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楞伽経「人を思うは身を思う、人を憎むは身を憎む。」

『楞伽経』の経名は釈尊がランカー(楞伽=スリランカ)に入って説いたという意味で、如来像思想や唯識思想を説いています。

特に、達磨が伝持したとされ、禅宗で重視されていました。

【参考文献】

「『華厳経』『楞伽経』」中村元【著】

【参考記事】

『楞伽経』 ~唯識と禅の交差点~

http://nanrinzan361.holy.jp/%E3%80%8E%E6%A5%9E%E4%BC%BD%E7%B5%8C%E3%80%8F%E3%80%80%EF%BD%9E%E5%94%AF%E8%AD%98%E3%81%A8%E7%A6%85%E3%81%AE%E4%BA%A4%E5%B7%AE%E7%82%B9%EF%BD%9E/

人のことを思って行動することは、おのれ自身の事を思っていることと同じであり、人の事を憎しみをもって行動すると、おのれ自身の事を憎む事になると言う意味です。

この言葉を聞いて、当たり前じゃないか、そんなの何時もしているよと思われた方もいらっしゃるかもしれないけど、でも、本当にいつも人の事を考えていますか?

家族以外の友達以外の恋人以外の仕事仲間以外の人の事を考えていますか?

なかなか、こんなに四六時中考えていないし、そんな事したら疲れてしまいますよね^^;

例えば、期待というものは、裏切られると苛立ち、場合によっては憎悪に容易に変化するため、扱いが非常に難しいですよね^^;

だから、できた大人は、下記の言葉に表れている通り、徹頭徹尾、他者に期待することは控えます。

「他人が何かを「くれる」こと、「してくれること」を期待してはいけない。そのような受け身の姿勢は、若いときには幼児性、年とってからは老年性と密接な関係をもつものだからである。」曽野綾子(作家)

「感謝は支払われるべき義務であるが、誰であろうとそれを期待する権利はない。」ルソー(哲学者)

「自分が何か大切なことを成し遂げたいと考えているなら、他人が障害を取り除いてくれることを期待してはいけない。」アルベルト・シュバイツァー(哲学者)

自立できなければ、常に周りのことを気にして、それに合わせなければいけなくなります。

損得を考えて見返りを期待する気持ちがあると、それは感謝にはなりません。

自分の意志で行動して、その責任も自分で負う覚悟があれば、何でもできる筈だから、環境や周りの人に期待せずに、自分に何ができるかを考えてみませんか?

また、出来る限り、純粋な気持ちで感謝できるように、自分の人間力を向上させていくためにも、当たり前だと思っていることにも、感謝する気持ちを持つようにしていきたいものです。

結果的に周りの人に助けてもらうことはあるかもしれませんが、それを最初から期待するのではなく、自分の力で出来うる限りにおいて、進んでみる。

自分の力で障害を乗り越えて、新たな道を切り開いていけてこそ、経験を積むことが出来て、次の行動機会を後押ししてくれると考えます。

そんな、色々な経験を糧にして、自分自身に期待できるようになりたいですね。

今、そうではなくても、どんなことを自分に期待したいかを考えて、その期待に応えられるような自分像を創造(目指)して行くためにも、周りの声ではく、自分の声に耳を傾けてみて、自分にもっと期待してみませんか?

例えば、皆さんが期待をしている人、会社、選手、チームと同じように、自分自身を応援して、期待をしてみることをお勧めします(^^)/

私自身の経験からも、失敗しても、勝てなくても、期待し続ければ、いつか必ず目標を達成して喜べる日は、必ず来ます。

自分の応援団になれば、もっと勇気も元気も湧いてくるはずだから、ね(^^♪

閑話休題。

例え、そうであったとしても、人を思うという事は、何も深く相手を思いやる事だけではなくて、何気なくふれあった相手に思いやりを込めた行動なり、言葉かけができるかという事を、この言葉は教えてくれます。

もちろん、人を憎めばその憎しみは自分に返ってくる事はお分かりになると思いますが、自分にとって守るべきルールを破った相手に怒りをぶつけるその前に、ほんの少し間をおいて、怒りの陰に隠れているはずの第一感情(それは大抵、悲しさ、寂しさ、恥ずかしさ、不安、困惑、恐れ・・・・・・、そういうネガティブな種類のものといえるでしょう。)を見つめようとしてみてくださいね。

自分自身の思いや願いに気付くことができれば、怒りをコントロールしやすくなるはずです。

少しだけ落ち着いて、本当に伝えたい気持ちを適切な言葉で伝えられたら、身近な人達とのコミュニケーションがより良いものになるのではないでしょうか?

「心にある感情を隠すことは、心にない感情を装う以上に難しい。」ラ・ロシュフコー(著述家)

そう、自分の気持ちに反することを無理してやろうとしても、それは続きはしないから、感情を表現することと、感情をコントロールすることの違いを考えてみることで、自分の感情を大事にして、その感情を素直に表せるようになりたいものです、ね。

今の世の中、ギクシャクして住みにくいと愚痴っているのであれば、もしかしたら、そんな世の中にしたのは自分かもしれないって、ちょっと、立ち止まって考えてみることも必要かもしれません(^^)

【参考サイト】

人を憎む心の仕組み

https://note.com/eiitiaoki/n/n44f1b4fa74d3

他人を憎む心の浄化法-許せない気持ちの答えの見つけ方

https://idel-realization.jp/shelly/center-2151

嫌いな人でも、ひとまず親切にしておけばいいんです。

https://blog.tinect.jp/?p=63613

殺人や不倫は果たして本当に悪い事なのかを考える

https://blog.tinect.jp/?p=42196

「批評と分析」を得意とする人と、「創造」を得意とする人とは、種類が違う。

https://blog.tinect.jp/?p=61017

共感は大事。だが「共感能力」が高すぎると、共感できないことへの認識が歪む。

https://blog.tinect.jp/?p=62434

仕事ができる人は、人に期待しない。

https://blog.tinect.jp/?p=64150

好きだけど嫌い。でも好き。微妙な女心を解明します

https://woman.mynavi.jp/article/180709-2/

好きなのに嫌いという心理

https://note.com/iamthataru/n/n99aad35fbdb7

「好きだけれど嫌い」、矛盾する気持ちを持つ人とコミュニケーションをとる

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00046/00019/

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