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ボクシング・デーって、ご存知ですか?

皆さんは、この言葉を聞いてどんなことを想像しますか?

ボクシングを楽しむ日ってことはないよなって、そう、お察しの通り、あの殴り合うスポーツのボクシングとは関係ありません。

実は、イギリス・スコットランド・オーストラリア・ニュージーランド・カナダなどの国では、クリスマスの翌日(12/26)に"Boxing Day"(ボクシング・デー)という休日があります。

以前、仕事で滞在していたトロントに住んでいたカナダ人のプロマネに、この日の由来を聞いてみると、良く分からないとぬかしやがりました(爆)

彼が聞いたところによれば、中世の時代にさかのぼり使用人や貧困者などの下層階級の人に対してこの日に贈り物をしていた慣わしがあったそうです。

それを入れる箱?のことを”Christmas Box”って言うそうなんです。

その”Box”の動詞の意味として”To give a Christmas-Box”が転じて、”Boxing Day”と言われるようになったとか、ならないとか、どっちやねん!?

良く分からない休日って、何なんだ?と疑問に思い調べてみると・・・・・・

この"Boxing Day"という名前の由来にはいくつか説があるようです。

有力な説が以下の通り。

1.教会がクリスマスの前に、貧しい人のために寄付箱を設置して寄付を募り、クリスマス翌日に箱(box)を開けて配ったから。

2.昔、大土地所有者に使える召使いたちは、クリスマスの日も主人の為に仕えなくてはならなかったので、その見返りとして、翌日を休日にして家族と共に過ごすことを許した&箱(box)にギフトとボーナスを入れて召使い達に配った。

かの有名な英辞郎には、"Boxing Day"の説明として、以下の説明がされていました。

【Boxing Day】〈英・豪・カナダ〉ボクシングデー◆クリスマスの翌日の12月26日(日曜の場合はその翌日)、郵便配達人や使用人など日頃サービスを提供してくれている人たちに箱に入れたギフト(Christmas box)を贈る。

まぁ~彼も言ってたけど、現在ではアフターサンクスギビングの『ブラックマンデー』と同様に、アフタークリスマスの大規模なバーゲンセールが一斉に行われる日のことを指す言葉として使われているようです。

この休日は、お隣のアメリカにはないので、プロテスタントとピューリタントの違いも関係してるんでしょうかねぇ~?

ん?

あるのかな?^^;

ちなみに、アイルランドなどでは、12月26日は"St. Stephen's Day"(「聖ステファノの日」通称「ミソサザイの日」で祝日になっています。)としても知られています。

レンブラント・ファン・レイン《聖ステファノの殉教》

ミソサザイ(英語でWren)は、鳥の種類の名前で、世界各地の伝説や神話によく登場する「鳥の王様」の異名を持つ鳥なんです。

不吉な伝説にもたくさん登場するミソサザイ。

古くから(主にヨーロッパの)人たちの恨みを買っていたのか?

「神様への生贄=ミソサザイ」という気の毒な方程式が定着し、伝統的に「ミソサザイ狩り」が行われていたそうです。

この聖ステファノの日も「ミソサザイ狩り」=悪魔を狩る日として有名なんだとか。

Wren Boys, Carrigaline, Ireland
https://www.youtube.com/watch?v=9hb_kfB7j4A

St.Stephen(セイント・スティーブンス)は、キリストの弟子の一人で、キリストが十字架に掛けられてから程なく、神への冒涜の罪で石打ちの刑に処せられた、キリスト教初めての殉職者なんだそうです。

そのうち、日本でもクリスマスの後に、追い討ちをかけるような消費ビックイベントとして?

誰かが考案するかもしれませんねぇ(^^)

【参考記事】
カナダの祝日ボクシングデーとは?由来や買い物のコツを紹介
https://canadajournal.com/canada-boxing-day/

「パリのサン・テティエンヌ・デュ・モン教会」
https://julius-caesar1958.amebaownd.com/posts/4094329/

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