見出し画像

これまで来た道

あなたは今までの自分の軌跡というか道のりを振り返る機会はあるでしょうか。

記憶があるころから、どんなことがあって、何を思い、どんな行動をして、何を成し遂げてきましたか?

年齢ごとでもいいですから、年表みたいにして紙などに書き出して振り返ってみると、思っているよりもずっとたくさんのことを成し遂げてきたと改めてわかるはず。

私たちの多くは、自分の良くないところを見たり、自分をけなすのは得意だけれど、逆に自分を認めたり、やってきたことをちゃんと評価して見てあげるのは不得意ですね。

これって、ホントなんでしょうか?

親からけなされたり、怒られたりして育ったから?

そのクセが自分に移ったのでしょうか。

そういえば、日本の親は謙虚で、人前で自分の子供を褒めたりなんてあまりしないですね。

逆に、アメリカ出張中、ある同僚のお母さんが自分の息子をとても自慢げに「あの子はいい子よ」と言っていたのを、私はびっくりして聞いた記憶があります。

アメリカでは、こうして自分の子供を人前で褒めたり、誇らしいと感じていることを言葉で表現するんだなあ、と感心したものです。

そこへ行くと私の母は、私のことをいい子だなんて言うどころか、この子はデキが悪いと人前でけなすことしかしていなかったし、私は小さいころはテストでいい点をとろうが何だろうが、褒められた記憶がない。

なので、当時のアメリカのお母さんの発言は大衝撃で、いまだに覚えています。

かといって、大人になった以上、いつまでも親がそうだったから仕方ないとあきらめたり、時代がそうだったと言い訳するのも、ね。

怒られることが少なくなるのもバランスが悪いかもしれませんが、最近は褒めて育てる時代になりました。

この際、自分で自分を褒めて育てるのはどうでしょう。

だって、ココロの奥底には誰だって褒めてもらったら嬉しいと思うはず。

誰かにやってもらえないときは、自分でやったって別に誰にも迷惑にならないし、何か自分にご褒美をあげたり、というのもいいですよね。

自分で自分を褒めるには、自分がやってきたこと、小さなことでも、「私はこんなことをやってきたんだ」と記録があると、やりやすくなります。

あなたのこれまでを振り返って、成し遂げてきたと思えることはどんなこと?

学校を出たことや、友達を作ったこと。

他にも、今まで元気でやってきたこととか。

恋愛したり、結婚したり、出産したり、子供を育てたり、なんていうことも大きなことです。

ほかにも、何かを勉強したり、引っ越したりひとり暮らしをしたとか、海外へひとりで旅行した、などなど、振り返ってみればたくさんあるはずですよ。

セラピストである金盛浦子さんも、「自分が選びたい道をちゃんと生きている人は、不平不満を言ったり誰かを非難することはありません。」と言っておられたけど、誰かのせいにすれば、自分は傷つかないで済むけれど、それでは何も解決しませんよね。

自分ができていないことを、人のせいにして、すりかえないように自分自身で選択して、決断して、行動することに責任を持つことを意識してみてください。

自分の来た道を見れば、失敗も後悔も悲しいこともあったけれど、今ここにいる以上、すべては栄養となっていることでしょう。

これまでこれだけやってきたのだから、実績はあるし、これからにもつながる!と思えれば尚さらよし。

自分に対してスタンダードが高いのは良いとしても自分のことが認められないのは、残念です。

誰にも、上手くかないことや失敗を認めたくないという気持ちは働くのだから、そこで認めずに止まっているよりも、現実を認めそこから先に進むことを考えてみる。

現実、現状を素直に認めて、そこからどうするのかを考え行くほうが建設的だよね。

ときに振り返って、今までやってきた自分を認めるパターンを作ってみてください。

自信にもつながるし、これからのライフプロセスを信頼するための基盤にもなるはず。

柴田淳「それでも来た道」
https://www.youtube.com/watch?v=ut8KzTj0xnc

「振り返るなと 立ち止まるなと 歩き続け てこの道の果ては 未だに 何一つ見えやしない」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?