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監督の覚悟

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

権藤博、中嶋聡に学ぶ

投手に起用については先発投手が打たれだすと続投させるのか変えるのか?議論が出ます。ファンの中でも「すぐ替えろ」「続投させて投手に自信を持たせろ」と答えは割れます。チーム内でも野手は打たれだして止まらない投手にイライラします。しかしオリックスの中嶋監督は育成出身5年目の東投手を我慢して使いプロ初勝利に導きました。今回このことについてコラムを書いた権藤博さんも98年ベイスターズ優勝時、開幕3戦目で打たれまくった野村弘樹投手を変えずに我慢したエピソードを書いています。この年2桁勝利で優勝に貢献した野村投手は権藤監督の続投で自信を持ったそうです。


#日経COMEMO #NIKKEI

三浦監督も我慢の監督

三浦監督も先発投手を育てるために我慢して極力5回は投げさせるようにして、先発投手を育ている感じがします。ベイスターズの先発ローテが安定してきたことは三浦監督の我慢のお陰かもしれません。ラミレス前監督も2016,17年は5回まで先発投手を引っ張る野球をしていました。2017年5月7日のヤクルト戦では初回5失点、2回2失点の久保投手を5回まで引っ張ってます。ただラミレス前監督は途中からオープナーをちょっと取り入れるなど、早い回から継投するパターンを取り入れたことで、元々先発投手だった石田、三嶋といった投手をリリーフに回すようになりました。先発投手をきっちり育てるという意味では三浦監督に軍配が上がっているかもしれません。

リリーフ投手から固める野球が根付いてしまった

NPBのどの球団もまずはクローザー、セットアッパーを固めてリリーフに強力な投手を持ってくる野球をするようになってしまいました。2008年大矢監督の時のベイスターズは前年先発で2桁の活躍をした寺原投手をクローザーに転向させてしまい、先発が不安定になってしまいました。リリーフ投手を充実させるためにドラフト上位の大学・社会人出の一軍ですぐ使えるタイプの投手をすぐリリーフで安易に起用することで、先発投手が育たないばかりか、力のある投手を2,3年で消耗してしまう現象が起きてしまいます。下位に低迷するチームほどこの傾向が強いです。三浦監督はそういった流れを止めるような起用でベイスターズを改革しているといえるでしょう。

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