見出し画像

昔の普通は、今じゃ特別。

何も考えずに通ってた道も今通ってみると違った風景に見えるものです。

そして、情報として知っていることと、映像として見ることとは、やはりリアリティが違います、ね。

以前、観た映画「世界の果ての通学路」で、そう感じたりしていました。

映画「世界の果ての通学路」予告編

幾つか懐疑的なシーンもありましたが、そうまでして学校に通う子どもたちの、学びに対する飢餓にも似た熱望を、この映画でリアルに感じさせてくれます。

例えば、象の群れに襲われる危険に満ちたサバンナを15キロ駆け抜けて、2時間で登校するケニアの兄妹。

通学時の親からの注意対象がゾウ。

日本では、クルマや知らない人とかでしょうか。

日本での普通は、今でも世界のどこかの国ではとても特別なこと。

冒頭に表示される字幕の言葉にも書かれていましたが、「毎日、学校に通える幸せを噛みしめて欲しい。」とは、その通りですね。

そうそう、日本を含めて、世界で水道水が飲めるのは、たった15ヶ国って知ってますか?

人は自然に大化けなどしません。

以前読んだ「スマホ脳」(新潮新書)アンデシュ・ハンセン(著)久山葉子(翻訳)に書かれていましたが、現代においても、人間の脳は基本的に石器時代のままなのであり、人間の脳はデジタル社会に適応していないとのこと^^;

脳はデジタルメディアのように気を散らすものに対して脆弱で、仕事や勉強の際に必要な集中力をそがれてしまうため、人間の体、特に脳は、まだ完全に現代社会に対応していないのだから、それを考えながら適切に使うべきとの指摘は、どの時代においても、人は、ゆっくり変化することしか出来ないんだってこと。

これからの社会、デジタルデバイスを使わないことには生きていけない世界もあるのは、皮肉だなって感じました。

さて、この映画に出てくる子どもたちの様に、文字通り命をかけて学校に通い続ける、学び続ける、考え続ける、動き続ける。

継続の中にこそ、なにかに気づける瞬間があることに気づけるかどうかが、分かれ道。

そして、その気づきが次の行動に結びつき、常に、自分を試す終わりなき道の途中にいることを忘れないでいたいものです。

【参考図書】
「スマホ脳」(新潮新書)アンデシュ・ハンセン(著)久山葉子(翻訳)

「スマホ依存から脳を守る」(朝日新書)中山秀紀(著)

「脳科学と医学からの裏づけ! スマホ勉強革命」吉田たかよし(著)

【参考書評】
『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン
http://www.webdoku.jp/cafe/sawada/20210107092012.html

中山秀紀氏のスマホ依存から脳を守るの書評
https://tokumoto.jp/2020/03/33398/

いまけっこう話題になっている『スマホ脳』という新書を読みました。
https://blog.tinect.jp/?p=69369

ソシャゲとかスマホとか。こんなお手軽で平等な快楽システムは、ちょっと他にはない。
https://blog.tinect.jp/?p=69060

【参考記事】
“スマホ脳過労” 記憶力や意欲が低下!?
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4249/

集中力や記憶力が落ちていませんか? 「スマホ脳疲労」に注意
https://taisho-kenko.com/column/detail/1

【新刊】脳をダメにする危険なスマホの使い方とは スマホ勉強革命
https://www.glitter2014ift.com/entry/2019/02/07/175259

「スマホ脳」強い依存性に警鐘 ベストセラー著者の精神科医に聞く
https://mainichi.jp/articles/20210103/k00/00m/040/167000c

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?