【日常茶飯事】街がうごきだす前の静かな時間、ココロに浮かぶ言葉を書き留めてみよう!
「網戸にはときおり欅の影ゆれて目詰まりしやすい光があった」
(永田紅『いま二センチ』より)
「雪により細くなりにし路地ゆけばむこうを来る人ふと雪に消ゆ」
(樋口智子『幾つかは星』より)
「いづこから雲の白鯨あらはれて微笑みてをり目から崩るる」
(川野里子『歓待』より)
言葉は、こころの栄養。
そう、言葉には、力があります。
人は、言葉によって感動を覚え、なぐさめられ励まされます。
しかし、人は、言葉によって、心に痛みを覚えたりもします。
このように、言葉は、とても大きな影響力を持っているのです。
言葉の最も注目すべき点は、言葉は、それを発している自分自身に、大きな影響を与えるという点です。
「日々われらやさしき嘘と嘘にてもよきやさしさにまみれて過ぐす」
(今野寿美『星刈り』より)
肯定的な言葉を使えば、元気が湧き、あたたかい気持ちになります。
否定的な言葉を使えば、後味が悪くなり、トゲトゲした気持ちになります。
私たちが、自分の発する言葉から、大きな影響を受けるには理由があります。
考えてみて下さい。
私たちは、誰の声を、一番多く聞いているのでしょう?
それは、まぎれもなく自分の声です。
「歩道橋の上で西日を受けながら 自分yeah 自分yeah 自分yeah 自分yeah」
「夕映えは夕映えとして 同世代相手に大勝ちのモノポリー」
(五島諭『緑の祠』より)
ですから、自分の発する言葉が、自分の心に影響を与えるのです。
否定的な言葉を使うことは、自分の心には毒(但し、いい毒は薬。)になります。
肯定的な言葉を使うことは、自分の心の栄養になります。
人のためではなく、自分のために、心の栄養になる言葉を使ってみませんか?