人を傷つけてしまったら
誰かを傷つけてしまうことって、どんな人にもあります。
言葉でだったり、態度でだったり。
また意識的に傷つける確信犯もあれば、知らないうちに傷つけてしまうこともあります。
人を傷つけたことを後から気づいたときなど大変。
人を傷つけるつもりなどないから、その事実に今度は自分が傷ついたり。
私は傷ついたのよ、なんて相手が言ってくれればまだ幸いで、気づいたときには相手は去っていた、なんてこともありますよね。
こんなときは、後悔、罪悪感の嵐で、何がいけなかったんだろう?と自問自答のくりかえしで、本当に大変。
残念ながら、物事の受け取り方が人によって違うことは変えられないし、自分が意図したように、すべての人が受け取ってくれるとは限りません。
生きていくうえでは、こうした小さな傷つけあいというか、傷ついたり、傷つけられたりは、避けられないのが現実的かもしれません。
人を傷つけてしまったと気づいたときに、まだ収拾がつけられる状況にあるなら、とにかく謝る、話しあう、などなんでもやって、少しでも相手と自分が楽になれる道を探すのが良いでしょう。
それも、あまり長いこと時間をおかないこともポイントです。
ずっと経ってからあの時は・・・・・・と持ち出すのもお互いに気分はよくない。
もう終わってしまってどうにもならないなら、そこから学んだことだけ受け取って、心でその人に謝って、後は前へ。
後悔も罪悪感もあるでしょうが、それに流されて浸ってしまうと、今度は自分が危うくなるのでここはふんばりどころです。
傷つけてしまった、その事実(過去)は受け取り、そこは反省し、何か学び、反省できたこと、学んだことに感謝して、相手にも感謝して、それでおいていきましょう。
過去は変えられないから、後はそれをどう受け取っていくかで、自分のパワーにする道をさぐります。
そのパワーをこれからの人間関係に役立ててください。
きっと傷つけた分、自分も傷ついたから、人の痛みはもっとわかる人になることもあります。
それから、傷つく傷つかないのときには、ちょっと別の見方も思い出していただきたいのです。
ときに、人は傷つくんだというのを思い出させてくれるタイミングで誰かを傷つけてしまうこともあります。
だから、傷つけてしまったことも、もしかしたら何か意味のあることなのだと見られるかもしれません。
それから、どう考えてもあれで傷つくとはちょっと考えられない、というようなシチュエーションもありますよね。
人間は、そのときの状態によっては傷つきやすいときがあることを表していて、そのリマインダーです。
ただそこまで常に気が回せるわけではないし、すべての周りの人の状態を理解できているスーパーマンもいないものです。
それから、傷つく、傷つかないは選択の問題でもあることをもう一度思い出して。
どんなに誰かが意図的に傷つけようとしても自分が傷つかないことを選ぶなら、傷つかないもの。
人間は傷ついたと思うから傷つくものなのです。
思うことは「選択」ですから。
だから、相手は傷つくことを無意識に選び、傷つかないことを自分で選べるのを知らないだけなのです。
ここでは相手にそれを教えてあげるタイミングではありませんから、「言わなくていいこと」ですが・・・・・・
もちろん、それで傷つけてしまった自分を正当化するのではなく、いつか自分が傷つけられたと思ったときに、思い出してみていただきたいのです。
人間は、お互い様のところがあり、相手の反応や言葉や行動で、自分を振り返ったり、学んだりすることができます。
傷つけてしまったときは、そうしたチャンスとして捉えて、あまり自分だけを責めないようにしてください。
また普段の信頼関係も大きくものをいうので、そうした土台作りにも力を入れたいですね。
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