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2024ドラフト注目の大学生まとめ

みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

新年1発目のnoteということで今年2024年のドラフトについて書いていきます。

昨2023年のドラフトでは東都の7人を含む9人の大学生選手が1位指名を受ける「大学生豊作年」でした。

今年のドラフトについても、現時点では大学生を中心としたドラフトになることが予想されます。
理由は色々考えられますが、多くの有力選手がコロナによりプロへのアピールする場が減ったことで進路を考え直し、大学進学を選んだことはやはり大きいでしょう。実際今回紹介する選手の多くは1,2年生の早い段階から出場、活躍しています。

そんな世代の筆頭選手について今回はまとめてみたので、「こんな選手がいるんだ覚えておこう」くらいの感覚で読んでいただけると幸いです。

篠木 健太郎


投手1人目は篠木 健太郎しのぎ けんたろう投手(木更津総合・右左)です。

篠木 健太郎

1年からベンチ入りしておりリーグ戦での登板はあったものの、本格的に先発投手として台頭したのは2年生からです。2年春からエースとして先発し、3年春には最優秀防御率を獲得しました。また2年時には日本代表にも選出されており、その時の選考合宿で157キロを計測しました。

最大の武器は浮き上がるようなストレートでしょう。
スピードはずば抜けており、今年の投球で7回93球を投げ平均152キロというアマチュアの選手では極めて異常な数値をたたき出しました。
カットボール、スライダー、スプリットなどもスピードがあり空振りを量産します。まだ投球は日ごとにムラがあるように見えますが、良い時のそれはプロでもトップクラスの選手に比肩するでしょう。

抜群のバネを活かしたフィールディングや投球の間に見せる豊かな表情も魅力であり、見るものを惹きつける選手です。

大学に入りフォームを何度も変えるなど自己研鑽にも余念がありません。
3年の秋に怪我で戦列を離れてしまいましたが、彼ならばこの挫折すらも乗り越えてくれるでしょう。

金丸 夢斗

投手2人目は金丸 夢斗かねまる ゆめと投手(神港橘・左左)です。

金丸 夢斗

1年秋にリーグ戦デビューを果たすと、2年春から主戦格として先発、関西学生リーグのタイトルを総なめにしており全国大会や複数の代表合宿を経験している関西の大学球界を代表する左腕です。

彼の魅力はずば抜けた完成度の高さでしょう。ストレートは常時140中盤から150台を計測しバットを粉砕する威力を秘めており、チェンジアップやスライダーをはじめ多彩な変化球はカウント球にも決め球にもなります。そしてこれらのボールをミスなくコーナーに投げ分けるコントロール。成績がその能力の高さを示しています。

昨年でも1位指名が狙えたであろう世代No.1投手であり、現状投手で一番人気になるのは彼でしょう。先述したようにアマチュアレベルでは無敵に近い状態の投球を続けている投手であり、今年1年どんな無双っぷりを見せるか注目が集まります。

中村 優斗

投手3人目は中村 優斗なかむら ゆうと投手(諫早農業・右右)です。

中村 優斗

1年生からリーグ戦で先発として登板し続けている地方リーグ屈指の豪腕投手です。

金丸投手が投手のNo.1とするならば、現状右のNo.1は中村投手ではないでしょうか。ストレートが非常に速く、12月に行われた松山での合宿では最速157キロ、常時150キロ中盤を計測しました。昨年のドラフト1位の選手でもこれだけのスピードを誇る投手はおらず、スピードでは飛び抜けています。
スピードに目が行きがちですが、彼の神髄は変化球にあります。大きく割れるカーブ、スイーパー、縦のスライダー、フォークとレベルの高い変化球を揃えており、コントロールも優れています。
奪三振能力も優れており、春に45 2/3回で68奪三振、秋38 2/3回で47個と2季連続で最多奪三振を獲得しており、まさに球の速い変化球投手と言えるでしょう。

まだ全国大会の経験がありませんが、仮に来年の大学選手権に出るようなことがあれば、その名が全国に轟くことになるでしょう。

坂口 翔颯

投手4人目は坂口 翔颯さかぐち かすが投手(報徳学園・右右)です。

坂口 翔颯

1年春から東都リーグで出場しており、1年秋に最優秀投手賞を獲得しその後もこの世代の東都をけん引している投手です。

こちらも完成度の高い投手で、球のキレで勝負出来る投手です。特に変化球の精度が高く、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークといった球種を抜群のコントロールで操ります。好調時に見せる見逃し三振ショーは爽快感すら感じます。

常に余裕を持って相手を見下ろして投げており、ピンチになるとさらにギアを上げるなど、自分のペースで投げることの出来るクレバーな投手です。
リリーフ先発両方こなせるのも特徴で、非常に平均点が高いです。

昨年のように東都の選手が高い評価を得ていることを考えると彼も必然と1位候補に上がってくるでしょう。

宗山 塁

野手1人目は宗山 塁むねやま るい選手(広陵・右左)です。

宗山 塁

1年春から強豪明治大でレギュラーをつかむと1年秋から2年秋まで3季連続でベストナイン、2年春には首位打者を獲得し2,3年で大学日本代表入りすると、プロに行く上級生らを抑えてレギュラーのショートとして君臨しました。

