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【赤のシリーズ】全ての始まりの色


Takahiro Sakaiさん撮影

青と緑を

同量

まぜて

水色

赤と緑を

同量

まぜて

黄色

色は

同じ量

まざって

どれも

最初の色よりも

明るくなって



左が赤

右が緑

という

灯火の色は

船も

航空機も

同じで

乗り物の

位置

方向

状態

に関する情報を

互いに

知らせてくれる

これって

人間も

同じで

赤と緑の

素敵な関係が

たくさん

見つかるはずだ



同じ緑

でも

葉の形の

違うものたちが

集まることによって

違う表情が

見える

素敵な野原の花屋さん

なぜか

理由は

わからないけど



夜に想うことは何ですか?

夜に想うことって、一杯、ありますよね(^^)

ワクワクすることも。

プレッシャーを感じて寝られないことも。

恐怖を感じたり。

明日の自分に夢を描いたり。

そうした想いを、作曲家は、性格的小品(主にピアノ独奏曲)の一種、夜の情緒を表現しようとする夜想曲に仕上げたり♪

ツェルニー:異なる性格の8つの夜想曲 Op.604-第1番 敬意

画家は、絵を描き。

詩歌も、

高柳重信句集『夜想曲』

踊りも、それらは、とっても創造的で、いったいどれだけの数の素晴らしい芸術作品が、夜中に作られたのでしょう、ねぇ、って、あれっ(@@)

そんなことを考えていたら。

今日も、眠れなくなってきたぞ^^;



そう言えば、絵を書いている方が注意していること。

それは、そのままの黒を使わないそうです。

色合いをたくさん作れること。

赤の絵の具を、多めに入れて混ぜると、赤よりの黒に。

青の絵の具を、多めに入れて混ぜると、青よりの黒に。

黄の絵の具を、多めに入れて混ぜると、黄よりの黒に。

この三色の絵の具の組み合わせで、かなり暗めの黒が作れるそうですよ。

ウルトラマリン ブルー

アリザリンクリムソン(または、クリムソンレーキ)

イエローオーカー

また、半透明の組み合わせなので、混色用にも、最適なんだとか。

そうそう、面接とか、色彩心理等で、

「自分を色に例えると?」

って、質問あるけど。

自分らしさを出す秘訣を、色で説明するとして、誰にでも存在するであろう黒の領域を、どう語れるのか。

その際に参考になるのが、同じ黒でも、補色の黒を作ったりすると、分かるんじゃないかって気がします。

例えば、補色の黒=マゼンタ+緑の場合だと、影の色ができるので、リンゴやバラなど、赤い固有色(物体のもともと持つ色)のあるものに混ぜると、赤の色合いに幅ができたりします。

その様な幅が存在することを認識して、人を色相で喩えてみると、この様に、その時々の色と色の混ぜ具合によって色味が変わっていくのだから、単色で考えること自体に無理があるので、自分(相手)を、未完成な「絵」として観賞してあげると、そこに、色んな素敵な一面(色相)等を発見できると、思うんだけどね(^^)

そんな風に語り合えたら楽しいよね♪

だって、さあ、黒を作る、油絵具の赤色である、

アリザリンクリムソン(ルビーのような深い色をしている赤色の油絵具)

と、

クリムソンレーキ(これもルビーのような真紅の色をしている赤色の油絵具)

との違い(メーカーによって使用している顔料が違うそうです)って、分からないでしょ^^;

そんなんだから、芸術作品も、人も、こんな感じで、それらを構成する種々の要因が異なるのだから、一面だけ視るのではなくて、分かろうとする努力をしないと、分からないよね(^^)

そうそう、色だけではなくて。

人それぞれに、自分の描き方もあって。

例えば、灰色だけで立体感を描く技法であるグリザイユ(グレーの単色で描くので、単色画とも言いうそうです)的に自己表現してみると、色が派手すぎず、全体の調和がとれている自分を描くことも可能なんじゃないかって、想像してみたり(^^)

余談だけど。

遠い未来?

