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守備を極めた盟主藤田一也


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

いいところで結果が出せなかった男が楽天で変わった

2023年は左の代打の切り札として活躍したベイスターズ藤田一也。2005年に入団した時には二遊間に石井琢朗と2007年からは仁志がいて、守備でも打撃でもレギュラー目前で阻まれていました。大事な場面で球際に弱い守備やチャンスに弱い打撃もあり、守備はうまいがそれ以外は・・・という評価が固まってしまいました。DeNAに親会社が変わった2012年途中に楽天にトレードされました。ここで意識が藤田の意識が変わりました。投手も打席に立つセ・リーグ時代は「打たねば」という意識が強かったが、指名打者(DH)制で力のある打者が多いパでは「いい形で回すのが役目」と肩の力が抜け、かえって打力が向上したのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

星野監督が評価した守備

2013年9月、楽天が球団初のリーグ優勝を決めた西武戦の試合前。堅守の二塁手として1年間チームを支えてきた藤田一也が食堂で腹ごしらえをしていると、監督の星野仙一が隣に座り、「ここまで来られたのはおまえのおかげだよ」と言ったそうです。星野に「藤田の守備で10勝は拾った」と言わしめた男は、直接監督に褒められたことで自信を深めます。理論的な守備を実践するためにグローブにも改良を重ねました。「かわいそうなくらい」バットで何度もたたいて柔らかくし、あらゆる打球に対処できるよう3つの捕球ポケットを型付けするのです。イレギュラーに備えて土手でも収められるようにし、1軍の打球に耐えうるレベルになるまでキャンプや練習で徹底的に使い、1~2年かけて試合用にするという守備職人です。

2024年からベイスターズ育成野手コーチ

現役を引退した藤田は2024年からベイスターズ育成野手コーチになります。自分の指導を相手に理解してもらうための伝え方の難しさを秋季キャンプで実感したという藤田は選手思いのコーチになってくれそうです。


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