ケガと丸刈りと横浜

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

野球は丸刈りじゃなきゃできないのか?

中学・高校の野球部員が減っているそうです。高野連によれば少子化だとか。ただサッカー部員は増えています。なぜでしょうか?丸刈りが嫌だという人が野球を敬遠するそうです。野球と言えば丸刈りのイメージです。旧制中学校の生徒に課せられていた学校教練(軍事教練)は相当な運動量を要し、頭部を保護する制帽、全身を保護する冬服、足元を保護するゲートルの着用が夏季においても必須でした。発汗による不快感のほか、頭部の放熱に配慮しないと卒倒する危険もあり、このような実利的な要因で丸刈りが強要されました。中学、高校の野球部では(校則のところもあります。)個性を排除し、監督の指揮の下、上級生から下級生までチームとして同じ考え方でプレーする団体競技をする上で、髪型やユニフォームの着こなしが統一であることは極めて重要でした。体育会系という言葉が日本社会で好まれたのも異質な存在を排除し、チームプレーという名の同一性が社会を富ませると考えられたからでしょう。軍国主義や社会主義の思想に丸刈りは極めてマッチするのです。


#日経COMEMO #NIKKEI

小学生がトミージョン手術

野球人口が減っている原因に学童野球での酷使という問題もあります。神奈川県では年に20人以上の小学生がトミージョン手術を受けています。最近話題の球数制限もありますが、小学生で130km/h超の速球でなければ通用しないこと自体にも問題ありそうです。神奈川の野球のレベルは小学生や中学生でも高く、中学生で140km/h以上出す投手もいます。人間なので生まれつき高速のボールを投げることに耐えうる人も中には存在します。佐々木朗希などはそういう存在かもしれません。しかし、近年のパフォーマンス向上トレーニングによって、本人のポテンシャル以上のスピードボール、変化球を投げることができるようになってきています。これが小中学生にも広がり、若くしてトミージョン手術を受ける結果となっています。

145km/h以上投げる高校生はドラフト指名するな!

アメリカでは医師の警告の下で145km/h以上投げる高校生に「それ以上スピードを出すな」とアドバイスする指導者もいます。MLBでも10代から140km/h以上投げる投手の獲得には慎重です。中南米のアカデミー出身で若くしてメジャーで投げて、20代半ばには引退するような選手を除けば、ルーキーリーグからMLBまでの1,2年ぐらいの過程の中で徐々にスピードをあげつつ、20代前半から中盤にピークを持ってくるようにしているようです。

DeNAベイスターズのパフォーマンス

ベイスターズも近年科学的な取り組みで出力パフォーマンスが上がる一方で、ケガ人も増えています。何年か掛けて検証しながら、出力パフォーマンスの上げ方をチェックすべきでしょう。また高校生で130km/h台の投手を育成などでたくさん獲得して、ケガしないように育成するということも検証した方がいいかもしれません。

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