小さい頃を思い出して
あなたが小さかったころ、どんな子供だったでしたか?
何が楽しかったか、また将来どんな大人になりたかったか、何になりたかったか、覚えていますか?
それから、どんなことが得意だったか、何が嬉しくてどうがんばれたか、覚えていますか?
思春期に入ると自然と物事は複雑になりますのでできれば、幼稚園とか小学校の低学年くらいの自分を考えてみてください。
人生でつまずいたり、自分のことを否定したり自分の能力を疑ったりしたとき、思春期前の小さいときを思い出してみると、自分の原点が見えます。
自分がどうなりたかったか、なんて、意外と子供心に強い信念を持っていたかもしれないのに、忘れている可能性もあります。
人間は大人になる過程で、批判されたり怒られたり、こうするべき、ああするべき、なんて声を聞き、人と比べることを身につけ、自分を卑下するクセを身につけ、落ち込むパターンを身につけ、してしまいます。
と大人になることは、まさに成長痛なのかもしれませんね。
小さい頃の自分を思い出してみると、今の自分と何がどう変わっているでしょう。
もちろん、今の自分のほうがよりたくさんの知識を見につけ、より成長しているはずなんだけれど、たとえば、自信のレベルやハッピー度はどうかしら。
それから、人と比べて落ち込んだりすることは?
自分が嫌いでしたか?
好きでしたか?
自分を卑下したり、批判したり、なんてことは?
小さいころは、自分を疑うことなんて知らなかったし、あれこれたくさんの理由がなくてもハッピーでしたよね。
自分のことが嫌いとか好きなんて考えずに、自分優先だったし、人と比べることなんかしなかったし自分を卑下したり批判したりなんてこともなかったはず。
子供のころは、何も考えなくていいし、何も知らなかったから、といえばそうですが、私はその姿が私たちの元来の自然な姿なのだと考えます。
つまり、私たちはもともとはハッピーで、自信があって、自分が好きで、自分を疑ったり卑下したりなんてしなかった。
人と比べて落ち込むなんてことも、必要ないからしなかった。
それが、私たちの原点だったのですね。
生まれた瞬間アンハッピーだったなんてこと、ありえませんし。
自分を疑うとか、自己批判、卑下、人と比べて落ち込む、こんなパターンはは、すべて後天的に身につけたことになります。
もし学ぶことができるなら、忘れることだって可能というところです。
要するに、後天的に身につけられたのだから、それって手放すこともできるし、そこへもともと持っていたものを呼び起こせばいいと思いませんか?
何より、もともと私はハッピーだった、とかもともと私は自信があった、卑下なんかしなかった、と思い出すことでハっと気づくし、将来への見通しも明るくなります。
確かにそうではあるけれど、そんなシンプルには行かない、と思うかもしれません。
シンプルに考えるか複雑に考えるかは個人の自由。
ということは、どちらでもいいのです。
どちらに考えたって支障がないならシンプルに考えたほうが、楽ではないでしょうか。
そのほうが、答えもわかりやすくなるかも。
複雑に考え、必要以上に物事を複雑にしているのは実は私たち自身だったりするものです。
昔を思い出して、自分が持っていたもともとの自然な能力(ハッピーであること、自信があること、自己批判とか疑う気持ちなんかないこと)を、呼び覚ましてください。
無理やり新しく身につけなくても、持っていたものを復活させるだけでいいんだと、心をオープンにして信じてみてください。
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