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支配下登録おめでとう!ルーク・ワカマツの軌跡

こんにちは、ばやのりです。

離脱者続出、連敗続きで苦しいシーズンが続く中日ドラゴンズにとって、明るい話題が久しぶりに出てきました。

「ルーク・ワカマツ支配下登録」

今回はそのワカマツ選手についてまとめていこうと思います。

1.経歴

ワカマツ選手は2015年にガーディアンズ(当時インディアンス)から指名を受けてケラー高等学校からドラフト20位で入団しました。
その後は5球団を渡り歩きマイナーで298試合に出場しましたが、打率.206 OPS.611と思うような結果が残せませんでした。

そして2020年オフに中日と育成選手として契約を結びました。元マリナーズ監督であるドン・ワカマツ氏から打診があり契約に至ったそうです。


2.成績やデータ

ここからは彼が中日に入団して以降残した成績

打撃

以下の表が2年間の打撃成績になります。(二軍のみ、2022年7月17日時点)

1年目はなかなか日本の野球に適応出来ず苦しんでいる感じがありました。しかし、2021年のフェニックスリーグから両打ち→左打ちに専念すると、それが功を奏したのかみるみる成績を上げていきました。

今年はサンプルは若干少ないものの、出塁率、長打率、OPSを大幅に向上させており、中日にはなかなかいない、「出塁と長打を兼ね備えた打者」とも呼べる成績になっています。
特に選球眼の改善がめざましく、BB%四球数÷打席は9.1%→15.0%に、IsoD出塁率-打率は.081→.108と推移しています。

打球に関しても去年はゴロ割合>フライ割合だったのに対して今年はフライ割合>ゴロ割合となっており、全体的な打撃アプローチの改善が伺えます。

守備

以下の表は2年間の守備イニングとUZR(守備の様々な数値を総合的にまとめたもの、大きいほど良い)をまとめたものです。

去年は二塁、三塁、遊撃を守っており、一番守っていたのが二塁ではありますが、他も満遍なく守っていました。
それが今年になると遊撃はわずか3イニングとなり、二塁、三塁メインになりました。

UZRを見てみると、二塁はずっとマイナスですが、三塁では2年続けてプラスの数値を出しています。

これを踏まえると、「三塁をメインとしつつ二塁もサブポジション程度に守る」というのが彼の守備イメージだと思います。

3.今後の目標と課題

ここまワカマツ選手の経歴や成績を見てみましたが、彼のこれからについて考えてみようと思います。

彼に関しては、二軍で好成績を残しているので、ある程度打席を与える段階にあると思います。強いて言えば若干三振が多いところですが、それを踏まえても余りある出塁、長打の能力があるので多少は我慢し、一軍での課題が見えたあたりから改善に向けて動くべきかと思います。

起用に関しては、石川昂弥選手が不在であり、高橋周平選手の離脱が決まったサード中心になるかと思います。石垣選手、三ツ俣選手ら他の選手との兼ね合いもありありますが、スタメンで起用してもいいのかなと思います。

次に、彼の将来的な起用を考える上で現状のメンバーをおさらいしてみましょう。

サードは離脱中ではありますが攻守に於いて圧倒的な貢献を見せた石川昂弥選手、守備力は未だに健在の高橋周平選手などがいます。

セカンドに関しては、こちらも阿部選手がコロナによる離脱を経験するまで攻守に渡りチームを引っ張っていました。代わりには溝脇選手、高橋周平が主に起用されていましたが、やはり阿部選手に比べるとパフォーマンスは見劣りしがちでした。

いわゆる「ユーティリティ枠」には控えとして充分に能力を発揮している三ツ俣選手がいます。堂上選手も控えていますが、年齢による衰えが隠せていない状況ではあります。

ワカマツ選手の守るポジションの現状と踏まえると、セカンド及びサードで出場し主に打撃で結果を残し、年齢的にいつ衰えてもおかしくない阿部選手の後釜としてセカンドのレギュラーを狙う、といった感じでしょうか。

主力の離脱が相次ぎ、打撃で大きく低迷するチームにとって、彼がチームにとっていい活躍が出来ることを祈って、今回は締めさせて頂きます。
読んで頂きありがとうございました。

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