【メモ(memo)】心の免疫力を上手に使う
身体の免疫力は、私たちを、さまざまなものから守ってくれるものですね。
免疫力がないと、ココロと身体はつながっているから、身体の免疫力が上がれば、心のほうも必然的にあがってくるはず。
でも、ココロにも、自分で意識的に免疫力をつけることは可能です。
果たして、どうやって?
まずは、あなたの心の免疫力をどう捉えますか?
あなたにとっての心の免疫力とはどんなものでしょう。
たとえば、ヘコまない、落ち込まないこと?
クヨクヨしない精神力のこと?
前向きでいる能力?
こうして考えると、たくさん出てきそうですね。
まず、~しないように自分を守ることは大事です。
たとえば、落ち込まないように、傷つかないように、前向きなココロを普段から持つ、というように。
でも、どんなに前向きで明るい人でも、人間だから、傷つくことも絶対あるし、ヘコむことだってある。
悲しいこともあるし、自分ではどうしようもないことも起きます。
ときに、落ち込むことも、ひとつのプロセスになるし、悲しむことも、苦しむことも、実は、次へのステップなのかもしれません。
もちろん好んでそうなるわけじゃなくてもです。
思いっきり泣いたとき、スッキリするときもあるし、怒りも発散したら楽になれたりしますよね。
そういえば、筋肉が鍛えられるメカニズムを知っていますか?
筋肉は、重量など負荷をかけて動かすことで、筋が一度破れて傷つきます。
そして、それが治る過程で、筋肉が以前よりも太く強くなる仕組みです。
筋肉のその傷が治るのには、48~72時間程かかるので、毎日がむしゃらにやるよりは、1日ほど置いたほうが効果がある、といわれています。
きっと心も同じように、傷ついたり、悲しんだり、そこを乗り越えてくるところで免疫力はついて、強くなれる可能性もあるのではないでしょうか。
だから、何でも~しないように、と自分を過剰に守るよりも、ときに、そうした傷にさらすこともアリ、なのかもしれませんね。
また、免疫も上手に使わないと、ときに自分に対してバックファイアするときがあります。
身体でも、自己免疫疾患といって、免疫力が、自分の中の正常なものにも間違えて働いてしまうのがあります。
心もそう。
たとえば、クヨクヨしちゃいけない、とか前向きでいるべき!、がんばらねば!というような、「have to」、「must」、「should」、「should not」なんてのが入ってくると、どうでしょう。
確かに前向きでいるべし、だし、クヨクヨしないほうが健康にもいいのですが、人間は、不思議なもので、そこに、「~しなくてはいけない」というような強要性が入ってくると、反応が変わってきます。
クヨクヨしたいなら、してもいいのです。
落ち込みたいときもきっとあるから、そんなときは落ち込んでみるのもいいのでしょう。
長引くとあれこれ支障が出るので、長引かないようにしたいだけ。
それに前向きでいることは、いいことだけれど、常に、そうでなければいけないわけじゃないし、強制されるものでもありません。
意識的な心の免疫力を育てて、自然に必要なときに発揮できるように、落ち込むのも、クヨクヨするのも、あまり長引かないように、上手に使っていきましょう。
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