首脳陣、スタッフもケアするトレーナー

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

球界初の試み

ベイスターズでは2021年12月の組織改編でチーム統括本部に「チームディベロップメント部」を新設しました。同部は3つのグループがあり、チーム内の人材教育、体のケア、栄養面のサポートなどを担う。従来、チームの所属トレーナーによる体のケアは基本的に選手が対象でしたが、打撃投手やブルペン捕手のスタッフを専門にみる「スタッフパフォーマンス担当」を置きました。


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チームディベロップメント部の部長は日大野球部からベイスターズに入団した桑原。選手のコンディションをベストに保つために、選手を支えるスタッフのコンディションもケアするという新発想になりました。

監督、コーチ、スタッフのトレーナー塩崎

季から球団に正式採用された塩崎七穂アスレティックトレーナー(AT)は、チーム2人目の女性トレーナーでもあります。塩崎は以下のように答えています。

――プロ野球界の印象はどうでしょうか。
「外から見ている以上にハードな世界です。1週間のうち6日は試合があり、残りの1日も移動日というケースが多い。外からは見えにくいですが、選手と同様、スタッフの体にも大きな負担がかかっています」
――普段の業務内容は。
「打撃投手、ブルペン捕手、監督・コーチが私の担当です。ホームゲームの場合、試合前の練習が終わるとチームスタッフは時間が空きます。そのタイミングで体をケアしたり、エクササイズをしたりします」

――プロ野球を含めて日本のプロスポーツ界には女性スタッフが少ないのが現状です。働きにくさを感じることはありませんか。
「私自身は男性に囲まれて仕事をしていることをあまり気にしていません。女子更衣室や個別のロッカーを用意してもらっており、環境的な不便もありません。むしろ女性であることで変に気を使われるとこちらも気にしてしまいます。同性に接する時と同じようにしてもらって構わないんです」

チームスタッフのコンディションにまで気を遣う球団になったベイスターズ。それでも選手の故障やコーチの病気などが相次ぎ、SNS上のファンはこういったATのスタッフの心を病む様な発言をして退団させるように仕向ける悪意を持った方もいます。球団の努力や個別のトレーナーの努力を思慮する人間性のあるファンに自分としてはなっていきたいと思います。



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