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【メモ(memo)】毎日ちがう顔を見せてくれる朝の空

「日の輝きと暴風雨とは、同じ空の違った表情にすぎない。運命は、甘いものにせよ、苦いものにせよ、好ましい糧として役立てよう。」ヘルマン・ヘッセ(詩人)

だから、酸いも甘いも、それをプラスの方向の糧として利用していきたいですね。

考え方次第で、ものの見方は変わるし。

どう役立てられるかも変わってきます。

「運命は材料を与えてくれるだけで、それをどう料理するかは自分次第である。」マキャヴェリ(思想家)

いま与えられた環境について嘆くのではなく。

その環境を利用して、これから何ができるのかを、想像力を働かせ考えてみる。

良いことも悪いことも。

経験したことを。

どうなりたいのかを。

忙しくても空を見上げて。

見とれる時間が、やる気をくれたりします(^^)

そして、現実は、いうまでもなく大切なものです。

しかし、だからといって、現実だけに埋没してしまっていいのかといえば、それはそれで残念なことなのかも^^;

私達を取り巻いているいくつかの社会の中で生き。

それらをよりよくするために働くというのは、人として大切なことですよね。

ただ、現実の枠から一歩も外に出ることがなく。

単一の視点、単一の考え方、単一の感性しか持てないままに生きるというのは、少しばかり寂しいものに思えます。

例えば、新たな視点を提供してくれる書物を読むことによって、いま生きている現実の見え方が大きく変わることがあります。

【参考図書】

比較的、ページ数が少ない本の中で、再読した本達。

「リズムの本質 新装版」ルートヴィヒ・クラーゲス(著)杉浦實(訳)

「弓と禅」オイゲン・ヘリゲル(著)稲富栄次郎/上田武(訳)

「石が書く」ロジェ・カイヨワ(著)菅谷暁(訳)

「形・生命・創造―科学と宗教を超える「体験の宇宙」」ランスロット・L. ホワイト(著)木村雄吉(訳)

「形・モデル・構造―現代科学にひそむ美意識と直観」ジュディス ヴェクスラー(編)金子務(訳)

「天の音楽・地の音楽」(叢書 ヒストリー・オヴ・アイディアズ)R. ハマーシュタイン/J. フィリップ/G.L. フィニー/C.V. パリスカ/J. ハー(著)塚本明子/村上 陽一郎/鈴木晶(訳)

「外の思考―ブランショ・バタイユ・クロソウスキー」(エピステーメー叢書)ミシェル・フーコー(著)豊崎光一(訳)

「鏡・空間・イマージュ」(風の薔薇叢書)宮川淳(著)

このような、世界が今までと違って見えるような作用のことを「異化」と呼ぶそうです。

これは、たいていの場合、書物世界の中のモノの見方や考え方、また、そこに登場する人物の言動や生き様と共に新たな経験をしたときに得られます。

例えば、小説を読むことで、自分一人の視点・考え方・感性では、見ることも感じることもできなかった世界が、異化によって様々に開けていく事もあると推察できます。

確かに、小説を読む効用のひとつが、一度きりしかない人生を、登場人物に自分を置き換えて疑似体験することによって、これほど深く濃く何重にも楽しむ方法は、少ないように感じます。

もっとも、新しい視点を得るという体験だけなら、異分野を体験してみたり、実用書を読むことによっても得られることはあると思うけど、実用書がくれる新しい視点は、自分がもともと持っている視点の延長線上のものでしかなく、新たな視座を与えてはくれないような気がします。

専門書や実用書を読むときの自分の頭にあるのは、過去や現在や未来の自分が、仕事や生活の上で遭遇する課題や問題であって、それらはどこまでいっても現実の延長線上、もしくは、点であり、全くもって明日への視座を与えてはくれないんですよね。

こうした異化を体験するたびに、私たちの現実世界は、少しづつ深みを増していくのでしょう、ね(^^)

【用語説明】
視点:「どの観点で」物事を見るか/考えるか

視野:「どの範囲で」物事を見るか/考えるか

視座:「どの立場で」物事を見るか/考えるか

「視野が広い」とは、思考や知識の幅が広く、多面的・多角的に物事をみることができる状態。

「視座が高い」とは、より上の立場で、俯瞰的に物事を考えることができる状態のことを指す。

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