最大の武器はなんと言っても井端弘和日本代表監督がプロでも通用すると太鼓判を押すほどの守備力。一切無駄のないボールへのアプローチ、握り替えの早さ、三遊間の深いところからもノーバウンドで刺せる強肩、正確無比な送球の精度、抜群のボディバランスなどどれをとってもプロのトップ級選手と遜色ない動きをしています。
打撃もミートセンスに優れており難しいコースのボールも華麗に捌いてヒットを量産しています。3年時ですでに大台の100安打にあと6本と迫る94本、打率.348という記録がその能力の証明となっています。
それだけでなくパワーもあり、2年次には年間でリーグ7本、全国大会や日本代表合宿でもコンスタントに長打を放っています。

おまけに顔も整っておりまさに完全無欠の選手。早くから活躍しており、2,3年時ですらスカウトからも「今年でもドラフト1位」と称された選手です。今年の最大の目玉は彼になるでしょう。

渡部 聖弥

野手2人目は渡部 聖弥わたなべ せいや選手(広陵・右右)です。

渡部 聖弥

こちらも宗山選手同様広陵出身で早い時期から活躍している選手です。
2年秋には連盟のシーズン本塁打記録となる5本のホームランを放ちリーグ優勝と神宮大会ベスト4、3年生の選手権では3試合で.667 1本塁打の大暴れを見せ2年連続の8強入りに貢献しました。
大学代表ではクリーンナップに名を連ねホームランも放ち世界一に貢献しました。

打撃の特徴はその再現性にあり、打撃練習から非常に高い精度で鋭い当たりのライナーを量産し好調時の打撃は振ればヒットが出ると錯覚するほどです。普段は鋭いライナー性の打球が多いものの、捉えた時には余裕でフェンスを越えるような大飛球を広角に飛ばします。
ポジションはセンターを主戦場とし、小さなテイクバックから繰り出す伸びのある送球や打球への入り方も含めセンター守備は大学トップクラスでしょう。
足も非常に速くベースランニングや外野守備でのチャージなど随所でそれを活かしたプレーが見られます。

西川 史礁

野手3人目は西川 史礁にしかわ みしょう選手(青山学院大・右右)です。

西川 史礁

ここまで挙げた2人とは対照的に3年になって頭角を現した選手です。
3年春のリーグ戦、4番で開幕を迎えると初ホームランを記録し打率.364 3本塁打 10打点で最高殊勲選手賞を獲得m青学大のリーグ優勝日本一に貢献しました。その勢いそのままに大学日本代表入りを果たすと3年生にして日本代表の4番に座り、チームトップの.316を記録し日米大学野球選手権の優勝に貢献しました。

フルスイングが魅力の強打者であり、お手本のような軸がぶれないフォームからどんな球に対してもフルスイングでアプローチし広角に強烈な大飛球を飛ばします。

また肩も非常に強く、外野の守備で繰り出す正確無比なレーザービームは大学日本代表の中でも一際目を引きます。
元々はショートを守っていた選手のため、来年はどのポジションを守るかも含めて注目の選手です。

佐々木 泰

野手4人目は佐々木 泰ささき たい選手(県立岐阜商業・右右)です。

佐々木 泰

西川選手同様青学大を引っ張るスラッガーですが、西川選手とは対照的にかなり早い段階から活躍していました。
1年春に.371 4本塁打という衝撃のデビューを果たしました。秋にも2本のホームランを放ちましたが、2年次は春秋合わせてたったの1本、打率もそれぞれ春.233 秋.194と2年間でまさに天国と地獄を味わっていました。
3年になり2番に定着するとリーグ優勝と日本一、大学日本代表として世界一も経験しています。
本人の能力を考えると3年生のシーズンもまだまだなように感じますが、4年になってどれだけの数字を残せるか、現役最多の11本となるホームラン数もどこまで伸ばせるか目が離せません。

打者としては打球の大半がフライを占めるフライヒッターであり、フリー打撃でも広い松山坊っちゃんスタジアムで柵越えを連発出来るパワーを兼ね備えています。
詰まったり体勢を崩されながらもフェンス手前まで飛ばす、滞空時間の長いフライを打つということが少なくなく、凡打でもその打撃は一見の価値ありです。

またスラッガータイプの選手ではありますが足も速いのが特徴です。ポジションはサードを守っており、動きや打球への反応がよく送球も強いです。こちらの選手もオープン戦ではセカンドを守ったりショートでノックを受けることがあったので4年生になって別のポジションを守ることも考えられます。

グラウンドでは常に声を出しており、キャプテンシーがあるタイプなのもプロからの評価は高いでしょう。

まとめ

ここまで合計で8人の選手を挙げましたが、それはほんの一部に過ぎません。彼ら以外にも大学球界には逸材が眠っており、活躍が望まれます。彼らの活躍を楽しみに今回のnoteは締めさせていただきます。ありがとうございました。

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