人の色相で◯◯係数とか判断されても嫌だけど、PSYCHO-PASS サイコパスってアニメ、面白いよ(^^)



この風景が

この花が

この音楽が

この絵が

この本が

好きなんだろう

目で見て

眼で観て

瞳で感じて

芽が出て

自分でも

気づかなかった

好きなものを

教えてくれる

色んな光景

Madoka Shibazakiさん撮影



私たちが五感を使って知覚する割合は、視覚が8割以上に対して、聴覚は1割ほどと言われています。

本来、脳内では視覚よりも聴覚からの刺激のほうが、複雑でダイナミックな伝達をすることがわかっているそうです。

聴く力が弱まっていくと、人間は気づかないうちに細かなニュアンスを感じる力を退化させてしまう可能性があるから、いつもの日常に音楽を取り入れてみては、如何でしょうか?

人はなぜ音楽を聴くのかというと、人間が、音楽を必要としているからっていう、とてもシンプルな答えなのかもしれませんね(^^)

Ryoji Iwataさん撮影(red)

この写真のモチーフって、このMVなんじゃないかなあ?(^^)

【赤のシリーズ】


吉澤やす子句集『しもつかれ』

「教室の空気真つ新更衣」
◆自選十句
花の夜は頬杖とくかロダン像

茄子の馬前足少し浮きてをり

教室の空気真つ新更衣

焼きたての鮪のかまにぎゆつとレモン

針刺に妣の髪あり終戦日

霜晴や戸外に寝かすしもつかれ

湯豆腐の揺らぎが合図掬ひどき

白鳥を岸へあがらす野分かな

諭す児のあふるる涙柿若葉

魴ぼうの寄り目がにらむ春の蠅

瀬戸口靖代句集『精霊舟』

「潮騒も入れて故郷の青蚊帳に」
◆自選十句
あの辻を曲がれば父のパナマ帽

けふの日を裏返しつつ梅筵

火の国やかくも大きく蝉の穴

海光は沖よりあふれ鳥の恋

客人も神も海より雁渡し

禁教の世もかく香り蓬餅

西日濃しゲットーの路地いく曲がり

先導の鉦つつましき精霊舟

姫林檎言葉みづみづしく増えて

露光る今日ヴィーナスとなる石に

小林すみれ句集『星のなまへ』

「たらちねの声わすれめや桃の花」
◆自選十句より
あたたかや道掃く人もハミングも

エメラルドグリーン深く時雨かな

するするとするすると春動きだす

たらちねの声わすれめや桃の花

はつふゆの匂ひを連れてくる列車

マフラーをぐるぐる巻きにして挑む

階段は駆け上がるもの休暇果つ

大寒や星のなまへの店を出て

道幅の広き街なりシャーベット

夕暮の噴水遠くありにけり

いすみ二條句集『空へ』

「裸子の捕はれたくて逃げまはる」
◆自選十句
うぐひすの一声に丘晴れ渡る

サングラスかけて人の眼覗き込む

干草に身を沈ませて星月夜

月代や水汲む壺を頭にかかげ

古日記火にめくられて火を吐きぬ

香水の手首をむずと捕へられ

上座よりにじり寄られて年忘

竹馬の少年空へ駆け出せり

風鈴の風参道にあふれけり

葉桜の内より風の湧き立ちぬ

石井美智子句集『峽の畑』

「紐渡すレーザーデイスク鳥威し」
◆自選十句
供花を選る墓所の残雪思ひつつ

犬の尾の千切れんばかり山笑ふ

菜を寝かせ雪しんしんと峡の畑

山裾の風まで白し蕎麦の花

残菊や日差し逃げ行く峡の畑

春泥をつけて三和土に母の杖

振り返るほどの音たて朴落葉

青ぬたや山より雨の走り来る

大鍋のひとつに足りる女正月

