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MLB投球間隔時間制限はNPBにも?


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。


走者なし15秒以内、走者あり20秒以内の規制

MLBで投球間隔にピッチタイマーが導入されます。そのルールですが、捕手から返球を受け取った投手は、走者がいないときは15秒以内、いるときは20秒以内に投球動作に入らなければいけないとなっています。超えた時点で自動的にボールが宣告されます。導入の理由はMLBの平均試合時間が2012年以降3時間台になっていることです。時間がかかるのは、なかなかサインが決まらないケースなどですが、例えば、走者がいるケースで20秒に達しそうになったら、けん制やプレートを外すことでタイマーはリセットされます。ただ、それができるのも2回までなのです。執拗なけん制球もNGなのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

試合時間が長いと若者から敬遠される

17年にスポーツの経済面を専門に扱う「スポーツビジネスジャーナル」誌が調査したところ、NBA(米バスケットボール協会)ファンの平均年齢は42歳。NHL(北米アイスホッケーリーグ)は49歳。NFL(米ナショナル・フットボールリーグ)は50歳。そして、大リーグは57歳でした。大リーグが飛び抜けて年齢層が高く、若い世代に敬遠されているのは、試合時間の長さが原因ではないかとの分析となっています。2022年NPBの試合は9回までで3時間9分です。2002年からの21年で3時間を切った年はなく、2004年には3時間19分という長さでした。2022年のセ・リーグではヤクルトと広島の3時間12分が最長。パ・リーグはソフトバンクの3時間12分が最長となっています。ベイスターズは3時間10分と平均よりやや長めです。ワールドカップが盛り上がったサッカーが代表的ですが、時間で区切られたスポーツはコンパクトで展開のテンポが早く、若者にも受け入れられやすいのかもしれません。また放送時間が読めるのでテレビや動画配信などのプログラムに親和性があります。

野球は実働時間30分

3時間を超える試合をする野球ですが、ボールが動いている時間は30分だと言われます。残りの2時間30分強は選手の練習や間合いとなります。考える時間が多い将棋や囲碁に類似したスポーツといえるでしょう。そういったこともあり、管理野球やID野球といったロジックを重視した野球のやり方が日本ではブームになりました。試合展開が早くなれば、データを重視した数学的な起用法、プレースタイルが勝利への近道となり、昭和、平成の海軍主義的な野球は通じなくなることでしょう。ベイスターズが強豪チームになるにはデータをベースにした数学的野球をこれまで以上に推進することが大切になりそうです。

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