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【日常茶飯事】朝ののんびり読書タイム

浅岡省一さん撮影

考えてみてください。

いろいろなことにチャレンジして、でも、思いどおりできなくて、悔やんでばかりいる人生と、特に、何もしていなくても、毎日の暮らしに、満足している人生と、どちらがいったい幸せなのだろうか、と。

「あなたとふ管の湿りをのせてくるこゑに纏はり恋ふ人われは」
(黒木三千代「鱧と水仙」第40号より)

「月のひかりにのどを濕してをりしかば人閒とはほそながき管のごとかり」
(森岡貞香『白蛾』より)

スケジュールを見直すなど、実際的な対応をして、心のゆとりの時間を確保していきたいものです。

そう、今に満足する生き方を、していきたいですね(^^)

それらが、日々を充実して、穏やかに過ごす最良のクスリだと思っています。

いろんなことにチャレンジするのはいいこと、悔やんでばかりいるのが、よくないのでしょうね(^^;

思いどおりにできないことがあるのは当たり前、実際には、できていることもあるはずです。

自分にできていることは認め、できないことの悔しさをバネに頑張れればいいですね。

特別なことをしなければと、思い込んでいたら大変だと思います。

特別なことをしなくても、自分のやっていることに満足できる人は、幸せだと思います。

「木の命気負いしころもあるならん下駄の木目に素足を載する」
(浜名理香『流流』より)

人には、向き不向きがあるものです。

自分に合ったやりたいことをやって、それを十分に楽しみ、やれる幸せを感じられたら、いいのではないかと思います。

ある程度幸せを感じ、生活を楽しむことができれば、それなりに、今の生活に満足できるのではないでしょうか。

そのためには、心の余裕が必要なのだと思います。

「たのしみは あき米櫃(こめびつ)に米いでき今一月はよしといふ とき」

「たのしみは まれに魚烹(に)て児等皆がうましうましといひて食ふ とき」

「たのしみは 銭なくなりてわびをるに人の来たりて銭くれし とき」

「たのしみは ほしかりし物銭ぶくろうちかたぶけてかひえたる とき」
(橘曙覧『志濃夫廼歌集』より)

余裕をもてないほど忙しい人は、スケジュールを見直したほうがいいのかもしれませんね。

基本的に、穏やかな心で過ごすことができ、かつ、一日の終わりに、充実感を感じられたら、とても、幸せな生き方と言えるのではないかなって気がします(^^)

「春のひかり充ちれば重い荷のように流すよ笹の舟を浮かべて」
(古川順子『四月の窓』より)

ミルクティーをお供に、リラックス♪しながら、そんなことを考えてみるのもいいですよ!

「セイロンの紅茶淹れつつ思ふかなこの葉を摘みし人の指先」

「砂時計の砂さらさらと啄木の指の間を落ちて百年」

「葱に土かぶせて庭の一隅を深谷の畑のつづきとなしつ」
(橋本喜典『行きて帰る』より)

「古人曰く 理ならず調べなり 歌は とわれも記さむとする」

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