「すみれの花の砂糖づけをたべると/私はたちまち少女にもどる/だれのものでもなかったあたし」心の奥深くから、ふっと湧き出る瑞々しい言葉達。綺麗で透き通っているけれど、どこか闇がある感じ。ばらばらに散らばった言葉を、綺麗に集めた小瓶を眺めているような。そんな煌めきに満ちた一冊ですね。
江國香織_著__すみれの花の砂糖づけ_

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