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MLBとNPBの経済格差

お断り


今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

NPBは入場料が格安

「今年の大リーグのワールドシリーズのチケットの平均価格がリセール市場で2000ドル(約29万円)を超えました」とのことです。ベイスターズも正規のリセールをしているが、券面価格でのリセールしか許されていません。そのためリセール価格が券面を上回ることはありません。1995年の市場規模は日本のプロ野球900億円、大リーグは1400億円だったのが、18年は日本の1800億円に対して、大リーグ1兆1000億円と格差が開いています。なにが違うのでしょうか。大リーグでは放映権をはじめとするさまざまな権利をMLBが可能な限り一括管理して収入を最大化するのに対し、日本は親会社の意向もあって各球団の権利がバラバラのため、一致団結して収入を増やせないなどの指摘があります。桜美林大学の小林教授によると、MLBのコミッショナーは「経営者であるオーナーたちの利益を最大化するために尽力する存在」。MLB以上の人気を誇るフットボールのNFLやバスケットボールのNBAも目的はオーナーたちの利益を最大化することなのだそうです。そのための経済合理性の追求が同時にファンの熱狂も生み出しているそうです。22年の日本シリーズのチケットは高くても1席2万円せず、5000円以下もあります。今回はリセールサイトで15万円になったケースもあったそうですが、日本ではビジネスとしての転売(券面価格を上回る)は違法で、米国のような状況になれば社会問題になります。一方、米国では通常、リーグやチームとリセール業者は提携しているそうです。この環境の差が米国のプロスポーツにはお金が集まり、優秀な才能は日本から流出していく状況を作っています。

#日経COMEMO #NIKKEI

ベイスターズのチケット販売

ベイスターズで試合により変動するフレックスプライス制を採用しています。5段階の料金パターンに分かれており、☆1が最も低価格なチケットです。☆の数により価格が変わる仕組みです。☆1の一番安い席でこども300円、大人1200円です。☆5の一番高い席でも1枚11,500円程度(6枚で69,000円)ですかMLBの価格からするとかなり安いです。エキサイティングシートの☆5の時で10,400円ですから、アイドルのライブが100,000円とかいう時代において安いのかもしれません。日経の記事の中にもありますが、日本ではエンタメやスポーツにお金を出す文化がないという国民性もあり、たかがスポーツに5,000円以上のお金を掛けることに対して疑問視する方もいるでしょう。日本のスポーツでも大相撲のマス席が15,000円、日本の伝統芸能歌舞伎の1階桟敷席が20,000円という価格からしても日本のプロ野球がいかに安い料金かがわかるかと思います。今後はこういった値段設定についても検討されるべきなのかもしれません。

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