手が気持ちよくプレーすることができる横浜スタジアムを作りました。

人工芝野球場の歴史

1965年に世界初の屋根付き球場「アストロドーム」ができました。当初は天然芝でしたが枯れてしまい人工芝に変えました。この人工芝は米・モンサント社の開発で、「アストロターフ」と名づけられました。これにより緑のフィールドで一年中、プレーが出来ることになりました。この頃からアメリカではアメリカンフットボール兼用の円形野球場(クッキーカッター)が流行となり、転換しやすい人工芝が続々と導入されたまし。また維持コストも安いことから天然芝の野球場も人工芝に張り替えられるなど、人工芝は1980年代まで、隆盛を極めました。アメリカの人工芝球場ブームに合わせて、1976年の後楽園球場を始め、新設の横浜スタジアム(1978年)、阪急西宮球場(1978年外野のみ、1990年総人工芝化)、新設の西武ライオンズ球場(1979年)、平和台野球場(1979年)、明治神宮野球場(1980年ファウルグラウンドのみ、1982年総人工芝化)、藤井寺球場(1985年外野のみ、1996年総人工芝化)、川崎球場(1991年)など次々と天然芝球場が人工芝化しました。しかし下地がコンクリートやアスファルトであることから選手の足腰に負担がかかるという声もあがるようになります。アメリカでは1990年代から天然芝の新古典派式野球専用球場が主流となっていきます。現在ではメジャーリーグのチームの本拠地で人工芝球場なのはトロピカーナ・フィールドとロジャーズ・センター、チェイス・フィールド、グローブライフ・フィールドの4球場のみです。

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