杣へ行く父の面影喜雨の中

尾崎淳子句集『只管ねむる』

「全開の蛇口で洗う夏の朝」
◆自選十句
お年寄は元気沖島は晩夏

タンポポが笑って赤毛のアンかしら

ポストから塩辛蜻蛉ついてくる

マンモスは只管ねむる緑雨です

モナリザはきっと猫舌月朧

柿買えばおまけも柿の真田村

葛咲いて大観覧車錆びる音

筋トレはしないと決めて夏座敷

残暑の候朝昼晩と食べてます

二人いてテレビがしゃべる薄暑かな

高岡周子句集『寒あやめ』

「無器用に擡ぐるほかなき枇杷の花」
◆自選十五句より
よく滑る襖一領春立てり

一羽づつ目覚め汽水の鴨百羽

下萌の突立つものと這ふものと

金縷梅の一つまみづつ日を集め

鶏を遊ばす茅花流しかな

全力で立つ水色の寒あやめ

泥かぶる早さも高野聖なる

棉吹いてこの世の不思議また一つ

野遊びの遠くの犬を呼び戻す

裸の子砂はらへどもはらへども

如月のら句集『実生』

「俳諧師絵師酔蕪村春の闇」
◆自選十句
それぞれのしづかな色を草の花

一寸の実生まつたき紅葉かな

炎帝がわしづかみする裸馬

遠郭公明けゆく空の無一物

秋惜しむ笹舟水に置くやうに

十三夜ひとりにひとつづつの影

朝ぐもり壺中に醒めしごとくゐる

鳥曇またもらひ泣きしてゐたり

灯すこと忘れてゐたる春の雪

八間の梁の貫く余寒かな

帆刈夕木句集『干潟の時間』

「われと古る百科事典や夜の秋」
◆自選十句より
いそしみて干潟の時間雲移る

カナリアの黄や橙や秋の風

ポケットの焼栗自由にして孤独

われと古る百科事典や夜の秋

後添になりしと聞きし夏の月

黒板の歌詞にうたへり聖五月

芝に影落として秋の行きにけり

畳の目細やかに秋立ちにけり

雀らにけふの糧あり草の絮

扉を押せば枯園へ楽あふれ出づ

中井保江句集『青の先』

「汗ばめる乳房二つ富士一つ」
「青葉風フィラデルフィアから葉書」
「朝礼のわたしを登るてんとむし」
◆自選十句より
コスモスや直線曲線絡む恋

まごころを胸にホッカイロは背中に

月光浴して犀の角つやつやと

種袋シャカシャカ鳴るやつ鳴らぬやつ

春満月シフォンケーキの背が伸びる

小春日を伸ばして巻けば卵焼き

星月夜星がこぼれてまりもまりも

木版のわずかにずれて小鳥来る

旅プランイルカ来ている夏座敷

薔薇の雨ドーベルマンが目を覚ます

栗原公子句集『銀の笛』

「佳きことのひそみてをらむ初暦」
◆自選十句より
しやぼん玉吹く口笛を吹くやうに

銀の笛欲し全山を芽吹かせむ

元旦の空たふとくて退屈で

小鳥くる明るき詩を詠へよと

色鳥や宛名想ひて選る切手

台風来すこしわくわくしてゐたり

誰もみな遺されしもの水澄めり

白薔薇万年筆の水洗ひ

涼しかり星座は花の名を持たず

淋しさの正体冬の薔薇に棘

渡辺紀子句集『銀の櫂』

「夕暮は銀の櫂欲しすすき原」
◆自選十句
遠花火鏡中の眼くぼみをり

夏至近し砂場にジャングルジムの影

合歓の花あの泣き虫が母となる

春着かな老いる形のいろいろに

蒸しタオル目に当て春の遠からじ

真夜の落葉月のかけらかとおもふ

土星の輪かすかに春夜更けにけり

父母恋うてをり梟の啼く夜は

末枯やしあはせさうな水の音

夕暮は銀の櫂欲しすすき原


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