【身辺雑記】もし、私が知ってさえいたら
今週は、局地的に激しい雨が降るニュースが多かったですね。
雨の降り方に、日本的な情緒は感じられず、どこか怒っている様な降り方が多いように感じます。
夏は、楽しい思い出の季節のはず。
だけど、夏の雨の降り方と、今日一日が、健やかに終わり、明日が来ることに感謝したいと思う気持ちとが重なって、思い出してしまう記憶と詩があります。
それは、「もし、私が知ってさえいたら」という詩。
Norma Cornett Marekさんが、亡くした子供にささげる詩として、1989年に書いた"Tommorow Never Comes"です。
日本の各地で、豪雨災害で被災された方がたくさんいらっしゃいます。
私も過去に、2度、豪雨災害により被災した経験があります。
そのひとつは、雨が止んで迎えた翌日の朝。
目に映る光景は、住んでいた街が一夜にして、湖に沈んでしまったかの様でした。
その当時、そんな災害に、自分が見舞われるとは思いもよりませんでした。
自分の身の回りの片付けから初めて、仕事と被害が大きい方々の支援を徐々にこなしながら、復興のために行動していた時期がありました。
今思えば、良い経験だったけど、この詩は、命の大切さ、時間の尊さを深く考えさせられる詩で、その当時の記憶が蘇ってきます。
自然災害が多い、この国に住んでいる全ての方に、少しでも気に留めて欲しいなと思ったので、紹介しておきますね。
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「もし、私が知ってさえいたら」
もし、ぐっすり眠っているあなたを見るのが
これで最後だと知ってさえいたら、私はあなたをもっとしっかり、
毛布に包んであげ、神様の祝福を祈っただろう
もし、外出するあなたを見るのがこれで最後だと
知ってさえいたら、
私は、あなたをしっかり抱きしめ、キスをし、出かけるあなたを
もう一度、呼び止め、もう一度しっかり抱きしめたことだろう
もし、あなたの心からの、ほめ言葉を聴けるのが
これで最後だと知ってさえいたら
私は、それを毎日繰り返して見ることが出来るように、
あなたの言葉とその態度のすべてをビデオに撮影したことだろう。
将来の道を考えるための明日はきっとあるし、
きっと来ると考えている。
すべてをやり直すための明日はきっとくるはずだと、
私たちは考えている
「愛しているよ」といえる別の日がいつか必ずあるのだろう、
「何か手伝いましょうか」と言える機会が
またきっとあるのだと思う。
しかし、万一、それが間違いだったら、あなたはどれほど
愛しているのかを伝えられるのは、今日しかないのだ。
そのことを決して忘れないようにしたい。
若者にも、そうでない者にも、明日という日は
約束されているわけではない。
だから、今日こそ、あなたが愛する人をしっかり
抱きしめることができる最後の機会かもしれないのだ。
もし、あなたがなすべき明日が待っているのであれば、
今日実行してみたらどうだろう。
もしかしたら、明日は来ないかもしれないし、そうなったら、
きっとその日、あなたは後悔することになるだろうから。
笑顔を見せること、抱きしめたり、キスしたりするための
ほんのわずかな時間
相手があなたに求めている、唯一の、
最後の願いだったかもしれないそれらのことを、
多忙を理由に拒否してしまったとしたら、
きっと後悔することになるだろう。
だから、今日、愛する人をしっかり抱きしめよう。
そして耳元でささやこう
愛していることを、いつも大切な人だということを。
「ごめんなさい」「ありがとう」「大丈夫」
「いてくれてありがとう」と時間をとって伝えよう。
そうすれば、もし明日が来ないとしても、今日、この日に、
後悔することはないだろうから。
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忙しいことを理由にして、大切な言葉を伝えるのをあと回しにしてしまうことがあります(^^;
伝えられず心に残ってしまった言葉がたくさんあると思います。
でも、今日、伝えていければいいですよね(^^)
手遅れって感じてしまうこともあるかもしれないけど。
それは、手を尽くした結果だろうか?って考えてみることも必要ですよね。
この詩を読むと、そんな自分を振り返ることができます。
そう、「一期一会」の心が大切なんだけど、バカだから直ぐに忘れてしまう(^^;
真の「一期一会」とは、『今日が最後』『今が一生に一度きりの出会い』という気持ちで悔いのないよう、心をこめて接することなんでしょうね。
忘れないでいたいことのひとつです。
凄い夏でも。
特別な夏でもなく。
普通の夏がきて欲しかったと思う人もいらっしゃると思います。
今日は、七夕の日。
みなさんが、無事に日々、明日を迎えられます様に、同じ空の下から、心から、お祈り申し上げます。
そして、暑さ厳しき折柄、くれぐれも、ご自愛くださいね(^^)
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